一話:前

「華〜、起きなさい。起きて手伝いな。。」

「ンンンー。わかった、、、起きr、、、」

「おい、起きろ。」

「ハイッ!!!!!!!!起きました!!!!!!」


そうか、明日からお祭りか。

、、、みんな朝からバタバタしてるなぁ。

フアァァ〜、、ねっむ。


「顔洗ったら、お水汲みに行ってくれる?」

「わかった。」


家から井戸までは歩いてだいたい二丈(約200m)ほどだが、この微妙な距離はちょっと面倒くさい。


「メンド、、」

「ほら、シャキッとしな!明日のお陰で今日は忙しいんだからね。あんたの尊敬する兄様達のために動きな!」


母さんに、バシッと背中を叩かれた。痛い。


井戸で水を汲み、帰っていると


「華!」

「景兄!」

「元気にしてたか?」

「うん!でも、どうしてここに?」

「華の母さんに華の場所を聞いてな。持ってやる。帰りながら話そう。」


短い帰り道。面倒くさいと思っていたが、今日だけ取り消しだな〜。


「帰ってくるの早くない?夜って聞いたんだけど。」

「予定が早く終わってな。倭と健も帰ってきてるぞ。」

「本当!?早く帰ろう!!!」

「、、、、ないなぁ。」

「ん?なんて?」

「なんでもない!帰るぞ〜。」

「うん!」

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「母さん、水汲んできたよ。」

「ありがとう。景ちゃんもありがとうね。」

「いえ、当たり前ですよ。」

「本当に景ちゃんは良い子だねぇ、それに比べて華は」

「母さんやめて。」

「はいはい、朝ご飯できてるから食べな。」

「もう、、、」

「では、僕は一旦家に帰ります。華、ご飯食べおわったら家においで、二人も楽しみにしてるよ。ゆっくりでいいからね」

「わかった!」


ふふふ、ニヤニヤしちゃう。倭兄と健兄も帰っってきたのか〜。朝から景兄にも会えるなんて、、えへへ


「ニヤニヤしてる暇あったら、早く食べな!待たせてるんだろ?」

「え、顔に出てた?」

「もうこれでもかってくらいにね。」

「ハッズ、、、。早く食べよ。」

「仕事も忘れずにね。華の仕事が明日の祭りで一番大切なんだから。」

「頑張りまふ。」


とりあえず、食って兄さん達に会いに行こ。

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「お邪魔します〜!」

「あら、華ちゃん。」

「おばちゃん、おはよう。兄さん達は?」

「あぁ、村のじじい達にどっか連れて行かれたよ。」

「ハハハ!さすがおじさん達だ。」

「しばらく帰ってこないねぇ。ごめんね。」

「大丈夫。あ、これ明日のお祭りのなんだけど」

「まぁ!!!!これが!!!華ちゃんはやっぱり凄いわね〜。」

「これの確認をしたかったけど、いないなら仕方ないか。また、暮れ(17〜19時)くらいにくるわ。」

「なら、帰ってきたら華ちゃんの家に行くように伝えるわ。」

「ありがとう。じゃあ!」


だろうなとは思ったけど、、、ちょっと寂しい、、、。でも、あのじじい達には勝てんな。しゃーない。家帰って、やり残した仕事でもするか。

_

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_


景兄・倭兄・健兄は若くして獅子隊への入隊が決まった。獅子隊へ入隊することは素晴らしく、村の誇りとしてお祝いのお祭りをする。

しかも三人とも入隊試験で二等級の妖魔を倒したとかで、景兄と倭兄は快刀班・健兄は巫覡班に入るとか。


昔から尊敬はしていたが、やっぱりすげえな。それなのに私は–––





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妖ノ子 まみむ @teramisa0715

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