余談。という名の蛇足


 ウサギ野郎との壮絶なバトルから一ヶ月。

 すっかり悪の秘密結社トッテモワルインデスの一員としてウサギ野郎陣営と戦いを続ける俺達は、今日も今日とて。


「ふざけんじゃねえぞ、ごらぁあ!!」


「変態に言われたくないわよ!!」


「ふ、二人ともおちっ! 落ち着いてぇ!!」


「ちーっす、ってなにこれ」


「チビ!! 良いタイミング! 二人を止めるの手伝って!!」


 仲間内で争っていた。



 ※※※



「で?」


 心底興味なさそうなチビの態度にはイラっとする。こいつもこの事実を知ったら俺と同じ反応するに決まっているのに。


「何が原因なんだよ」


「それが僕にもさっぱり」


「聞けよ二人とも! 俺達のこと散々変態変態って言ってたくせによ!」


「なによ!」


「こいつも十分犯罪者なんだって!」


 何を言ってんだと顔で語る二人に、俺は証拠の品を叩き付けた。

 それは、彼女の身分証明書。

 彼女が通う学校が発行しているそれは、決して生徒証なのではなく。


「こいつの正体五十路を越えたババアだぞ!!」


「「おろろろろろ……っ」」


 ばっちり皺くちゃな顔写真も写っているそれを見て、二人は同時に嘔吐するのであった。



 ―― 本当に FIN

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俺が魔法少女とか @chauchau

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