第10話 Cランク昇格試験 中
馬車に乗った俺たちはガタガタと揺れながら目的地の盗賊団のアジトへ向かっていた。
俺とガラン以外はそれぞれ作戦会議や親睦を深める為に談笑をしていた。かくゆう俺は約半年ぶりに確認するステータスが楽しみ過ぎて1人で戦いでもないのに震えが起こっていた。
『マスター、そんなに楽しみなら早く確認したらいいじゃないですか。私は事情を知っているから理解できますけど、周りから見たらただの変人ですよ??』
「ああ、わかってるよ。。てかずっと思ってたけどアドって、俺に対しての言葉一つ一つに棘があるよな。」
『そうですか?これも愛だと思って受け取ってください。ふふ』
はぁ。相手にしたら負けだ。俺が負ける。。俺の感覚ではもうすぐアジトへ着くのでそろそろステータスを確認するか。
「ステータスオープン」
シノブ=テンザキ Lv40
種族 人族
HP 4000
魔力 32000
素早さ2000
知力????
幸運 100(固定)
称号 創造神の加護
スキル 創造魔法 ファイアボールLv9 ウォーターボールLv7 ウィンドカッターLv4 ウォールガードLv6 ホーリーランスLv6 ダークボールLv5地獄炎ヘルファイアLv7 身体強化 アイテムボックスLv7 ホーリーレイ Lv5 ダークネビュラLv6
鑑定眼 経験値倍化 成長力倍化 魔力操作 魔力感知 剣術Lv10(MAX)
やっぱり成長系スキル様様だな。普通のスキルも満遍なく使ったからいい感じにレベルが上がってきている。
超級魔法は練習で使い過ぎたからLv7だが、ほかの上級魔法は余り上がらなかった。やはり熟練度が関わってくるのだろうか?
あと地味な恩恵でいえば、魔力操作と魔力感知だ。
あれのおかげで魔物は見つけやすいし、魔法の威力調整もしやすくなった。
っと、思案しているうちにアジト近くへついてしまった。
「今日はここで野宿だ」
「マジかよ。。」
魔法士のリオンがそう言うと、
「これから上位冒険者になれば、野宿なんて当たり前になる。ここで慣れておかないと後々後悔するのはお前だぞ?」
ギルド長が、少し威圧を込めて言うと、
「…ッ!分かったよ。」
やはりギルド長の名は伊達じゃないな。
俺も野宿なんか小学校の時家族といったキャンプでしかした事がないので少し焦っている。
「なぁアド、野宿の仕方教えてくんね?」
『はぁ、全く役に立たないマスターですね。いいですよ、教えてあげます』
そこから約数十分アドから脳内講習を受けてやっていくと俺がギルド長に次ぐ2番にテントの準備が終わった。
「お、お前は筋がいいじゃねーか誰かから習ったのか?」
「はい、昔に知人から教えて貰ったので少しだけですが、」
アドに教えて貰ったなんて口が裂けても言えない。
そして作ったテントで一夜を明かし目的である盗賊団のアジトへ、やってきた。
「さて、今日はここの盗賊団をぶっ壊してもらう。まず前衛にガランと、シノブ、中衛にリオンが魔法で援護しろ。後衛はリーズだ。随時回復魔法を掛けてやってくれ。」
そう言うとギルド長は、どこかへ消えてしまった。
「マジかよ。あの人指示出すだけ出して逃げたぞ。」
「これは俺達の試験だからな。あの人の手ばかり借りれないだろう。
」
「はっ!ガキが一丁前に言ってんじゃねーぞ!俺はお前とコンビなんか死んでもゴメンだ!俺は先行くぜ!」
「ちょっと!待ちなさいよ!」
リーズが言うが、ガランは我先にと先にアジトへ行ってしまった。
「クソ!わりーなシノブ。俺らは魔法職だから前衛に出れねぇ、あいつも止めてやってくれるか?」
「元よりそのつもりだ。少し俺も頭にきてるのでな。」
そう言って俺もアジトの中へ入っていった。
―――――――――
side ガラン
「ちっ!なんで俺があんなガキなんかと。」
俺は嫉妬していた。俺が何年も掛けてCランク試験に来ているのにたった冒険者になって半年のガキに同じ土俵に立っているのが許せなかった。
もちろん奴の強さは見た瞬間わかった。伊達に何年も冒険者をやっていないからな。
だが、つい自分のプライドのせいで反発してしまった。そして俺は1人で勝手にアジトの中へ来てしまった。
「こんなとこ俺一人で制圧してやる!」
少し歩いていると明かりがある所が見えてきた。
壁に張り付き中を見ると
「頭ぁ!今日もいい酒入ってますぜ!飲みましょうや!」
「ああ!てめーら!今日は宴だァ!酒も肉も手に入った!存分に飲み散らかすぞぉー!」
「「「おおおぉぉぉ!!!!」」」
何をやってるかと思えばただのバカ騒ぎか。酔っているあいつらなんざすぐ、倒せるぜ。
よし突入だ!
バタン!!!
「俺はここを壊滅させに来た冒険者のガランだ!!そして今からお前を1人残らずぶっ殺す!俺の名を忘れんじゃねーぞ!」
そう言って近くに居た下っ端に大剣を斬りつけた
「グァァ!」
大剣の切り口から夥しい量の血が流れ見る見る顔が青ざめて切られた下っ端は死んでしまった。
そこから勢いで下っ端などをどんどん斬っていき残りの人数が半数になった所で異変に気付いた。
「おい。お前らのボスはどこ行った?」
「ああ?そんなのお前の後ろに決まってんだろ?」
俺が気付いた時には遅かった。素早く後ろに回り込まれた俺は相手の頭に蹴りを食らわされ近くの壁に体をぶつけてしまった。
「グハッ!」
クソ。痛てぇ。だが、まだ負けたわけじゃねー!
「ぐぉぉぉ!!」
俺は気合と根性で相手を斬りつけに行った、、、、がその攻撃はいとも簡単に躱され逆に反撃としてパンチや蹴りを数発入れられてしまった。
「なんだ。俺の仲間を倒すぐらいだなら少しは腕のあるやつだと思ったが、こんなもんか。気は晴れたしそろそろ死ねや。」
そう言って相手は何も無い所から片手剣を取り出し俺に向かって振り下げてきた。
ああ。俺もここまでか。あんなにガキに大口叩いといてたった1人の相手にも勝てず終わるのか。こんなんだったらプライドなんか捨ててアイツらとくればよかった。
俺が死を覚悟したその時。
バタァァァァン!!
俺が入ってきた扉が突然、、爆ぜた。
「ふぅ。なんとか間に合ったか。いいザマだな、ガラン。」
そう言って助けに来たのは俺が馬鹿にしたガキ、、シノブだった。
馬車に乗った俺たちはガタガタと揺れながら目的地の盗賊団のアジトへ向かっていた。
俺とガラン以外はそれぞれ作戦会議や親睦を深める為に談笑をしていた。かくゆう俺は約半年ぶりに確認するステータスが楽しみ過ぎて1人で戦いでもないのに震えが起こっていた。
『マスター、そんなに楽しみなら早く確認したらいいじゃないですか。私は事情を知っているから理解できますけど、周りから見たらただの変人ですよ??』
「ああ、わかってるよ。。てかずっと思ってたけどアドって、俺に対しての言葉一つ一つに棘があるよな。」
『そうですか?これも愛だと思って受け取ってください。ふふ』
はぁ。相手にしたら負けだ。俺が負ける。。俺の感覚ではもうすぐアジトへ着くのでそろそろステータスを確認するか。
「ステータスオープン」
シノブ=テンザキ Lv40
種族 人族
HP 4000
魔力 32000
素早さ2000
知力????
幸運 100(固定)
称号 創造神の加護
スキル 創造魔法 ファイアボールLv9 ウォーターボールLv7 ウィンドカッターLv4 ウォールガードLv6 ホーリーランスLv6 ダークボールLv5地獄炎ヘルファイアLv7 身体強化 アイテムボックスLv7 ホーリーレイ Lv5 ダークネビュラLv6
鑑定眼 経験値倍化 成長力倍化 魔力操作 魔力感知 剣術Lv10(MAX)
やっぱり成長系スキル様様だな。普通のスキルも満遍なく使ったからいい感じにレベルが上がってきている。
超級魔法は練習で使い過ぎたからLv7だが、ほかの上級魔法は余り上がらなかった。やはり熟練度が関わってくるのだろうか?
あと地味な恩恵でいえば、魔力操作と魔力感知だ。
あれのおかげで魔物は見つけやすいし、魔法の威力調整もしやすくなった。
っと、思案しているうちにアジト近くへついてしまった。
「今日はここで野宿だ」
「マジかよ。。」
魔法士のリオンがそう言うと、
「これから上位冒険者になれば、野宿なんて当たり前になる。ここで慣れておかないと後々後悔するのはお前だぞ?」
ギルド長が、少し威圧を込めて言うと、
「…ッ!分かったよ。」
やはりギルド長の名は伊達じゃないな。
俺も野宿なんか小学校の時家族といったキャンプでしかした事がないので少し焦っている。
「なぁアド、野宿の仕方教えてくんね?」
『はぁ、全く役に立たないマスターですね。いいですよ、教えてあげます』
そこから約数十分アドから脳内講習を受けてやっていくと俺がギルド長に次ぐ2番にテントの準備が終わった。
「お、お前は筋がいいじゃねーか誰かから習ったのか?」
「はい、昔に知人から教えて貰ったので少しだけですが、」
アドに教えて貰ったなんて口が裂けても言えない。
そして作ったテントで一夜を明かし目的である盗賊団のアジトへ、やってきた。
「さて、今日はここの盗賊団をぶっ壊してもらう。まず前衛にガランと、シノブ、中衛にリオンが魔法で援護しろ。後衛はリーズだ。随時回復魔法を掛けてやってくれ。」
そう言うとギルド長は、どこかへ消えてしまった。
「マジかよ。あの人指示出すだけ出して逃げたぞ。」
「これは俺達の試験だからな。あの人の手ばかり借りれないだろう。
」
「はっ!ガキが一丁前に言ってんじゃねーぞ!俺はお前とコンビなんか死んでもゴメンだ!俺は先行くぜ!」
「ちょっと!待ちなさいよ!」
リーズが言うが、ガランは我先にと先にアジトへ行ってしまった。
「クソ!わりーなシノブ。俺らは魔法職だから前衛に出れねぇ、あいつも止めてやってくれるか?」
「元よりそのつもりだ。少し俺も頭にきてるのでな。」
そう言って俺もアジトの中へ入っていった。
―――――――――
side ガラン
「ちっ!なんで俺があんなガキなんかと。」
俺は嫉妬していた。俺が何年も掛けてCランク試験に来ているのにたった冒険者になって半年のガキに同じ土俵に立っているのが許せなかった。
もちろん奴の強さは見た瞬間わかった。伊達に何年も冒険者をやっていないからな。
だが、つい自分のプライドのせいで反発してしまった。そして俺は1人で勝手にアジトの中へ来てしまった。
「こんなとこ俺一人で制圧してやる!」
少し歩いていると明かりがある所が見えてきた。
壁に張り付き中を見ると
「頭ぁ!今日もいい酒入ってますぜ!飲みましょうや!」
「ああ!てめーら!今日は宴だァ!酒も肉も手に入った!存分に飲み散らかすぞぉー!」
「「「おおおぉぉぉ!!!!」」」
何をやってるかと思えばただのバカ騒ぎか。酔っているあいつらなんざすぐ、倒せるぜ。
よし突入だ!
バタン!!!
「俺はここを壊滅させに来た冒険者のガランだ!!そして今からお前を1人残らずぶっ殺す!俺の名を忘れんじゃねーぞ!」
そう言って近くに居た下っ端に大剣を斬りつけた
「グァァ!」
大剣の切り口から夥しい量の血が流れ見る見る顔が青ざめて切られた下っ端は死んでしまった。
そこから勢いで下っ端などをどんどん斬っていき残りの人数が半数になった所で異変に気付いた。
「おい。お前らのボスはどこ行った?」
「ああ?そんなのお前の後ろに決まってんだろ?」
俺が気付いた時には遅かった。素早く後ろに回り込まれた俺は相手の頭に蹴りを食らわされ近くの壁に体をぶつけてしまった。
「グハッ!」
クソ。痛てぇ。だが、まだ負けたわけじゃねー!
「ぐぉぉぉ!!」
俺は気合と根性で相手を斬りつけに行った、、、、がその攻撃はいとも簡単に躱され逆に反撃としてパンチや蹴りを数発入れられてしまった。
「なんだ。俺の仲間を倒すぐらいだなら少しは腕のあるやつだと思ったが、こんなもんか。気は晴れたしそろそろ死ねや。」
そう言って相手は何も無い所から片手剣を取り出し俺に向かって振り下げてきた。
ああ。俺もここまでか。あんなにガキに大口叩いといてたった1人の相手にも勝てず終わるのか。こんなんだったらプライドなんか捨ててアイツらとくればよかった。
俺が死を覚悟したその時。
バタァァァァン!!
俺が入ってきた扉が突然、、爆ぜた。
「ふぅ。なんとか間に合ったか。いいザマだな、ガラン。」
そう言って助けに来たのは俺が馬鹿にしたガキ、、シノブだった。
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