超希少職「トラッパー」の俺は、世界最強になれるらしい

１１ はじめてのまほう

「さあ、いよいよメインディッシュの、魔法の発動だ。」

メ、メインディッシュだって？！

「フォラス先生、僕もうお腹いっぱいです！これ以上食べれません！」

「違う、そうじゃない。さてはお前、語彙力ないな？」

ナイスツッコミ。あとこれは語彙力じゃなくて読解力の問題な気がする。

「つまらない冗談は置いておいて、魔法の発動についてだが...イメージだ。」

「イメージって…魔法ってそんなに感覚的な所が大きいんですか？」

「知らん！んなもん研究ガチるか神に聞け！いいからイメージだイメージ。さっき練習した魔力のコントロールの応用で、魔力をどこかに集め、そこから魔力を体の外に出す感じだ。最初はただ出すだけだな。」

ほうほう、手に魔力を集めて、放出っと。うん。何も感じない。

「できたと思うんですが…どうですか？」

「うむ！よくできているぞ！じわじわ抜ける感じだから何も起こらなくて正解だ。

次は、塊、球、少し難しいが波、の三種類を、段々大きくしながらやってみてくれ。」

「はい。」

まずは塊。魔力を集めて…こう、圧縮する感じかな？そりゃっ！

ポトッ

う、うーん？なんか白い光るものが落ちた感じはするけど、これじゃない感がする。

「威力がないんだな。塊を作るというだけじゃなくて、遠くに飛ばすというイメージを持て。」

あー、それもイメージなのね。そぉい！

カン！

「へっ？」

「今のは壁にぶつかった音だな。にしてもユーキ、実質初回でその威力とか、一体何をイメージしたんだ？」

銃。って、そうか。この世界には銃がないのかな？

「えーっと、とにかく威力を出そうと思って。」

「そうか。てっきりユーキは魔法銃を見たことがあるのかと思ったぞ。まああれは隣のイーサス帝国の軍隊

の物だから、そんなはずは無いんだがな。」

ってあるんかい。あと、イーサス帝国って…確かこのサン王国の隣の軍事国家だっけ？まあいいや。

次の「球」は、少しだけ圧縮した塊を飛ばす感じ。エネルギーのまま飛んでいく感じだった。

「波」は、圧縮せずに魔力を勢いだけで飛ばす感じ？

全部、アニメやゲームの〇〇バレット、〇〇ボール、ドラゴンブレスをイメージしたら合格をもらった。

大きさは、集める魔力の量を変えることでクリア。

そして俺が大きい波までクリアすると、フォラスさんは言った。

「ふむ、難しくは無いとはいえ、ユーキはすごいな。ここまでスムーズにやってのけるとは、魔法適性度が神レベルなだけある。

本当はここまでで終わる予定だったが、余裕がありそうだから次のステップに移るか。

次は、属性魔法だ。」

やっと属性か。これでかっこいい魔法が打てる！

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バレットは「bullet=弾丸」をカタカナにしたやつです。文字通り魔力の弾丸です