強制女装
私はいつもより早く学校に来た。昨日、南瀬夏樹の髪を切った。女子でいう切りっぱなしミディアムみたいな感じ。髪型のこともあって夏樹の見た目はもうほぼ女子。あともうちょっと改造すれば本物の女子にできる。そんなことを考えていると例のカレが来た。ぱっと見はほぼ女子!髪ちゃんとブラッシングしてるみたいだけど髪が外はねしてる。また、そこも女子みたいだけど。
僕は朝起きた。顔を洗おうと洗面台にいき鏡を見ると女子のような僕がいた。一応有村に何か言われないようにブラッシングしておこう。
音楽室に着くと少しだけざわついたがそこまで騒がれなかった。僕の担当の楽器はホルンだ。特に何もなく15分程度の先生の指導は終わった。ここからが修羅場だ。
先生が部屋から出るなりすぐに有村が話しかけてきた。
「これ、着て。今すぐよ」
そう言って渡されたのは
女子の制服だった.....
「えっ、これっ」
「私の姉の一年のときの制服よ。」
「これを着ろって?」
なんで。こんな目に....。僕ははめられたんだ....
「そうよ。準備室で着替えてきて」
「はい......。」
そういって僕は準備室に入った。悩んだ。これを着たら僕は完全に彼女たちの玩具じゃないか。でも....。僕は渋々着ることにした。僕はワイシャツ.ズボン.下着を脱いだ。そして女子用の下着を..。ん、なんと屈辱的な。そしてブラジャーも....。そしてワイシャツを着て....遂にスカートだ.....。髪が長い男子ならいるでも...スカートは典型的な女子の服だ。辛い....。でも履いた。初めてのスカート。ズボンと違い涼しくスースーする感じが違和感でしかない。スカートから出る僕の脚は細くまるで女子のようだった。ベストを着て.....
「着替え終わった?」
「まぁ、うん......。」
「じゃあ出てきて。」
「えっ、ヤダ。恥ずかしよ!」
「じゃあ投稿するよ!」
「分かった....。」
僕は恐る恐る準備室の扉を開けた。すると
「キャー可愛い!」
「ホントだ女子にしか見えなーい。」
「足ほっそW」
「私より可愛い。ずるい!」
可愛いだの女子みたいだのの荒らし。恥ずかしすぎる
「えっ、でも何でこんなこと...。」
「ナツキさ。男子一人で目立ってるからコンクールどうしようって話合ってるときに思いついたんだよね。部活ではその格好で来てねその服あげるから」
「え.......。」
「分かってるわよね」
今日からコンクールまでこの格好か..。きついな。でも、有村の言うことを聞けば。コンクールまでの辛抱だ。
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