第11話 主人公の決意
定例ミーティングが終わったあと、時刻はもう夕方で空も随分と赤く染まっていた。夕方になっても暑さは残っており、家に帰る坂道を歩くだけでも少し汗ばんで来るくらいだ。
その坂道を歩くのは俺だけじゃなくて恵も一緒だった。
なぜ、定例ミーティングの帰りで家に帰るのに恵も一緒なのかと問われると、
……愚痴りたかったらしい。
だったら、帰ってゆっくり休んで電話とかスカイプで愚痴った方がいいんじゃ?と伝えたけど、間違えて持って帰ってしまったジャージを返さなきゃいけないとか、愚痴る内容が俺に関係あるとかで、そこは譲らなかった。
ちなみにジャージを持ってきた鞄にはきっちり泊まる用の服の替えも用意されていた。更に言っておくと、定例ミーティングのために喫茶店に集合してから、今この瞬間までは一度も恵の家には寄ってない。
……最初から泊まる気満々じゃないですか恵さん。ていうか、俺の家に行く理由は本当に愚痴りたいからだけなんですかね……?
ちなみに、夕飯用の買い物も既に済ませていた。その買い物袋は俺が持っていて、俺のジャージなどが入っている鞄は恵が持っている。そして、空いている二人の片手はぎゅっと恋人繋ぎなわけで。
改めてではあるけど、こういう何気なく帰り道を一緒に手を繋いで歩くだけで恋人同士なんだなって実感させてくれる。
今までだって何度もデートもしてるし、キスもしてるし、恋人らしいことは普通にしてる。でも、こういう日常の中のシーンなんてなかったわけで。
帰り道の途中に買い物して、一緒に帰るっていうだけなんだけど、恵との思い出の新しい一頁みたいで何となく嬉しくなる。
そんな帰り道。
* * * * * * * * * * * * * * * *
「恵、ありがとな」
「ん~?」
何のことに対してありがとうを言われているのかがわからないようで、恵は不思議そうに首をかしげながら俺を見る。
「メインヒロイン引き受けてくれて」
恵は『あ~それね』と苦笑いを浮かべながら、また前を向き直した。
「まぁ、あそこまで言われたらやるしかないよね。ていうか、倫也くんも初めからわたし以外の選択肢なかったよね?」
あれだけゴネていたメインヒロインをあっさりとOKするくらいに、伊織の煽りはやっぱり恵に効いていたらしい。
……それにしても、『わたし以外の選択肢がない』ってわかってるなら、あそこまでゴネなくてもよくない?あなたを説得するのかなり大変だったんですけど?
「ま、ちょっとだけ殺意が湧いたかなってくらいだよ」
「その死んだ目でそういうこと言われると、めちゃくちゃ恐いからからやめてくれない?」
* * * * * * * * * * * * * *
定例ミーティングで気になっていたことが一つあった。
恵が結婚エンドについてどう思っているのかってこと。恵は出海ちゃんから聞かれたときにはノーコメントと回答していたけど、顔はめちゃくちゃ真っ赤だったし、そもそも、そのノーコメントが結婚エンドについての回答だったかもよくわからないけど。
恵に聞いてみようと思って、声をかけようとした瞬間、不意に後ろから強い風が吹いた。
恵は咄嗟に繋いでいた手を放して、かぶっていた馴染みの白い帽子を飛ばされないように押さえようとするが、間に合わずに前方に飛んで行ってしまった。
俺は急いでその帽子を追いかけるが、風が吹いたのは一瞬だけで、数メートル前方ですぐに止まった。俺はゆっくりと白い帽子を拾い上げて、ついた砂埃を手で払う。そして、遅れて歩いてきた恵に手渡した。
「ほい」
「ありがと」
恵はニコっと笑い、お礼を言いながら帽子を受け取って、もとのようにかぶり直した。
俺は先ほどと同じように手を繋いで家路につこうと恵に手を伸ばすが、恵はその手を取ることなく、両手を後ろに回して俺を見て立っているだけだった。
何で?と不思議に思っていると、恵が口を開く。
「ね、倫也くんは結婚エンドってどう思ってるの?」
俺が恵に聞きたかったことを、恵から先に聞かれてしまった。
俺は恵がそんなことを聞いてくるなんて思ってなくて、思わず回答がしどろもどろになってしまう。
「え、え~と……だな、ギャ、ギャルゲーとかでは結婚エンドは普通にあることだからな!べ、別に何とも思ってないんだからね!?」
「その口調キモいよ、倫也くん?」
「キモいって言うな!」
「……ていうか、それって何か隠してる場合の言い方だよね?」
「ぐ……」
喋り口調をツンデレキャラ風に合わせて誤魔化そうとしたが、恵はそのテンプレの意味をきっちり理解していて、さらに追い込んでくる。
俺はその質問から逃げようとして目線を逸らすが、恵はちょっとだけ笑って、覗き込むようにして俺の顔を見てくる。
「じゃあ、もうちょっと、ちゃんと聞くよ?」
俺はごくりと生唾を飲む。
恵が言いたいことは何となく予想できていて、それを聞かれるのがちょっとだけ怖くて、緊張して、心拍数が上がる。
「主人公が倫也くんで、
メインヒロインがわたしだとして、
結婚エンドってどう思う?」
「……っ」
言葉に詰まる。
どう答えたらいいのか、どう答えるべきなのかがわからない。
そんな言葉に詰まっている俺をイタズラするように、恵は更に突っ込んで聞いてくる。
「前に初めて企画について教えてくれたときは、全然、何とも思ってなかったみたいだったけど?今はどうかな?」
恵が言いたいことは、
『わたしとの結婚って意識する?』
って事だと思う。
初めて恵にこの次回作について説明したときは、全く俺と恵の結婚なんて結び付いていなくて、さらりと結婚エンドなんて当然じゃん?みたいなことを言ってしまった。そのときに、『結婚を想像してシナリオを書く』ってことを初めて意識した。
……まぁ、そりゃ、意識するよね?
彼氏と彼女という関係で、お互いに十八歳以上で、実際に結婚できる年齢。だからといって、ゲームが完成したとしてもそれに合わせて結婚なんてありえないってのは俺だってわかってる。
それでも、いつかはそういう時が来るのかもしれない。生涯を共に過ごす可能性があるっていうことをやっぱり意識せざるを得ない。
「意識してる……かな。……ちょっとだけ、だけど」
でも、今言えるのはその程度なんだよ。
まだ、付き合って半年程度。そして、俺に至っては浪人生。せめて、大学生であれば、意識しているとはもうちょっと胸を張って言えるかもしれないけど、今はそんな風に言えるような状況なんかじゃない。
「ふ~ん?」
そんな俺の言い訳のような煮え切らないような回答を聞いた恵は笑顔だった。
「そっか~、オタクでヘタレで浪人生なのにゲームの結婚エンドでわたしとの結婚を意識するんだ~」
「何だよ!いいじゃんかよ別にぃ!!」
恵はニコニコ顔のまま、相変わらずの茶化すような言葉を投げかけてくる。
俺の自分の想いのままの言葉に対して、現実を突きつけられるような恵の言葉に、思わず恥ずかしさで顔が赤くなる。
そりゃ、身の程知らずみたいな答えだけどさ!?聞いてきたの恵の方じゃん!?
「だったら恵はどうなんだよ!?」
ミーティングのときのノーコメントは周りに他の人がいるからそれでもいい。
でも、今のこの二人っきりの状況ならちゃんと答えてくれてもいいよな?
「ま、わたしも、……意識してるよ。……ちょっとだけね」
「俺が、オタクで、ヘタレで、浪人生なのに?」
「もちろん」
俺のその質問に対して、恵は即答した。
そんな悪い条件ばかりの俺なのに、その回答は即答だった。
「これって”ゲーム”なんだよね?」
「え?」
「現実じゃ、ないんだよね?」
さっきまでのやりとりと恵の言葉が全然つながらなくて、言いたいことがわからない。
「だからさ、そんなに意識してもあんまり意味なんてないんじゃないかな?」
「……それ、自分で意識してるって言ってんのに、そんなこと言うの?」
その矛盾した発言にやっぱり俺は首を傾げざるを得ない。
「だって五年だよ?」
「五年?」
「倫也くんがもし来年大学に合格して、卒業するまで五年かかるんだよ?それに大学を卒業してすぐに結婚しなかったら、結婚するのはもっと先なんだよ?」
大学に来年合格したとして、まぁ、学生結婚という選択肢は置いておくとして、卒業まで待っていたら最低でも五年で、きちんと稼げるようになるまで待ってたら、八年くらいはかかるだろうか?そう考えると確かに先は長い。
「それまで、倫也くんがわたしのこと好きでい続けるかわからないし、わたしだって倫也くんのことを好きでい続けるかもわからないよ?だから、結婚を意識してもしょうがないんじゃないかなって」
「……現在進行形の彼氏に向かって、『好きでい続けるかわからない』とか言っちゃいます?」
何年も先の話だから、好きじゃなくなるとか可能性がなくはないけどさ?それ口に出して言わなくてもいいんじゃない!?結構凹むよ!?
「だからさ、先がわからないからこそ、今くらいは夢見てもいいよね?」
「夢……?」
「好きな人との、結婚だよ」
「は……?」
ちょっと恵の発言が予想外で、思わず呆けた顔で呆けた声が漏れる。
冗談かと思ったけど、恵の顔は全然冗談を言っているような、茶化すような雰囲気は全然なかった。
「ゲームだよね?現実じゃないよね?」
「あ、ああ……」
「だからさ、倫也くんが理想のメインヒロインをゲームに詰め込んだように、わたしも好きな人との結婚って夢を詰め込んでもいいよね?」
夢を詰め込むという意味では確かに一緒なんだけど、それは一緒じゃない。
だって、俺は現実に投影するつもりなんて全くなかったし、恵はいつか現実に描くことができる夢を詰め込んでいるわけで。
「実際に結婚するのは倫也くんじゃないかもしれないし、そもそもわたしが結婚できるかもわかんないし」
「……いや、お前が結婚できないとなると、結婚のハードルがめちゃくちゃ高くなるんですけど?」
顔良し、スタイル良し、ファッションセンス良し。料理、洗濯、掃除と家事も一通り出来る。性格は……まぁ、ちょっとブラックだけど。
「なぁ、それってやっぱり結婚意識してない?」
そう考えると、結婚を意識してないって恵の言葉がやっぱりよくわからない。結婚を意識していないって言いながら、結局は結婚を夢見ているわけで。
「どうかな?結婚は意識してるつもりはないけど、”結婚エンド”は意識してるよ?
わたし、どんなシナリオになるか楽しみにしてるんだよ?」
そう言いながら、恵は俺に半歩だけ近づいて顔を寄せてくる。
ちょっとだけ恵との距離が近くなって、恵の匂いが鼻をくすぐってきて、ちょっとだけ心拍数が上がる。
「現実じゃなくっていい。
ゲームの中だけでいい。
だから、わたしに、メインヒロインに夢を見させてくれないかな?
わたしの最高の主人公さん?」
そう言って、恵は人差し指を俺の胸に軽く当てて、さらに言葉を紡ぐ。
「そして、ゲームの主人公じゃなくて、
現実の倫也くんが変わっていくのも楽しみにしてるよ」
俺の事をこんなに期待してくれている言葉に、自然と胸が熱くなる。
こんなにも期待してくれているからこと、その恵の想いに応えなきゃいけない。
その『好きな人との結婚』っていう夢は、例え何年先であっても俺が叶えてあげたい。
俺だって、恵がいたから、
恵と出会ったから、
クリエイターを目指す夢ができたから。
「ほら、早く帰ろ?」
黙っている俺をよそに、恵は俺の胸に当てていた手を離して、それ以上は恥ずかしいと言わんばかりに頬を赤くして、俺の手を掴んで俺の家に向って歩き始める。
でも、俺は恵に合わせて方向転換しただけで、その恵の歩みには従わず、恵が逃げないように引っ張って進むのを引き留めた。
「?」
恵は引き留めてくる俺を怪訝な表情で見てくる。
今、俺は恵に想いを伝えなきゃいけない。
このまま家に帰ってしまったら、この熱くなった心が冷めてしまって、たぶん恥ずかしくて二度と言えなくなりそうだから。
「俺さ、恵にはすっげぇ感謝してる」
俺は恵の瞳を真っすぐ見据える。それに伴って恵の手を握るが自然と強くなっていくのを感じた。
「恵はさ、最高のメインヒロインになってくれた。それはゲームの中だけじゃなくってさ、現実でも俺の最高のメインヒロインだ」
「わたし、そんなに何かしたわけじゃないけどね。倫也くんと一緒にゲームをつくってただけだよ?いつのまにかそうなってただけだよ?」
「いや、そんなことない。恵がメインヒロインだったからこそ、前作が、『冴えない彼女の育てかた』がすごくいい作品になったと思ってる」
恵はゲームのメインヒロインになるとともに、俺の最高のメインヒロインになってくれた。……だとしたら俺はどうなんだ?
「でも、俺はそんなメインヒロインに見合った彼氏でも、主人公でもなんでもない。ヘタレで甲斐性なしだし、メインヒロインを泣かせちゃうし」
「大学にも落ちちゃって浪人生だしね」
「それは言わないでよぅ!」
ぐぬぬと歯を軋ませる俺を、恵はくすくすと笑いながら見ている。
落ちちゃったものはしょうがないじゃん!?
「まあ、それはそれとして、他にもヘタレというか、いろいろメインヒロインの主人公としてとして何が足りてないところがあるんじゃないかって」
「……この前も言ったけど、私としては今の倫也くんでも充分だよ?そんなに頑張らなくてもいいんだよ?」
それは、恵なりにフォローなんだと思う。
俺のことを好きでいてくれる彼女としての。
「それじゃダメだ、ダメなんだよ!」
でも、そこにあぐらをかいていちゃダメなんだ。甘えちゃダメなんだ。
「いつか、みんなと一緒にチームで『真のblessing software』でゲームを作ると決めた!」
恵がずっと俺の事を好きでい続けると言ってくれたからこそ、俺はこの夢を追いかける必要がある。
「そのためには今のままじゃダメなんだよ!」
そのためには俺が変わらないとその夢が叶うはずなんてない。
「だから、今は冴えない主人公だけど、今度は俺が最高のメインヒロインに見合った最高の主人公になってみせる!」
俺が夢を叶えるために、
恵が俺の事を好きでい続けてもらうために。
そして、俺が恵の夢を叶えるために。
「だから、恵。
俺をメインヒロインに見合う最高の主人公にしてくれ。
俺のそばでずっと支えてくれ」
俺の口から出た言葉は勢いのままで支離滅裂だったかもしれない。顔は真っ赤でみっともない表情だったかもしれない。今だって手は汗で湿り気を帯びていて、額も触らなくてもわかるくらいに汗が出ている。
でも、言いたいことは全部言えた。きっと俺の想いは伝えられた……はず。
そして、俺のその渾身の言葉に、恵は最高のメインヒロインの笑顔で返事をして……………くれるわけもなく、ため息混じりの苦笑いを浮かべて俺の方を見ていた。
あれぇ……?
「……あのさぁ、これってプロポーズじゃないよね?」
「は……?」
恵の言葉に思わず固まる。
……プロポーズ?
「…………ちょちょちょ、ちょっと待ってえぇぇ!?」
慌てて自分の発言を振り返る。
『今はヘタレで、冴えない主人公だけど』
『最高の主人公になるから』
『俺のそばでずっと支えてくれ』
……うん。プロポーズに聞こえるな。
しかも、さっきまでの話題が結婚の話だったし、特に最後の言葉がよりプロポーズに聞こえるな。
「っ……!これは、それは、だな」
思ってもみなかった恵の言葉の捉え方に、俺は思わずしどろもどろになってします。恵はそんな俺を見てくすくすと笑っていた。その笑いに俺を茶化しているような雰囲気なんかなくって、ただ、嬉しそうに笑っていた。
「そういう思わせぶりな言い方が倫也くんらしいよね?」
「……っ」
俺はその『思わせぶり』って言葉が気にくわなかった。
……そりゃ、プロポーズって意味では思わせぶりに聞こえるかもしれないけどさ。やっぱりこの俺の言葉に間違いなんてないし、俺の決意が籠もっているのも間違いない。
だからこそ、恵にちゃんと思わせぶりなんかじゃなくて、心の底から思っているんだって伝えなきゃいけない。
だから、もう一度伝える覚悟を決める。
心を落ち着かせるために大きく深呼吸する。
深呼吸をしたって心拍数は全然落ちてこないけど、
それでも伝える覚悟はできた。
もし、また伝わらなかったら俺は何度だって言ってやればいい。
恵に伝わるまで何度だって。
「『冴えない主人公の育てかた』の主人公は今年の冬コミには完成してメインヒロインに見合う最高の主人公にさせることはできる。でも、俺が恵のメインヒロインの最高の主人公になるのは一年じゃ絶対に無理だ。まだ浪人生で、来年大学に受かるかどうかもわからない。
そして、そこからクリエイターとして一人前になってって考えると、まだまだ何年も時間がかかると思う。それこそ、俺と恵が大学を卒業するまでの五年じゃ全然足りないかもしれない」
俺は熱くなる心が抑えきれず、さらに恵の手を強く握る。
「それでも俺は一生をかけて、
メインヒロインの最高の主人公に、
お前に、恵に見合った最高の主人公になるから!
絶対になるから!
約束する!!
だから、いつか必ず俺がちゃんと最高の主人公になって恵を迎えに行くから、
俺のこと待っててくれ!!!」
俺の思いを改めて込めた言葉だった。
プロポーズとか、恵に煽られたとか、もうそんなの気になんてしていられなかった。んなこと恥ずかしがってたら、俺の思いなんて伝わるわけなんてないし。
かと言って、俺の心は平常心でいられるわけなんてなくて、それどころか心臓のドキドキが全く収まらなくてちょっとだけ苦しい。
でも、言葉はちゃんと言えた。だから、きっと俺の思いは恵に届いてくれているはず。
その恵の反応はと言えば……
「……うん、倫也くんはバカなんじゃないのかな?」
「ちょっとおおおぉぉぉ!?」
相変わらずのフラットだった。
(次回に続く)
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