第2話 ステータスチェック!

 目を開ければそこは俺が見た事もないような森一体のところだった。


「女神は俺の言うことをまもってくれたんだな。」


 内心感心しつつも当たりを見回した。やはり木しかない。この世界は女神の知識によると、この世界はアナスタシアという名前らしい。


 俺は見たこともない服を着ており見る限りかなり上質なものだと判断できる。


「さて。まずは街を目指さないとな。」


 おっと。その前に異世界では定番のあれを確認しなくては。



「ステータスオープン!!!!」


 すると俺の目の前に透明の液晶が見えそこに俺のステータスが書かれていた。









 シノブ=テンザキ Lv1


 種族 人族


 HP 2000


 魔力 20000


 素早さ400


 知力????


 幸運 100(固定)


 称号 創造神の加護


 スキル 創造魔法



 おお。中々初期値は高いのではないか??


 HPも高いし魔力に関しては頭一つ抜けている。しかし知力????とはなんなのだろう?女神に直接知識を与えてもらったからなのだろうか?それに幸運の(固定)も気になる。


 それに創造神の加護とかなんだ、あの女神創造神だったのか。


 創造神と言えばラノベとかいう一番偉い神様だ。それなのに俺、軽い敬語しか使わなかったしめっちゃ命令紛いな注文をしてしまった。なのにそれが全て実現されている。なんて優しいのだろうか。



 だか忍はまだ知らなかった。創造神の加護言うのがどれだけ貴重なのか。


 HPや魔力は歴代の勇者の何倍も、あるということを。





 そして一番の問題はこのスキルだ。普通スキルといえばファイアボールやサンダーボルトなど、カッコイイ感じのだと思ったのに俺が持っているスキルは創造魔法というものだけだ。


 創造魔法とはなんだろうと頭で考えているとその魔法の詳しい知識が頭に流れ込んできた。







『創造魔法クリエイトマジック』


 この魔法所持者の作りたい魔道具や魔法を生み出せる物。魔力が上がっていけばより高位の魔法や魔道具を作り出せる。極めれば神すらも召喚出るとされている。




 わぁお。これは凄い。俺が欲しいと思った魔法や魔道具を生み出せるのか。使い方によっては世界だって征服できるかもしれない。まぁそんなことには興味無いけど。


 でも作り出すのに魔力が必要なのは厄介だ。いくら少し多めの魔力を保持しているからと言って魔力切れを起こせばどうなるか分からない。


 まずはためしにファイアボールを作ってみよう。


 俺は頭でファイアボールを生み出すよう念じてみた。


 すると






 シノブ=テンザキ Lv1


 HP 2000


 魔力 19000


 素早さ400


 知力????


 幸運 100(固定)


 称号 創造神の加護


 スキル 創造魔法 ファイアボールLv1(NEW)




 おお!本当にファイアボールを作り出せた!魔力も減っているがこれならまだなにか作れそうだ。


 Lv1ってことはまだ上があるのか。だかなんで創造魔法はLvがないんだ?



『それはその魔法がユニーク魔法だからよ。』


 直接頭に誰かの声が流れ込む。


「この声は女神か?」


『あら。バレてしまいましたか。』


「わかりやすい透き通るような声をしているからな。で、この魔法がユニーク魔法というのは、どういう事だ?」


『そのままの意味ですよ。この世界には火、水、風、土、光、闇の6つの属性があるの。だけどその他にも例外があるの。』


「それがユニーク魔法か。」


『そういう事です。物わかりが良くて助かりますわ。そのユニーク魔法の説明は読んだようだけど、もう一度説明するわ。そのスキルは名前の通りあなたが欲するものをなんでも創造できる魔法よ。ただし魔力を使うからそこは注意してね?』


「魔力がないまま使うとどうなるんだ?」


『魔力がないまま使うと間力欠乏症を起こして数日間は初級のファイアボール程度しか使えなくなるわ。』


 それは大変だ。しっかり節約して使わないと。


『でもレベルを上げれば魔力は増えるしポーションなどで回復もできるからそこまで不安になる必要はないわよ。』


 それなら安全だかいつ魔力欠乏症を起こすかわからないので気を付けなれば。


『あら。もう時間みたい、また会いに来るかもしれないからその時はよろしくね!あ、神を召喚することがあったら1番目は私にしてくださいねうふふ。』


 そう言って神は消えてしまった。まったく呑気なやつだ


 さて一通り分かったしもう少しスキル増やしてから町へ行くか。



 そう行ってシノブは作業を始めた。


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