洗礼
やっぱり恥ずかしいぃ。有村が女子の制服で来てと言うけどやっぱ無理。もう着替え終わった。でも、外に出れない......。でも....。しょうがない。僕が勇気を出して外に出た。そして学校へと向かった。誰にも会わないと良いんだけど。って!やばい!10メートル前に同じクラスの男子がいた。どうしよう。僕は顔を伏せ彼と目が合わないようにした。ゆっくりとすれ違っていく....
「ねぇ。」
「えっ!」
やばい。やばい。やばい。
「見ない顔だね。そこの学校通ってんの?」
そういって彼は僕が向かう学校をさした。
「まぁ、はい。急ぎの用事あるので...。」
「あぁそうじゃあ。」
アブねぇ。でも、あのリアクションじゃばれてないのか。嬉しいような悲しいような。
学校に着いた。数人が僕のことをコソコソと喋っている。そんなことをしてると先生が来た。
「
あぁ、終わてしまった。いや、これから始まるんだ。悪魔の時間が。
「はい。じゃあ今日はいっきにヘアアレンジ教えちゃいま~す♡」
そういっていろんなヘアスタイルを教えてきた。ツインテール、お団子、三つ編み、ハーフアップ。
「だいぶ見た目女子っぽくなったけど仕草がねぇ。」
「まず、脚を閉じる。足がっぱーて開けてる女子いないよ。」
「はい。」
「話し方も変えないとな~。」
「話し方ですか?」
「女子は敬語あんま使わないの!時と場わきまえてね。あと語尾にたまに「わ」をつけるのよ。」
「分かったわ。」
「うん。それでいいわ。間違ってたら徹底的に指摘するからね。」
「うん。」
それから僕は徹底的に女子の仕草を教え込まされた。
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