12 属性
「属性魔法と言っても、結局はイメージなんだけどな。じゃあまずは火属性の…ん?どうした?」
「えっと、そもそも属性って何があるんですか?」
「適正属性の時に説明を…ってそうか。ユーキは全属性上の中だから特に言われていないか。
属性は、火、水、土、風、光、闇、無に現在は場合わけされている。それぞれの特徴としては、
火は熱か炎に関する魔法で、炎を使った攻撃か、熱変化による生活用魔法が一般的だ。熱変化だから、熱するだけでなく冷やすのもできるのが注意だな。
水は、そのまま生活用として使うか、あるいは火属性魔法で凍らせて氷にして攻撃するかだな。
土は、生成系だな。土の壁とか、土木にも使えるし、物理攻撃として戦闘にも使える。ある意味で一番アタッカーに近い魔法だな。
風もそのまま生活に使えるが、他の攻撃魔法と組み合わせて使うと威力が上がることがあるからそれにも使われる。火の竜巻とかな。
光と闇については、光が味方支援系で闇が呪い系とだけ言っておこう。実際使ってみればわかる。光が聖なる感じで闇は悪い感じだ。
無属性は、その他全て、だな。さっきの『魔力を出すだけ』も無属性だ。他にも色々あるが…ここまで教えるのはつまらないな。これらの使い方は自分で考えた方が面白いだろう。
結局はイメージだ。これから少しだけ例を見せるから、真似をすることができるようになったら、あとは自分で魔法を作るんだ。」
ほぉー。なるほどなー。技術的な制限がない俺にとっては本当に「イメージするだけ」ということか。
「では例を見せるぞ。まずは火柱。」
ボウーッ!
すると、直径20cm、高さ2mぐらいの火柱が現れた。っていきなり難易度高くないか!?
でも頑張って自力でやってみる。とりあえず地面に燃える場所を作って、風で高さをサポートする感じかな?
ボワッ!
うーん、火力が足りないかなー。
それでもフォラスさんは、
「…驚いたな。まさか一瞬で真似されるとは。ちなみに火力を上げるには、元々の燃やす場所を地面だけではなく球とかにするといいぞ。」
なるほど。魔法だからそんなことも出来るのか。
「にしても、私だけが驚かされるのもつまらないな。おーい、そこのマジシャン!」
「あ、俺ですか?どうしたんですか、フォラスさん。」
「ったく、言葉使いを直せお前は。ちょっとこいつに簡単な魔法を見せてやれ。」
「あー、新人ですか。じゃあ最近実践でよく使う魔法を…って、フォラスさんがやればいいんじゃないんですか?」
「いいからいいから。」
「はぁー。じゃあいくぞ、新人。
すると、おー、揺れと地割れかー。確かに敵をひるませるのに使えそうだな。これはどうしてるんだ?
「ふう、お前もこれができるようになると便利…っておい、お前まさか、」
「そう。ユーキは魔法適正が神だからな。このぐらいの魔法は技術的には余裕なんだが、本当に驚くべきはその発想力だ。もう自分なりの答えを見つけたみたいだな。」
ふう、本物の地震を真似して地下で爆発させたらそこそこ揺れたか。
「新人、いやユーキ。その顔と名前、覚えたぞ!じゃあ俺はこれで。」
ん?いつの間にか敵意を向けられた?
「いやー、ユーキは本当にすごいな。ちなみにさっきの魔法は、本当は地面を掘ったり埋めたりを繰り返す物なんだが、ユーキみたいに地下で爆発を起こす方がいいかも知れん。ありがとな。
それと、いまの魔法はよく知られているからいいとしても、個人のオリジナル魔法とかだと真似すると怒る人もいるから気を付けろ。」
うーん、確かに、自分が頑張って考えた物が一瞬で真似されたらたまったもんじゃないな。気をつけよう。自分がされる側になりたいものだが。
「あと、さっきの人が地震アースクイックって言ってましたけど、魔法に名前とかあるんですか?」
「いや、公式には決められていないぞ。ただ、一般的なものは、連携して戦う時に皆がわかるように通称があったり、自分のオリジナルにかっこいい名前をつけることはよくあるな。『ファイヤー』とか言うとイメージしやすいしな。
さて、今日の訓練はこれで終わりだ。明日から数日の間は、実際に依頼を受けて、弱い魔物と戦ってみるといい。習うより慣れろとも言うしな。
あと、戦う前にある程度簡単な魔法をマスターしておけ。いざ戦闘って時にすぐ使えるようにな。
とりあえず今日は寝ろ。では、明日以降の検討を祈るぞ」
いやー疲れた。集中力が持たない。と言うわけで、大人しく宿に帰って飯を食い、爆睡します。
明日からが楽しみだ。
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とりあえず魔法を使えるようになりました。
作者も明日からが楽しみです。
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