転生者各位、神の御加護を御所望ですか？

第2章で登場した固有スキルのまとめ

スキル名：

　値（アジアン）千金（・ミラクル）

使用者：

　市地（いちじ）保哲（やすてつ）

効果：

　片眼鏡（モノクル）を生成し、それを通して見つめた物を、姿形はそのままに材質のみ宝石へ変化させる。保哲が宝石と認識している物であれば品種は問わない。

　対象の物質をその内包物ごと変化させる。例えば、おにぎりを対象とすれば、中身の具も同時に宝石となる。そのため、このスキルで生成された宝石は純度百パーセントとなる。

スキル名：

　極細流（バトルモード）砂時計（・アリーナ）

使用者：

　蔵道（くらみち）歩陸（あゆむ）

効果：

　手から淡黄色の砂を放出し、自在に操作する。また、砂で包み込んだ物質を砂時計へ変化させることができる。

　砂時計は中身の砂が全て落ちきることで元の物質に戻る。ただし見た目の量は一日単位で比較しなければ差が分からないほど減少量が少なく、落ちきるまでの時間を推測するのは難しい。使用者の蔵道のみ、直感的に理解できる。

　元に戻るまでの時間は蔵道の意思で決まるが、数日単位の長い時間が必要となる。

　砂時計の向きによって、元の物質に戻るまでの時間を調整することは不可能。たとえ砂時計を途中でひっくり返しても、中身の砂は同方向へ流れ続ける。

　砂時計が破損した場合、元の物質に戻ると同時に破裂する。砂時計を構成するガラス瓶、木製の柱はいずれも強度が低く、横方向からの衝撃で簡単に折れる。

スキル名：

　二者（ツートーン・）択一（ファクトリー）

使用者：

　オリバー（江玉（えだま）織羽（おとは））

効果：

　左右の手の掌からリード線を放つ。線の色は赤または青の一色。オリバーの意思により、いずれかの色がハズレとなる。いずれのリード線も共通して、成人男性を支えるほどの強度を持つ。

　アタリのリード線は刃物で切断できない。

　ハズレのリード線は容易に切断できるが、切断面から爆炎が発生する。

スキル名：

　雨（レイニー・）漏り（マンション）

使用者：

　バッカス（中井伐和（きりかず））

効果：

　バッカスの攻撃を無色透明の水滴に変化させ、物質中に染み込ませることができる。染み込んだ水滴は重力によって真下へと滴下する。

　水滴が生物に触れると、元の攻撃と同様のダメージを与えて消滅する。

　物質の吸水性や撥水性に関わらず染み込ませることができる。反対に、染み込ませずに水の状態で溜めることも可能。

スキル名：

　頬の紅潮（エレガント・ドリーム）

使用者：

　藍藤（らんどう）ララ

効果：

　指先からピンク色のハートを発射する。ハートが命中したことによる破損は生じないが、『特定の生物の接近に伴って温度が上昇する』性質が付与される。ララはこの性質を恋と呼んでいる。

　使用者であるララ、および恋の対象となった特定の生物は、温度の上昇によるダメージを受けない。