第11話 子犬

老人の家で紅茶をいただき、少女と一緒に村の散策を始めた。


一番気になっていた、動物たちのいる場所に行ってみた。


「わんわん!」犬が突然飛びついてきた。


「かわいすぎる・・・」


ぼくが犬に癒されていると、奥のほうから男が出てきた。


「あんた、その子になつかれたのかい?」


「多分ですけど…」


僕がそう言ったとき、話しかけてきた男はこう言った。


「じゃあ、その子を引き取ってくれねえか?」


突然すぎてぼくはまた固まった。思考回路が停止していた。


しばらくして、「おい、大丈夫か?」


と男から声をかけられて思考回路が復活した。


「いいんですか?この子を引き取っても?」


ぼくは改めて聞いたが男は即答した。


「だから言っているじゃないか、引き取ってくれと。」


それから数分後…


ぼくは、少女に事情を説明して、犬を引き取った。


そして家に帰る途中、またアクシデントが発生した。


魔物に出くわしたのだ。


幸い剣を一本用意しておいたので対処はできそうだ。


戦おうとしたのだが、さらに衝撃的なことが起きた。


気づいたら魔物は倒されていた。


なんと引き取った犬が一撃で魔物を倒していたのだ。


「は?」


ぼくは、頭の中がごっちゃごちゃになってしまった。


しばらくして落ち着いたがやはり何度見ても普通の子犬、魔物を一撃で倒せそうではない。


とりあえず家に帰ってから考えようとして、急いで少女と子犬そして僕は家に無事帰った。


  • Xで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る