第9話 狂獣調査隊結成(ギャグは無し)
四銃士が、獣人族から、狂獣の情報を、仕入れてきた。それによると、最近、狂獣が、頻繁に見られる様になってきた事が分かった。以前は、出会うと、運が悪いと言われていたのが、今は、出会わないと運が良いと言われる様になった。
しかも、魔の森の中心に向かうほど、遭遇率が高く、狂獣同士の争いも見られ、
狂獣無法地帯の様相をていしてきた。
この状態の調査のため、俺と、四銃士で魔の森の中心部に向かうことになった。
ジュリアが、付いてきたがったが、王の不在が許されるはずもなく、したがって、リジーとスタシアも残ることになった。
俺に同行したのは、騎士団二十人と、騎士団副団長の、アイリッシュ・コックニー、通称アイル
彼女は、スタシアの副官として、『百花繚乱』の、要として不足の無い働きを見せている。固い性格の、スタシアと、団員の間で、適度な緩さを持った、名参謀であり。戦闘時の兵士の運用は、王国内でピカイチである。戦術家として、会議に参加して、意見が採用されることも多い。
城を出て、森の入り口まで来たところで、いったん止まり、トリに偵察に出てもらう。その間に打ち合わせをするため集まった。
「今回は目的が、調査だから、不要な戦闘は避けたい。だから、襲われた時以外は戦わない。研究のため一種につき一体持ち帰る。目標は中央だが、無理はしない、退路がふさがれそうなら、撤退する。獣人族への、折衝は四銃士がする。」
基本的な行動を俺が説明した。次は、アイルだ。
「先頭は、ヒロト様と、四銃士の方々、その後ろに、私が付く、その他は,散開して、警戒しつつ前進する。無用の戦闘を避けるため、敵がこっちに向かってくるかどうか見極め、戦うか、撤退かを決めたい。」
打ち合わせの後、魔の森の中央に向かって、狂獣を狩りながら、進む。
事前の情報どうり、狂獣は、次々と、襲ってくる。避けたいと思うのはこっちだけで、向こうはどんどん集まってくる。結界と四銃士、騎士団の働きで、何とか持っているが限界だ。そこで、四銃士を介して、獣人族と手を結ぶことにした。もともと敵対していたわけでなく、狂獣は、共通の脅威ということで一致したため、獣人族,人魔族、の共同作戦で,狂獣退治に向かうことになった。人魔族軍が到着するまで獣人族の村で待つことになった。族長の家で、族長と話す。
最初に、獣人族には、ちゃんとした名前がないということだったので、族長はリーダー、ほかの人はクロとかブチとか体の特徴で呼び合っていた。
トラたちが、名前で呼び合うのを聞いて、自分たちも欲しいと言い出して、ジュリアが来るまでの間、村人全員の名前を付ける羽目になった。
族長は、トラの父親で、ケーニッヒのティーゲル。王の虎と、言う意味だと教えたら喜んでいた。
他は,ケンだの、アキラだの、向こうの世界の名前を思いつく限りつけてやった。さあ、明日から、狂獣討伐だ!
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます