第17話 街の友達

店を出て、しばらく歩いていると、知らない女性から声を掛けられた。

「すみません、ちょっとお尋ねしたいことがあるのですが。」

「はい、なんでしょう?」

「あの、その犬は、フェンリルですよね?」

内心、フェンリルと聞かれてビックリした。

村の人によると、フェンリルだということに気づく人はほとんどいないということだ。

「何でわかったんですか?もしよかったら声をかけていただいた理由もお聞きしたいのですが…」

すると女性は、こういった。

「私、テイマーなの。だからフェンリルだとわかったのよ。あ、自己紹介が、まだだったわね。

私はセレン、普通のテイマーよ。そっちは?」

「僕は卓也といいます。一応テイマースキルを、持っているみたいです。よろしくです。」

「じゃあ、卓也、同じテイマーとして、よろしくね。」

「あ、はい。よろしくお願いします。」

こうして、友達ができた。

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