第4話 ※
※今から話す内容には、なんとなく参考書っぽい文章にするために、それっぽい用語、単位、公式が含まれていますが、それらは全て作者のデタラメ(←ここ重要)です。絶対覚えないでください。また、仮に覚えてしまって、それで受験に落ちてしまったとしても私は責任は負いません。ご了承ください。
ところで、猫や鶴が喋ることを信じ切ってはいないまでも、そこまで混乱せずに受け入れていたり、こんなにも主人公にとって利益が何もないデスゲームに参加することになったにもかかわらず愚痴もほとんどこぼさず、逆らわず、嘆かず、(多少はあったかもしれないが)大人しく従ったことに対し疑問を持ったのではないだろうか。 普通の人間、例えば今これを読んでいる読者が全く同じ状況に立ったら果たしてこの主人公と同じ言動をするだろうか。否、普通なら
「なんで俺がこんなことやらなきゃいけないんだ!」
または
「何のためにこんなことやらなきゃいけないんだ」
といった感情が生まれてくるはずである。しかし、物語の進行の都合上、どんなことを言ったり思ったりしてもそのデスゲームには参加しなければならないうえ、こういった不満を言ってしまうとたちまち(某横スクロールアクションの1機死亡みたいな扱いとかではなく、本当に現実世界の価値観の)死亡フラグが立ってしまう。この死亡フラグが立った状態で、主人公がフラグをへしおり、生存していた場合、このセリフに死亡フラグ臭を感じ取った勘のいい読者はきっと変なモヤモヤを抱えることになると思われる。そこで主人公は、ゲームや漫画でよくある展開に自分が立たされたことを察知し、敢えて逆らわなかった。つまり自ら死亡フラグを『立てない』選択をすることで序盤の死を回避することに成功したのである。
このように、物語の進行の都合上発生する、一見すると通常の人間心理ではありえない言動を ”フィックス・アクション”(単にフィックスともいう。単位はζ)という。
また、フィックスアクションが起こらざるを得ない状況を ”フェセップス” といい、δ°で表される。以上により、フェセップスとフィックスアクションは≒の関係であるといえるため、フィックスアクションの値は以下の公式により求められる。
ζ=⅓πδ°
こういったフィックスアクションを起こした場合、その性質上ほとんど想像通りの展開に繋がっていく。そのため、フィックスアクションの後どうなるかをなんとなくわかってしまうことが多々ある。これを ”コンプレビュー効果” という。
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