2 転生できたらしい。
天界回です。
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気がつくと、真っ暗で意識だけがある状態だった。肉体はもうなくなったようだ。
と言うか、俺が肉体から出て行ったと言う方が正しいだろう。
どうやらここが天界みたいなところのようだ。
「黒田さん、あなたは死んだのです。」
「知 っ て た」
おっと、つい反射的に言ってしまった。
「......」
「......」
「...やり直しましょうか。」
「...はい。」
どうやらお気に召さなかったようだ。
「黒田さん、あなたは死んだのです。」
「な、何だって〜(棒)」
これでいいだろ。
「ダメです」
ダメらしい。
「それで。どうすればいいんだ?」
「はあ。そもそもこうやって意思疎通してること自体がおかしいんですけどね。
それではまず、あなたの運命について説明しましょう。」
「はーい…って、おいおい。」
「どうしました?」
「いきなり運命決められるの?」
「もちろんです。」
「いやさ、もうちょっと…なんかこう…ね?」
ほら、順序ってものがあるじゃない。
「何を言っているのかわからないんですが…
そもそも、私達は死んだ魂を処理するので忙しいんですよ。
それをわ・ざ・わ・ざ・あなたのた・め・に・時間を割いてあげてるんですから感謝してほしいですね。」
あ、なんかすいません。
「わかればよろしい。
とりあえず、あなたのことから説明しますと、一言でいうと異常です。」
「よし!いいぞいいぞ!」
「なんで喜んでるんでしょうかねー?」
いやほら、異常ってなんかかっこよくない?ラノベ展開になりそうだし。
「まあいいでしょう。で、どこが異常かというと、
一つ目、死んでから魂が自分の意思で動いていた
二つ目、魂においては速度が極端に早い
教える時間がないのでどういう事かは自分で考えてください。」
そんなことはどうでもいい。とりま転生させてくれ。
「で、地球人類でこのぐらいの年だとどうせ転生したいとか思ってるんでしょうね〜」
「(コクコク)」
「はいはい。結論からいうと転生できるんですけど、一つ言っておきたいのが、別に転生自体は普通のことだ、という事です。
いわゆる輪廻転生が成り立っているので。要するに、その意味ではあなたは普通の人と同じです。」
「ならわざわざ時間をとった理由は?」
「さっきも言ったように、あなたの魂は他の人の魂よりも 何かと強いんです。転生先の世界には魔法という概念があるんですが、それに関しては魂の強さが関わってくるので、まあ言ってみればアドバイスですね。」
んー?なんか怪しいなー。理由が他にもあるような…
「あ、あと、もし向こうの世界で凄く強くなったら、魔王とか言うやつがいるので倒してきてください。お願いします。」
あーさては魔王が神と対立してる感じかな?それで倒してきて欲しいと。
「チッ、察しのいいガキは嫌いですね。じゃあ早速転生を…」
「まったまった。」
「はい?」
「言語は?」
「翻訳スキルをつけときました。」
「ってことはスキル制?世界の形態は?」
「レベルアップ制、スキルはもともと持ってるか練習すると身に付きます。他は自分で確認を…というか、山奥で修行をしてたとでも言えば常識は教えてくれるはずです。とりあえず冒険者ギルドに行ってください。」
「特殊能力とかは…」
「私の加護ぐらいついてるんじゃないですか?運が良くなるだけですが。」
「えーもうちょっと…」
「欲張り過ぎじゃボケェー!とっとと転生しとけ!」
あっ口調乱れたな…
ーーーそんな思考とともに、俺は異世界に転移した。
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天使「こんな感じでいいですかね?」
神3「まあいいんだけど、ちょっと説明不足じゃ…」
天使「あーすいません。なるべく関わりたくなかったもので…」
神1「気持ちも判りますが…まあ彼ならどうにかなるでしょう。」
神2「ん。地上、干渉不可。」
神3「基本そうなんだよねーでも加護持ってるからどうにかなるか?」
天使「まあそれでいいと思いますよ。」
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色々と説明を省いたのはストーリー上の都合です。
決して作者が面倒くさかったからではありません。
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