東日本大震災の日、私は高校生だった。あの頃の私は閉鎖病棟に入院していて、テレビから流れる津波のニュースに世界が終わってしまったような感覚に陥った。自分が住む地域ではなかったけどあの日はそれぞれの中に心に刻印されている。忘れたい、忘れられない、忘れてはいけない。交錯する葛藤、消えない傷、風化する日々、当事者にしか書けない言葉。もちろん、被災していない私がとやかく言うことも出ない。しかし、あの日、テレビから見た悲しみは今でも忘れられません。いい作品をありがとうございます。