超希少職「トラッパー」の俺は、世界最強になれるらしい
ゆっきぃ
1 死んだ、のか?
最初はよくわかんないと思いますが、とりあえず20話ぐらいまで読んであげて下さい。
まだタイトル回収はできません。
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突然だが、この地球で一番速いものはなんだろうか。
俺は、人の意識だと思っている。
人が考える時間は、時間軸上に点としてすら存在しないのではないか、とさえ思う。
こんな経験はないだろうか。
例えば誰かと話しているとき、無意識のうちに考え事を始めてしまって、我にかえった時にかなり時間が経っていたように感じて自分は焦るが、相手は気にしておらず、実際には時間が一切経っていなかった、というようなものだ。
また、俺の中学の教師の体験談だが、車に轢かれそうになった時、死ぬわけでもない(死んでたら俺も教わってない)のに、時間が止まったように感じたらしい。
走馬灯という現象も実際に起こるのだろう。というか、起こった。
まあ、一回死んでみればわかるよ。
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あれは、そう、いつのことか.....いや時間的にはついさっきのことなんだけど.....ほら、走馬灯ってあるじゃん、あれのせいで時間感覚がなくなってるんだよ。きっと。
端的に言うと、
「15才の俺、黒田有希はトラックにはねられた(まだ死んでない)」
以上。あ、名前は「ゆうき」って読めよ。「ゆき」って読まれて女子だと思われて結構傷ついてたりするんだからな。
体の方はもう死にかけって感じ?
I'm dying now.ってこういう事なんだね。
で、今は、さっき言った超高速思考?みたいなやつをしているとこだ。それがなぜか意識的にできちゃったんて、僕の意識としてはすごーく暇してるんだよなー。
てか本当に暇だな。ちょっとそろそろ天界に呼び出して貰わないと僕死んじゃうよ?いいの?
そろそろ「黒田さん、あなたは死んだのです」って......あっ
これ、体の方が死なないといけないんじゃね?
よっしゃ、そろそろ死ぬとしますか。
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その頃、いわゆる天界みたいなところでは。
神1「どこかの世界で、また若い魂が一つ消えようとしていますね。」
神2「転生可能?若い魂、普通は転生の権利がある。」
神3「あー無理っすねーこれ。異常すぎる。なんかいろいろ。」
神2「もしかして:日本人」
神3「あっ(察し)」
神1「あそこの魂は....確かスライム無双して魔王になったのがいましたね。」
神3「無能な同胞を連れ去ってなんだかんだで魔王軍倒してたのもいたなー」
神2「それより、記憶消去」
神3「それな、ていうかこの魂粘り過ぎじゃね?いつまで地球にいんの?」
神1「走馬灯という現象で、死ぬ前までの記憶を思い出す時間があることがありますが、ここまで長いとなると....意識的にとどまっていますね。」
神3「それってもはや神みたいなもんだろ...取り敢えず見守っておくか....ってやっとこっちに来たよ。」
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