主企画『【短編限定】より良い作品を書くための意見交流会』にご参加いただきありがとうございます。主催の森山満穂と申します。作品を拝読致しましたので、感想を書かせていただきますね。

作品全体を通して季節の表現が素敵だなぁと思いました。私はその人にしか出せない色がある文章表現で書かれている作品が大好きなのですが、この作品は一つ一つの表現に独自の考えというか、メッセージが織り交ぜられているようなところがとても良かったと思います。特に冒頭、桜のところが個人的に好きでした。

そして、急に妖しく、ファンタジックな展開になっていったのには少しびっくりしました。
やんわりと語られているところはありますが、主人公がどういうきっかけで心が動き、どういう過程でその行動に至ることになったか、もう少し具体的に描いているといいかなと思いました。
おそらく場面を切り取る手法を維持されたいと思うので、例えばですが、テスト前に読んでいた文庫本が桜の物語だったとか、最後の展開に通じる小さなキーワードを前半の各場面に散りばめておくなどしてみると、急な展開と思われないんじゃないかなと思います。

長々と失礼しました。あくまでも個人的な意見ですので、参考程度に読み流していただければと思います。桜木さんの今後の執筆活動がより豊かなものになるよう祈っております。重ねてにはなりますが、企画に参加していただきありがとうございました。