E40:主人公の性格を変える事を決意した。

 ここにきての、最初からの書き直し。


 といっても、第一話の最初の方と、主人公のモノローグ等の口調を変える事にした。


 なんでかというと。

 ずっと主人公に違和感を感じていたんですよ。

 ずっと『なんか無理やり書いている』感じがして、書くのがとても辛かったんです。


 昨日、監視者Sさんこと須藤さんと、その事について別のところで話していました。


 以下、その文章を一部抜粋。

(※須藤さんには許可を貰っています)


 ***


 須藤さん(以下須)『今の小説って普段の牧野さんの文体じゃないですよね』

 私「そうなんですよ。なんか、書くのが苦しいというか。まだリズムも掴めていないというか。30コンの最初の頃によく似ています」

 ※30コンの最初の頃は、リズムに乗れず上手く書けず超四苦八苦していた。

 ~~略~~

 私「一応『こんな感じの主人公で』って思ってるけど、なんかその通りに書けないのですよね。もしかしてこの主人公じゃない方がいいのかな。自分の中で、この主人公に魅力がないのかも」

 須『この二人の主人公って両方とも牧野さんですよね』

 私「うーん。なんと言うか。『こんな感じ』と思ってるんですけど、なんか『無理やりそうしてる』感があるというか」

 須『はい、読んでいてもっそれが伝わってくるんです』

 私「え。やっぱり? そんな気がしてたんですよ。この作品で自分を主人公にする気は全くなく。だけど自分に引っ張られるから、無理やり軌道修正してるって感じで書いてるのかな……」

 須『30コンでは後半になって凄くキャラが生きてきて、勝手に動いてましたよね?』

 私「はい。それはそれは勝手に動きましたね」

 須『性格を自分から極端に離して設定した方が楽ですよ。

 でもまぁ、普段のエッセイのあの面白さを会話劇で出すには、どちらかを牧野さんにせざるを得ないのでしょうけど(笑)。痛し痒しですね」

 私「……つまり、飼い慣れされた生粋の社畜的な感じの主人公にした方が??」

 須『飼い慣らされた生粋の社畜が主人公なんですか。笑えますねそれ』

 私「今回、主人公の方が実は組織に従順と考えています。自分の役割と仕事に疑いを持ってませんし、仕事に自分の価値を見出している感があります。

 清輝キヨテルくんは反骨精神の塊です。

 どっちも私ですねwwwwwww

 いっそ……生粋社畜で書き直してみようかな。

 今のものからコピーして、思考パターンだけを変えてみますか。

 納得しないと、この先また苦しい思いをしそうで……」

 須『上書きしないで、そのまま新しく書いてみたらどうですか? 文字数も稼げますしね』

 私「そうしてみます。幸い、まだもう少し時間がありますし」


 ***


 ……こうやって改めて読み返すと……相談っていうより、カウンセリング?

 須藤さんって、カウンセラー??


 まあ、そんな感じでご相談した結果、主人公の性格を変えてみる事にしたんです。

 変な気の強さを完全に消して、頭の中だけで自分や状況にアレコレツッコミを入れてる感じに。

 淡々としているワケでもなく、かといってアワアワするワケでもなく。

 状況に自問自答するタイプ? とでもいうか。

 何も感じてないワケじゃないんです。

 ただ、口に出してないだけで。

 誠実なんだけど、不器用。

 ムッツリタイプ。


『数多の誰かの物語』のストーリーテラーくんと、30コンの織部オリベくんを足して2で割ったかのような感じ。

 頭の中で一人で悶々と考えつつツッコミつつも、強くは人に言えない感じにしてみた。


 この方が楽。

 全然楽。


 今まではさ。

 主人公、結構強めな感じに発言するし、モノローグの中でも断定で喋る事が多くて、なんかその微妙な気の強さに違和感を感じていた。


 それを、全部少し和らげた。

 清輝キヨテルくんとも言い合いをしません。一方的に言葉でボコボコにされます。


 その方が、なんか書きやすい。

 不思議。


 語尾を「なのだ」「~だ」っていうのをやめただけなのに、全然雰囲気が違う。

 なんでだろう??


 うーん。

 須藤さんは「自分とかけ離れた性格の方がいいのでは」とアドバイスしてもらって、私もそのつもりで変えたんだけど。


 なんだかやっぱり自分の一部な気がする。

 でもまぁ、私の場合、自分と言い合いする時はそんなに弱気じゃないし、そもそも現実もそれほど弱気でもない。

 気に入らない事があると社長につっかかるし、お客様でも会話できない人だと平気で突き放す。(※かなり慇懃無礼なメールになる)


 そこは確かに主人公と違う。

 でも、この方がなんだか『彼らしい』と感じる。


 これでいいのかもしれない。

 読んでもらっても大した違いはないんだけど、私の中で明確に何かが違う。


 これで良いような気がする。


 ……といっても、気分屋な私は、突然また変えるかもしれないけどねっ!!


 さて。

 どうやって公開しようか。


 第一話だけは結構違うから別エピソードとして掲示して、第二話以降は差し替えようかな。第二話以降はあんまり変わってないから。

 第二話以降はあんまり変えてないから、第二話を別エピソードとして掲示したら、なんかカクヨムさんから怒られそうだし。


 よし。

 試しにそうしてみよう。

『第一話 0.5版』を単独章の変更前エピソードとして残しておいて、比較できるようにしてみるね。


 あ。

 日付が変わってしまった。

 3/19に一度も更新しなかったや……


 明日中までに、せめて10万字か書きたかったけど、無理かな。

 いや、頑張ろう。

 最後まで諦めないぞっ!!


 それでは、掲示しなおしてきます。


 それではっ!!

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