第19話 族長対決・・・には、なりませんでした。
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エルフの族長は俺たちの前に来ると、土下座して、頭を床に擦り付けた。
「族長、どうされたのですか⁉︎何故、人族などに頭を下げる?!?」
後ろに構わず、族長は口上を述べる。
「宰相、ヒロト様に申し上げます。部下の不始末、大変申し訳ございませんでした。このシワ首1つで謝罪は、叶わぬでしょうがエルフの民は、このような者達ばかりではありません。皆様方と、仲良く暮らしていきたいと、考える者達が、多数おります。どうか、その者たちだけでも、こちらで受け入れて頂けないでしょうか?伏してお願い申し上げます。」
なんだ、まともな人じゃん。良かったよ話の通じる人で。
「エルフの長、宰相は我らが王となる事を拒まれた故、形として宰相になって頂いているが、実質我々のトップになるお方じゃ。その方と敵対するのであれば妾以下、人魔族総出でお相手させて頂こう。」ジュリアには、通じてなかった。相当怒ってるなこれは・・・
「もとより、宰相が人魔族の実質トップである事は重々承知で有ります。状況の分からぬ愚か者を、使者に送った責任は族長である私にございます。重ねて申し上げますが、私はどうなろうと構いません。が、仲良くして欲しいと望むエルフ族をどうか受け入れてください。お願い申し上げます。」
なんだか、可哀想になってきたなぁ。
「族長個人は、どっちなんだい?」
「私は、全てのエルフが幸せにと願っております。里に残り、説得を続けるつもりです。」
「後ろの人はどうなんだい?」
族長の苦境を分かってんのかな?
「我がエルフ族は、誇り高き種族である。今、仲良くしようと言われても、しこりが残るであろう。それは、お互いにとって良くない事だと思います。だが、族長の苦しみを目の当たりにして、我等の我を通す訳にもいかぬ。勝手な願いかも知れませんが、友好的なグループと、そうでないグループで里を分割して友好的グループと交流して頂き、そうで無いグループはそこを、中継して頂く事にして貰えないでしょうか?」
落とし所を考えたか。ちゃんと考えられるでないの。最初からそうしてよ。
「族長、ちゃんと話し合ってから、来て欲しかったな。家は今の提案で全然構わない。」
狸親父め、最初からそのつもりだったな。
土下座で表情は分からないけど、ニヤついてるだろうな。
「宰相、待たれよ。交流については、それで構わぬ。だが、先程の発言を無しにすることは出来ぬぞ。」ですよねー。ジュリアちゃんまだ怒ってるし、困ったねー。
解決は次話に持ち越しますか。ずるいけど。
ごめんなさい。
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