〝過去の因縁〟

第32話騎士団の闘技祭



ミューロンでの魔女騒動が解決し、蠱惑ノ森へと帰って来てからはのんびりと平和な時間が続いた。


戻ったその日の夜はミコトの嫉妬で朝方まで相手をさせられ、疲労困憊だったのだが、翌日にはハンターとしての仕事があると森を出て行った。


そして一週間程経った日、久しぶりにライナとセリアが蠱惑ノ森にあるセンの小屋を訪ねていた。



「聞いたわよセン! あなたミューロンで大活躍だったらしいじゃないの」



「ああ? まあ、大活躍と言うか面倒事に巻き込まれただけだ」



ミューロンとグラインドワイズは同じ大陸の大きな国の為、当然ながら交流もある。


その上で先日の魔女騒動の件もしっかりとグランドワイズ国に伝わっていたのだ。



「流石はセン殿!」



「俺一人じゃ何も解決出来なかったけどな」



実際に俺一人では無理だった。フィリア、ミラーナ、ミコトやジュベルなど、各自役割を以て行動したからこそ、解決へと繋がったのだから。



「で、フィリをその……だ、抱いたらしいじゃない……」



「顔を赤らめながら言うなよ」



「だって! でも、ほんと変態ね!」



ん? 待てよ……フィリ?



「お前フィリ知ってんのか?」



「当たり前でしょ! 同じ姫なんだから交流がない訳ないじゃない」



「なるほど」



まあ、当然と言えば当然か。


だが、フィリと呼ぶ当たり、かなり仲が良いんだな。



「フィリもクラリアも、昔はよく一緒に遊んだもの。

にしてもあのフィリがね……変な感じ」



「そんなにか?」



「ええ。 クラリアは昔からアクティブというか、はちゃめちゃな姫だったけど、フィリは大人しく何を考えてるか分からない子だったわ。

でも、今ではどっちも武人なのよね……」



「凄かったな。 あの暴れっぷりは。

ってかお前もちゃんと鍛錬すればあの位になるんじゃないのか?」



「うぅ……私だって頑張ってるもん!」



ライナはそもそも武芸は得意ではないらしい。


とは言え、王女としてはしっかりと頑張ってるようで、故にミューロン国の二人の王女に少しでも追いつこうと努力を重ねてはいるようだ。



「で、セン! 今日はお願いに来たの。

と言っても、お願いがあるのは私じゃないんだけど」



「断る!!」



「だーかーらー、まだ何も言ってないのに断るな!」



ゴンっと何故かグーで殴られた。その時点で王女失格だろ……



「うぐっ! 暴力王女め、せっかくの休暇をまた奪うのか!?」



「いいじゃない。 いつでも休めるんだから!」



「はぁ……で、何だ? ってか誰の頼みだよ」



どいつもこいつも結局強硬手段を強いて来る。


いや、断れない俺が悪いのか!?



「何だかんだ断り切れないセン、好きよ?」



「ん?」



「あっ、いや、今のはその、異性としての好きじゃなくて、その……ひっ、人としてだからね!!!」



「俺何も言ってないぞ?」



〝好き〟の言葉にライナは慌て、咄嗟に言い訳を並べる様に誤魔化した。


そして、「ゴホン」と咳払いをすると、セリアが一歩踏み出す。



「実は、グランドワイズの騎士団には五つの部隊がある。

私はその第一部隊、フェルニールの隊長を務めていてな」




グランドワイズの騎士団。


鷹をモチーフにした旗を掲げる第一部隊    〝フェルニール〟

龍と金貨をモチーフにした旗を掲げる第二部隊 〝ファブニール〟

馬の旗をモチーフにした旗を掲げる第三部隊  〝スレイプニール〟

狼をモチーフにした旗を掲げる第四部隊    〝フェンニール〟

双頭獅子をモチーフにした旗を掲げる第五部隊 〝オルトニール〟




「実はこの各部隊で二週間後に闘技祭が開かれるのだ」



グランドワイズでは年に二回程、騎士団達が闘技場で大会を開く。


その大会で優勝した部隊が半年間、全部隊を束ねる長となるのだ。



「前回、我々第一部隊は二位だった。

一位は攻撃特化の第五部隊、オルトニールだ」



「それで俺に何を? まさか入れとか言わないよな!?」



「流石にそこは言わない。 ただ、我々の部隊を鍛えてはくれないだろうか?」



鍛える?鍛えるって言った?



「先ず訂正していいか?」



「何でも」



「俺はこの前の魔女騒動でも痛感したが、基本的に抜刀と納刀しかやってないんだよ。 大太刀でやってたから早さはある。

だがな、他の型は幼少期にしか齧ってないから抜刀が見抜かれたら終わりなんだ。

で、この前はフィリア然り魔女然り、見抜く奴が多かった」



「つまり……?」



セリアが真剣な眼差しでセンを視抜く。



「指南役に向いてないって事だ。

ってか、それならミコトの方が適役だろ?」



「ん~、確かにそうだな……では、ミコトとセン殿、二人ではどうだろうか?」



何かどうしても俺を入れたい訳ね。



「とりあえずミコトに聞いてみてからじゃ――「たのもー!」――!?」



バンっともはや清々しい表情で勝手に小屋へ入る噂のミコトさん。


もはや自分の家と言っても過言ではないようだ。



「おお、ライナとセリアか! 何か久しぶりではないか!」



「ええ、久しぶりねミコトさん」



「ああ! 久しぶりだな。 で、今ちょうどミコトの話しをしていたのだ」



そしてセリアが再び騎士団の闘技大会の話しと、セン・ミコトに部隊を鍛えて欲しい旨を伝えた。


すると、ミコトは考える素振りも見せずに一切の躊躇いなく返事をする。



「うむ、いいだろう! 混ざれば自分の鍛錬にもなるからな!」



脳筋か何かか?


まあ、何も考えてないのがコイツの良い所なのかもしれないが……



「良かった! で、セン殿は?」



「はぁ、まあやるか。 ミコト、さっき話したんだが俺は結局抜刀と納刀しか出来ない。 

前に一回考えたんだが、他の型を俺に教えてくれ」



「おお、師匠が弟子に指南を受けるか! なかなか面白い!

だが、で良いのか?

どの攻撃に特化してるか位しか変わりはないが!」



ミコトの言う通り、倭国の武家は多数あり、同時に流派も同義。


そしてミコトの使う柳家の剣技は基本の縦・横・袈裟。

その上で突きと足捌きに特化しているのが柳流だ。



「そういやぁ……俺のとこは何に特化してるんだ……?」



「センの苗字は?」



そういえばちゃんとした本名は名乗った事が無かったな。


とは言え、感動されてる身。


貴族で言えば家名が無くなったのと同じだから今の俺はただの〝セン〟で間違いはない。



時実ときざねだ」



「なっ、何ぃぃ~!?」



「「「ん?」」」



自分が生まれた家の苗字を告げるとミコトが驚きを超えて数秒間固まった。


そしてゆっくりと表情が戻っていく。



「ははっ、まさかセンが時実家の者だったとは」



「よく分からんが、時実は何に特化してるんだ?

俺はそれを知らないまま勘当されたからな」



「そうか。

そうだな……時実は確か抜刀も含めての一撃必殺と集団戦だったか。

集団戦ではちまちまやってると直ぐに囲まれ、討たれてしまうからな。


だから一対一の戦いよりもその集団戦での立ち回りなどが得意なはずだ。

通りで君の抜刀が早い訳だ!」



結局血筋か。


別に良いんだが、何か嫌だな。



「まあそれはそれだ。 他の型はいくらでもあるし、それはいずれ自分の目で見て良いのがあれば覚えれば良いと思うぞ?


では早速行こうか!」



ミコトが先陣を切って入り口へと向かう。



「おい、どこに行くんだよ?」



「いやいや、グランドワイズだろ? 

二週間しかないんだ。

ちんたらしていられない!」



「確かにその通りだな。 ライナ様、宜しいでしょうか?」



「ええ、いいわよ」



あっ、また俺の意見がないパターンだこれ。


俺はもう少しのんびりしていたいんだが……



「ほら、さっさと行くわよ」



やはり俺の意見は聞き入れて貰えなそうだ。


ミコトを筆頭にバタバタと小屋を後にして行くと、ライナが催促しながら外に出て行った。



「はぁ……まあ、いっか」



既にこういったパターンは慣れたと言ってもいいだろう。


また、実際にはこうして集まって来てくれる事に少しだけ心が安らいでいたのも事実だ。


絶対に言わないけどな!












蠱惑ノ森を抜け、グランドワイズへと到着する。


国の玄関と言っても良い正面の門からではなく、北側にある王族専用の入り口から城内へと入った。


ミューロン国の城もそうだったが、やはりこの大陸一の大きさを誇るグランドワイズ城はそれは豪華な装飾がされ、城勤めの者達も貴族らしく小綺麗な格好をしている。



「セン殿、ミコト、第一部隊の訓練場はこっちだ。

城は広く、迷いやすいから気を付けてくれ」



「おお、確かに広い! ミューロンの城よりも大きいな!

美味しいご飯が沢山ありそうだぞ!」



おいミコト、お前の頭は鍛錬と飯しかないのか……


一通り城内を巡り、ようやく騎士団が使用する訓練場へと到着した。


途中、グランドワイズ国の王女であるライナと騎士団の第一部隊長であるセリアへ行き交う人達が頭を下げる。


流石は位が高い二人だな。



なお、訓練場は白の西側と東側にある。


第一~第三部隊は西側、第四~第五部隊は東側を利用しているようだ。



「わわっ、王女殿下!?」



「「「全員並べぇ!」」」



訓練を行なっていた第一部隊の騎士達がライナとセリアの姿を見た瞬間、突然の訪問にあわあわし始める。


そして、一人の男が号令を掛けるとバタバタと慌ただしく走り回り、隊列を組んだ。



「殿下、隊長、お待ちしておりました」



一歩前に出て一人の男が声を掛ける。


第一部隊〝フェルニール〟の副隊長、ジニール・トラヴィス。


隊長のセリアより一つ上で、基本的には補佐的な役割になっているらしい。


長い黒髪で眼鏡を掛けたどちらかといえば美しいとう表現が当て嵌まる男だ。


ライナとセリアの後ろに控えていたセンとミコトへ挨拶を交わす。



「グランドワイズ国、トラヴィズ伯が長男、フェルニールの副隊長を務めさせて頂いておりますジニールと申します」



「言葉を交わすのは初めてだな。 銀級ハンターのミコトだ」



「センだ」



「ミコト殿はそうですね、銀級昇級の際に私も謁見の間へ同席させて頂いておりました」



そして、ライナは用があるらしく王城へと戻ると、セリアが部隊長として二人が訪れた経緯を話した。


実際に副隊長のジニールには事前に伝えていたようだが、サプライズとして他の騎士達には話を通していなかったらしい。



「隊長も副隊長もお人が悪い……」


「何か事件かと思ったっすよ」



「すまないな。 とりあえず突然知らない者が稽古を付けると言われても腑に落ちないだろうから二人の実力を見てもらうとしよう」



ん?実力?どうやってだ?



「どうすればいいんだ?」



とりあえずセリアに尋ねると、「ミコトと模擬戦をして欲しい」と答えた。


まあ、その方が早いのはそうなんだがな。



「模擬か……だがセンとの模擬の場合はまあり実力を出せない気がするのだが……」



センの攻撃は基本抜刀。


故に一撃必殺の為に実力を知る前に終わってしまう可能性がある。



「一応二人には模擬戦という事もあり、普段の武器ではなくこの木剣を使ってくれ」



セリアから渡された木剣。


一応は普段俺やミコトが使ってる刀に近い形で削られており、それを渡されると訓練場の中央に立った。



ゴクリ……


何故か周囲で見守る騎士達が生唾を飲み込んだ。


それだけ緊張感があるのだろうか。


正直、二人にとってはいつもの事の為、別に緊張はない。



「セン、既に抜刀されたモノだが、大丈夫か?」



「まあ、何とかなるだろ。 ただ、抜刀がない以上そこまで良い勝負にはならないと思うけどな」



「そこは私も理解している! では早速……行くぞっ!!」



模擬戦とはいえ、ミコトはそこまで手を抜くつもりは無い様だ。


バっと踏み出し、一気にセンとの距離を詰める。


コン、コンっとミコトからの剣技を防ぎながら、同時に俺はミコトの剣の振り方を真似て隙を見ながらこちらからも攻撃を仕掛ける。



「はっ! こうか? それ!」



コン!


コン!


ガン!


ガン!



次第に木剣のぶつかる音が激しさを増し、ミコトとセンの攻防が激化していく。


ミコトは得意とする柳流の剣技で突きを放ち、俺はそれらを躱しながら抜刀の素振りで剣を振り抜く。


しかし、それらはミコトに上手い事躱され、四方八方に飛び回りながら鋭い突きと斬り込みが加えられる。



「やっぱ軽いな……でも慣れて来たか?

なら……」



一度後方へと下がり、抜刀の構えを取る。


勿論、鞘などはないが型が出来ていれば問題ない。


グっと力を入れ、一気に木剣を振り抜く。



「おらぁ!」



ブォン!


大太刀の時とは比べものにならない程小規模だが、それでも勢いよく振り抜いた事で風の刃が発生し、ミコトへと襲い掛かる。



「くっ、流石だなっ!」



風の刃だからこそ、防いでも防ぎ切れない。


ミコトの着物に切り傷が生まれた。


そして、それを見ていた周囲の騎士達は何が起こったのか分からず、ただただあんぐりしている。


しかし、副隊長のジニールや腕に覚えのある騎士達は「やるな」と感心していた。



「柳流を実際にセンに見せるのは意外と初めてかもしれないな!

柳流奥義、幻穿げんせん!」



霞の構えを取り、同時に素早い足捌きで前に出る。


そして、鋭い突きを放ったのだが、目の前に見えるのは何故か三人のミコトの姿だった。


同時に三本の剣先が襲い掛かって来る。



「どれが本物か判断するのは面倒だな。 はっ!」



正解を考えるより、一掃した方が早い。


そう考え、再び抜刀の構えを取って一気に振り抜いた。



ブォン!



先程と同じように風圧が生まれ、襲い掛かるミコトの着物に更なる傷跡を付けた、のだが――



よく見ればミコトの剣先は俺の首に立てられていた。


チェックメイトってやつだ。



「はっはっは! どうだ! 師匠越えか!?」



「まさかミコトに追い込まれるとはな……まあ参ったよ」



「だが、あれがいつもの大太刀だったら私は最初の斬撃の時点で死んでいただろう。

だからお相子だ。 寧ろ一矢報えただけで私は満足だ」



こうして二人の模擬戦が終わると、騎士団達がわらわらと集まって来る。



「あれ、どうやったんだ?」



「何で斬撃が飛ぶんだ!?」



もはやひっちゃかめっちゃかである。







「これで二人の実力は分かったと思う。

ただ、セン殿の場合は偏りがある為、ミコトと役割を分けてもらう。

では、始めよう」



部隊長であるセリアの一言で各騎士が一定の感覚で並び、先ずは基礎的な練習から始める。


第一部隊の騎士は隊長のセリアを含めて全部で20人。



「私の場合は倭国の柳家発祥、柳流に基づいての型になる。

刀と剣では違いがあるのだ。


剣と刀の共通は恐らく突きだろう。

だが、剣で斬るのは即ち圧し潰すのと同じ。

刀はその斬るという部分に特化してる為、刀身が曲線を描いているのだ」



「「おお」」っと騎士達が頷く。


どうやら納得がいくらしい。



「とは言え、型を習うのはどちらも同じ。

先ずは素振りから入ろう。

そうだな……先ずは100回! 始め!」



ブン!ブン!っとミコトの合図で騎士達が素振りを始める。


勿論、セリアも参加している。



「俺はどうするかな……一応混ざるか」



俺も他の型を習うという部分で、いつもの素振りではあるが混ざって一緒に行なった。



そして100回を終えると数人に疲労が見られていた。



「うむ、体力と筋力不足だな。

では次、刀でも剣でも基本の攻撃方法は同じ。

縦の上下、横の左右、弧を描くようにして右袈裟、左袈裟。

この一連の流れを50週! 始め!」



まだまだ基本中の基本だ。


だが、振りなれていなければ当然身体は悲鳴を上げる。


姿勢も重要で、崩れれば綺麗な型には繋がらない。



「そこ、背筋が曲がってる! そこ、上下の振り幅を大きく!」



ビシっと木剣で叩かれる者も居れば、「良い姿勢だ! そのまま維持して」と褒められる者も居る。



「セン! 君も背筋をもう少し伸ばすんだ!」



あっ、俺まで怒られた。


ミコトは案外こういった教える立場に向いてるのかもしれないな。



やがて、型を50週終えると半分の騎士がフラフラと倒れてしまう。



「体力がないな。 そっちも問題か……セン、体力と筋力作りは任せるぞ」



「ああ、分かった」



型はミコトが、身体作りは俺が担う。



「じゃあ休んでる所悪いが、始めるぞ」



「ええ~、ちょっと、休憩を……」



「魔物は休憩なんて与えてくれない」



以前、ミコトにも言い放ったセリフを項垂れてる騎士達に告げる。



「そういえばセン殿は蠱惑ノ森に住んでるのですよね?」



副隊長が思い出したかのように告げる。



「ああ。 あそこの魔物は休みなんてくれない。

一匹討伐すれば血の匂いを嗅ぎ付け、こぞって押し寄せるからな」



「「ひっ!?」」



「まあ、ここに魔物はいないが……体力と筋力はあった方が良いだろう。

ちなみに……」



指輪からいつもの大太刀を出し、構える。



「「「大太刀!?」」」



そして、抜刀して横に遭った木の的をスパンっと真っ二つにして納刀する。


その作業は凡そ0.2秒くらいか。



「「「えっ!?」」」



更に、その大太刀を一番近くに居た騎士へと手渡した。


すると――



「ぐぬぬぬっ!?」



「何だ!? どうした!?」



「お、重っ!?」



万全な状態ならまあ持ち上げられるだろう。だが、素振りや型の後で腕も疲労を重ねてる状態で俺の大太刀を持ち上げるのはなかなか大変だ。



「こんな重いのであんな早くっ!?」



「だから筋力は重要なんだ。

俺は毎朝この大太刀で素振り1000回。

ミコトは……今なら100回は出来るんじゃないか?」



「「「1000回!? 100回!?」」」



あり得ないといった表情を浮かべる騎士達。



「とりあえず二週間だから……まあ30~50回を目指して貰おうかな。

当然、セリアもな?」



「望むところだ!」



「「「ええ~!?」」」



隊長のセリアはやる気満々だ。


だが、他の騎士達は段々精気が失われていくようだった。


こうしてミコトの型とセンの体力作りが数時間続き、ようやく騎士達は地獄とも呼べる訓練から解放されたのだった。

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