第11話 狂獣討伐(後編)

いつも応援ありがとうございます。やっと10話いけました。これからも頑張りますので、応援よろしくお願いします。




先に進む前に、あたりに充満している魔力を、後ろのみんなに送ってやる。

『マジックドレイン』で、集めて、『マジックサーブ』で、皆に送る。簡単だねー。

回復を終えた皆に、後を任せ、先へ進む、中心まであと少しだ。と、思ったら、いつの間にか、ジュリアが付いて来ていた。

「どうして付いて来たんだ!」

「あなたが心配で・・」

「いいか!この先は今まで以上に強い敵がいる。はっきり言って、君を守りながら、敵を倒せる自信はない。」

「私のことなら大丈夫だから・・」

「しかし、

わかるかい?」

「ごめんなさい・・」

「仕方ない、僕の後ろから離れるんじゃないよ。」

「はい!はい!はい!はい!」おーおー、嬉しそうに

「これから、奴らに結界を張って、魔法をぶっ放す。俺の前にいる奴の生は、保証できない。」

「わ、わかりました。」ビビってるな。薬になるといいけど。

俺が前に進むと、少し離れたところに、一人の男が立ちはだかった。

あれが魔人か。確かに、人型だが、角が生えてる。俺の世界でいう、悪魔のようだ。見たことないけど。

悪魔が、ゆっくりと口を開く。

「よくここまで来たな。誉めてやろう。」そりゃ、どうも

「だが、ここまでだ、来た事を後悔しながら死んでいくがいい。」

「やだね、俺は、もう死なないと決めているんだ。」

「その減らず口がいつまで、叩けるかな?」

「永遠にだ。」

「これでもか?」奴の周りに黒い塊が無数に浮かんできて、それが、羽を持った人間に変わってゆく。万を越えたかな?

「こいつらに、物理攻撃は効かんぞ。」だろうな、たぶんあれは、ガーゴイルだ。

俺をビビらそうと思って固まらせたみたいだが、それこそこっちの思うつぼだ。

「さあ!絶望し、泣き叫ぶがいい!それこそ私の望むものだ!」

「そうかい」俺は奴らを包むように中に向かって反射する結界を張った。

「なんだこれは重力魔法でも放つのかな?あいにくと魔法耐性もあってね。」

「ま、食らってみなよ。」俺は太陽をイメージした、『スーパーノヴァ』を結界の中に放つと、結界の中は白い光に覆われる。お次と行こうか。『絶対零度』で結界の中を一瞬で凍らせた。そして、結界を指でちょっと押してやると、中にいたものは、小さな粒となって消えていった。と、思ったら、親玉は残ってた。体半分ないけど。しぶといね。

「な、なぜだ!魔法は効かぬはず!」しゃべれるんだ。でも、回復のための時間稼ぎはさせない。

『2tダンプ、から、20Km』俺が軽くパンチすると、親玉も粉々になった。これで一段落かな?

後ろも片が付いたようで、みんなが集まってきた。

「すごいですね、ヒロト様。」と、トラ

「あんな数のガーゴイルを一瞬で。」と、クマ

「魔人もいたのに。」と、イノ

「なんて魔法なんです?」と、トリ

「魔人に魔法は効かないはずですよね。」と、ジュリア

「質問は後、周辺の調査だ!」

質問攻めをかわすため、本来の目的、周辺の調査を指示する。

見つかったのは、大きな魔石の塊だった。誰もこんな大きな塊は、見たことがないということで、城に持ち帰ろうということになりかけたが、ジュリアがフローリア様に聞いてみると、水晶玉を取り出したので、皆で待つ。

「城が魔ものだらけになってしまうので、絶対持って来てはいかん!」だよなぁ

「かといって、そのままにしておくわけにもいかんのう」来た意味無くなるもんなあ。

「小僧、砕けんか?」誰が小僧だ!しかも無茶ぶりしやがって!このくそばばあ!でも、できるけど。

「やってみるよ。」

俺は、魔石に手を当て、魔力を込めながら、振動を与えるように叩く。

石にだんだんと罅が入り、ついには百個くらいに砕けてしまった。

「拳大ぐらいにしてくれんか?」注文多いな

砕いた魔石を持って、俺たちは帰るのだった。が、黒い蝙蝠のようなものが俺たちのことを見張っていたのにきずかなかった。



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