第14話神様?まさかね。

夜、寝ているのか夢なのかわからないけど、真っ白な空間にいた。

目の前には、白い服を着た人が土下座している。

彼が何故土下座をしているのか、まったくわからない。

「えーと、貴方はなにをしているのかな?」

一応聞いてみる。

「この通りでございます。命ばかりはお助け下さい。」

なにを言ってるのかなこの人?

「先程の軍団は、神々の中でも精鋭中の精鋭。それをあっさりと葬ってしまうとは・・・」

思い出した!気がついたら、ヒゲのジジイが居て、「やれやれ、やっと来たか。ずいぶんと待たせおって。」

「誰だ、おまえ。」

「イレギュラーの割に生意気な口を聞くな。人魔族の女王も面倒を起こしおる。粛正が必要だな。」

「なんだと!?」 )

「人魔族は、集落ごと殲滅だな。どうせすぐ、またすぐ現れるだろうがな。」

「そんな事させると思うか?」

「この手を上げて、下ろしたら終わり・・・ああっ」

上げて下す手が無かった。俺が切ったからな。

「貴様!ワシに何という事を!」

と、上げたもう一方の手もなかった。俺が切ったからな。

「貴様!このワシに何という事を!何をしたか解っているのか?その前に、何故ワシを傷付けられる?」

「知らんよ、人魔族を滅ぼそうとする奴を、俺が放っておく訳無いだろう。」

「貴様!創造神であるワシにこんな事して、タダで済むと思っているのか?」

すでに首から上しか残ってないがまだ喋っている。流石は神だな。

残った頭をタコ殴りにしてやる。

「な、ちょっ、ま、やめ・・・」

超高熱で焼いてチリすら残さなかった。ああスッキリした。

と、思ったら次が来た。50人位の大軍団

「貴様!我創造神になんという事を!」

「貴様!己が罪思い知れ!」

また、貴様か・・・いやんなるなお高く止まりやがって。面倒臭い。

纏めて、亜空間に、放り込んでやる

「なぜ破れん?!たかが人魔族の作った空間だぞ!」

「あいつの魔力は、我々を上回ると言うのか?!」

ま、地球大だからな 下手な神よりは多いか。

「あーあー、お前達の声は聞こえている。そこから出す気はない。10000年くらいそこで反省してろ。」

「待ってください!私は、創造神ゾナウスの妻ヘリティスです。」

奥さんが出て来ました。敵討ち?確か先頭で怖い顔して、指揮してたひとだよな?

「今更、命乞いか?」

「私達は、あなたに危害を加えるつもりはありません。」

「ヘリティス様!何を仰るのか?!」

「黙りなさい!貴方達に乗せられてここへ来ましたけど、話も聞かずに討伐など、神々のする事ではありません!」

「ですが!あの男はゾナウス様をあんな目に合わせたのですよ!」

おいおい、仲間割れか?やれやれだな

「もういい、そこでずっとやってろ。」

お前らの相手なんかしてられるか、バカどもめ!

と、思ったところで、自分の部屋に戻った、やれやれと思って、また寝たら、先程の場面になった。

繋がっているとは思わなかったので、理解するのに時間がかかった。

「で、何をどうしたい?」

「私はゾナウスの息子でアプリティスと申します。」

「親父の仇うちか?」

「いえ、違います。放っておいても復活するのに、敵討ちなどナンセンスです。私がここへ来たのは、この世界が崩壊するのを防ぐためです。」

話が大きくなって来たなぁ。

「父もその話をしに来たのに、貴方の力を見誤って、傲岸不遜な態度をとってしまいました。息子の私が父に代わり謝罪申し上げます。」

随分と下手に出て来たな。

「人魔族の殲滅はしないと言う事か?」

「元より、此方はお願いする立場です。父は焦る余り暴走してしまいました。その後の50人も、たかが人間脅せばなんとかなると軽く考えあのような態度をとったのです。」

「俺が聞いてるのは、そんな事じゃない。人魔族を殲滅するのか?と、聞いている。」

「しません!神々を超えるあなたがいるのにそんなこと出来る訳がありません!」

「わかった。話を聞こう。」

長い話が終わると、自分の部屋に戻っていた。あの部屋では時間の進みが遅いのか、いや無いのかも。とにかく、まずは寝るとしよう。

  • Xで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る