14 依頼のついでに
ユーキはなかなか計算高い?ようです。
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初めての依頼を受けた俺は、すぐに出発するのでは無く、一回2階に向かった。
目的はもちろん、図鑑を見るためだ。理由は、
こういう初めての依頼って、簡単に見えるけど実は穴があって、新人に「気をつけましょうね」って言う為の物だったりするからな。
しかもその場合は、先輩の冒険者もグルで騙してくるからな。他の冒険者にも聞けない。
だから、俺は自分で調べてその裏をかく!
と、完全にスーさんを信じていない(ごめんなさい)からと、もう一つ。
俺は、いま一文無しなのだ。それどころか、フォラスさんに宿代を借りてまでいる。
だから、お金は稼げる所で稼いでおきたい。
と言う事で、ヒール草の他にも売れる薬草を調べて、ついでにとって来よう!
という作戦があるためだ。
そんなわけで、目当ての薬草図鑑は…「冒険者の為の薬草・毒草図鑑」これでいいかな?
他にも「薬師のための」とか「錬金術師のための」とかあったけど、そんな専門的なものはいらないからな。
まずは、ヒール草、っと。お、あったあった。内容は…
ヒール草:回復ポーション等、様々な治療薬の原材料となる、サン王国では最も一般的な薬草。森林の外縁部などに多く生育。ハート型の葉が特徴だが、似た形の葉を持つアーク草は毒草である為、注意が必要。
はいビンゴ!やっぱこれで騙す予定だったんだな。で、見分け方は?
アーク草は、葉の裏側に赤い斑点があるため、それで見分けられる。
なるほどね。これは知らないと無理だ。「なんか違う!」と気づいてもどっちかわからないからな。
アーク草も調べてみたが、これはこれで毒草として売れるらしい。よし、どっちもとって来よう。
その他にも色々と薬草を調べて、目的地の近くにありそうなものは見当を付けた。よし、行ってくるか。
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作者は、RPGでは「はじまりのまち」で出来ることはやっておく派です。
で、後で「めっちゃ効率悪かったやん!」って気づく。
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