第四話 〜希星の父と海の伝説〜

「ここだよね?」

 旅館の一階にある部屋、一号室の前に来た私。

「とりあえず、ノックかインターホンで呼んでみるか」

 私は一度深呼吸し、ドアの横についている呼び鈴を鳴らした。

 高い音が鳴り、希星あかりちゃんのお父さんを呼ぶ。

「……留守かな?」

 続いてノックをして待ってみるが、やはり希星ちゃんのお父さんは出てこなかった。

「やっぱり留守かな?」

 希星ちゃんのお父さんはどこかに行ってしまったのかと思ったが、希星ちゃんは部屋から出てこないと言っていたし、居留守の可能性もある。

「希星ちゃんは鍵がかかっていないって言っていたけど、入っても大丈夫かな?」

 ここはゲームの世界ではないし、勝手に人の部屋に入るのは気が引ける。

「でも、希星ちゃんと約束をしたしなぁ。お父さんと希星ちゃんが元気になれるようにここは頑張らないと」

 もう一度、ドアをノックし、おもむろにドアを開けた。

「し、失礼します」

 希星ちゃんの言っていた通り、鍵は掛かっていなかった。

 部屋に入ると物音はせず、人の気配もない。やはりどこかに出かけているのだろうか。そうだとしたら不用心すぎる。

「希星ちゃんのお父さんはいますか?」

「私に何か用かい?」

「ーーうわぁ!」

 声のした方へ振り返ると、部屋の隅においてある椅子に腰掛けていらっしゃった。

「すまない、驚かせてしまったようだね。どうやら、希星とは知り合いみたいだが、あのは元気にしているかい?」

「最近、会われていないんですか?」

「あぁ、私がこんなだからな。最近ではもう帰ってこなくなってしまった」

 希星ちゃんのお父さんの声のトーンは低いし、表情は暗い。その上、周りのオーラも暗い。誰が見ても元気がないのはわかるだろう。

「何かあったのですか?」

「……まぁな」

「何があったのか訊いてもいいですか?」

「愚かな大人の物語さ。まぁ、そんな大層なことでもないか。私事だけど、聞いてもらってもいいかい?」

「はい」

 希星ちゃんのお父さんは話し始めた。

「あれは数日前の台風の日。僕は会社からいつものように帰った。僕はきっとあの時、上司からたくさんの仕事を頼まれていたことで焦っていたんだろうな。家に帰るなり、妻である夏渚なぎさに強くあたってしまったんだ。それによって、夏渚は家を出て行ってしまい、それっきり戻ってくることはなかった」

 希星ちゃんのお父さんは席を立った。

「お客さんが来たのに何も出していなかったね。ちょっと待っててくれ。飲み物を持ってくるから」

「はい」

 希星ちゃんのお父さんは冷蔵庫からオレンジジュースのペットボトルを取り出し、コップに注ぐ。

「どうぞ」

「ありがとうございます」

 コップを受け取り、一口飲む。

「それで、どこまで話をしたかな?」

「喧嘩をして出て行ってしまった後、夏渚さんはどうなってしまったんですか?」

「後になって近所の人から連絡があったのだが、夏渚は崖から滑り落ちて行方不明になってしまったんだ。目撃者の情報によると、雨によって地面が滑りやすくなっていたから滑り落ちてしまったんだろうということだ。その人は助けようと船で捜索してくれたみたいだが、台風による高波のせいで捜索を諦めたらしい」

 希星ちゃんのお父さんは唇を噛んだ。きっとひどく後悔し、自分を責めているのだろう。

「もしあの時に周りが見えていたら、こんなことにはならなかったのかもしれない。そう思うと、胸が締め付けられるような感じがするんだ。後悔しても、もう夏渚が帰ってくることはないんだけどね」

 希星ちゃんのお父さんは俯いていたが、やがて顔をあげて言った。

「君も一つ一つの言動には気をつけた方がいいよ。その一つの言動で誰かの人生が大きく変わってしまうことがあるからね」

 私は何も言うことができなかった。

「私たちの未来はとても儚いものだ。いつどこで何が起きるかわからない」

 希星ちゃんのお父さんは嘆いている。

「あぁ、もう一度、夏渚と会うことができたらなぁ。神様でも誰でもいい。もう一度、夏渚と会わせてくれ。私は夏渚に謝りたいんだ」

「もう一度、夏渚さんと会う方法を探してみたらどうですか? もしかしたら、どこかの島に流れ着いて生きているかもしれません」

「……確かに君の言う通りかもしれない。もし夏渚が島に漂着しているなら、知恵で何とかしている可能性もある。だが、本当にそんなことがあるだろうか……」

「まだ諦めるのは早いですよ。私も捜しますので」

「どうして、君はそこまでしてくれるんだい?」

「希星ちゃんに頼まれたからです! そして、目の前に困っている人や悲しそうにしている人がいたら、助けたいじゃないですか! いつどこで何があるかわからない私たちだからこそ、助け合って生きていきましょう」

「ありがとう。君のおかげで少し落ち着いたよ」

「それなら良かったです」

 希星ちゃんのお父さんは椅子から立ち上がった。

「まだ自己紹介をしていなかったね。私は雲龍海雷うんりゅう みらいだ。よろしく」

「私は夢乃風夏ゆめの ふうかです」

「さて、私はどこで何をしたらいいんだろうか?」

「海雷さんはここで考えていてください。私はその間に情報を集めてきます!」

「わかった。自分が何をすべきかを考えることにするよ」

 私は情報を集めるため、旅館を後にした。


「とりあえず、人に訊いてみるのが早いかな?」

 海に落ちて行方不明になった人を捜す方法。あるいは海で亡くなった人と会う方法。後者は現実的でないため難しいだろう。

「一度、現場に行ってみようかな」

 幽魂崖ゆうこんがけに行けば、何かわかるかもしれない。

「滑って落ちたってことは端の方に跡があるかもしれないよね」

 海に落ちないようにしながら崖の端を歩いていくと、誰かが滑った痕跡があった。

「きっとここから落ちたんだね」

 滑った後の痕跡を詳しく調べるため、しゃがんでよく見てみる。

「滑って落ちた後、どこに漂着したのか、だよね」

 海を眺めてみるが、台風の高波が嘘だったかのような穏やかな海だ。

「やっぱり人に訊くしかないか」

 私が立ち上がった時、海が誘い込むかのように強い風が吹いた。

「ーーえっ⁉︎」

 私はバランスを崩し、崖から海に落ちてしまった。

 ーー捜索するためには体験してみるのも大事だよね。

 水面を越え、水中の奥へ吸い込まれていく。

 ーーあぁ、夏渚さんはこんな気持ちだったのかな。なんとなくだけど、わかった気がした。

 その時、脳内に誰かの声が聞こえてきた。

「あなたはまだこっちの世界に来てはいけない。帰りなさい、お家に」

 声はだんだんと遠ざかり、私の意識も遠ざかっていった。


「あれ、ここはどこだろう?」

 背中にふわふわとした感触があり、視界には白い天井、窓から見える青い空、本棚や机などが見える。

「……私の部屋?」

 自室のベッドに寝ていた。

「……あれは夢だったのかな?」

 記憶が曖昧だが、海に落ちた気がする。しかし、着ている服やベッドは濡れていない。

「崖から落ちると、家に戻るのかな? だけど、夏渚さんはいなくなってしまったわけだし、どういうことだろう? ここで考えてもわからないし、図書館に行って調べてみよう」

 図書館に行き、海と崖について書かれた本を探す。

「これでもないし、これにも載ってない」

 海と崖について書かれていそうな本を机で読んでいたが、崖から落ちるとどこかに移動すると書かれた本はなかった。

「……これでもないかぁ。ここにはないのかな?」

 机に積み上げてしまった本を一冊ずつ元の棚に戻して図書館を出た。

「もう一度、試してみようかな?」

 もう一度、落ちてみたら何かわかるかもしれない。

「だけど、危険だよね。でも、手がかりはそれだけしかないしなぁ……」

 この町に詳しい人がいたらいいのになぁ。

「あっ、神の使いに訊いてみたら何かわかるかも。海のことなら何でも知っている海の神様とも繋がっていそうだし」

 天使を捜して町や海、学校や森を歩いてみたが、天使には会えなかった。

「あぁ、もうこんな時間かぁ……」

 太陽はあと数分で沈むだろう。

「もう一度、海に落ちてみるしかないかな?」

 幽魂崖ゆうこんがけに向かって歩いていると、前から翼が生え、頭上に輪を乗せた少年が歩いてきた。

「あれ、天使だ。あんなに捜しても見つからなかったのに……」

 天使に夏渚さんと再会できる方法はないか訊いてみよう。

「あのぅ、天使さん、一つ質問してもいいですか?」

「あぁこの前、希星君と遊んでいた君か。いいけど、質問はもう終わりだよ」

「えっ、まだ質問してないですけど……」

「だって君は『一つ質問をしていいか』っていう質問をしただろう?」

 確かに質問を一つしたけど……。

「では、あと二つ質問をしてもいいですか?」

「うん、いいよ」

「知人に崖から落ちてしまって行方不明になってしまった人がいるのですが、再会する方法ってないですか?」

「その人は亡くなってしまったのかい?」

「それはわからないんですけど……」

 天使は少し考えてから言った。

「海に落ちてしまったんだろう? それなら、一つ可能性があるかもしれない」

「それは本当ですか⁉︎」

「本当だよ。だけど、これは起きる確率がすごく低い。その上、できたとしても失敗する可能性も高い。最悪の場合、命を落とすことだってあるかもしれない。しかし、成功すれば因果を変えることだってできるかもしれない。試してみるかは君が判断して」

 天使が言ったことは、希星ちゃんと海雷さんのために命を差し出すことができるかということだ。

「…………はい、やってみます!」

「本当に?」

「はい!」

「わかった。再会できる場所は『出逢であいの島』という場所だよ」

「……であいのしま?」

 聞いたことのない島だった。

「そう、出逢いの島さ。僕もあまり詳しくないから、調べるんだったら、図書館に行ってみるといいよ。確か、左奥の棚にあったはずさ」

「ありがとうございます!」

 天使に一礼して、図書館に向かおうとした。

「ちょっと待って。もう一つ言わないといけないことがあった」

「なんですか?」

「それはね、海の神様はそんなに優しくないってことさ。海はほとんどの時は穏やかだけど、時には嵐や津波などの脅威があることを忘れないようにね。出逢いの島に行く時は気をつけて」

「わかりました。ありがとうございます!」

「頑張ってね。それじゃ」

 天使は幽魂崖の方に歩いていった。私は天使に手を振って、図書館に向かう。

「さっきはなかったんだけどなぁ」

 先程、海や崖について書かれている本を探した時はなかった気がする。

「あっ、これかな?」

 天使のお告げの通り、左奥の棚を探していると、高いところに『出逢いの島』という本が確かにあった。

「タイトルがこれだとわからないかも」

 この本は小説だと思っていた。

「この本は家に帰ってゆっくり読もう」

 あまり遅い時間に帰ると、親が心配して私の自由がなくなってしまう。それは避けたい。

 貸出機を使って本を借り、家に帰った。

「ただいまー」

「風夏、どこに行っていたの?」

「えぇと……図書館かな?」

「そう、ならいいんだけど。あまり遅くならないようにね」

「うん、気をつけるね」

「ご飯ができるまでもう少し時間がかかるから、好きにしていていいわよ」

「わかった」

 自室で借りてきた本を読むことにした。

「出逢いの島がどこにあって、どうやって行けばいいのかだよね」

 出逢いの島について書かれいてる本を読む。

『海に浮かぶ出会いの島。そこはいたい人に逢えるという夢の島。

 しかし、その島に行ける者は限られている。その島にはある条件を満たしていないと上陸することはできない。

 その条件とは、特定の人と逢いたいと強く願うこと。そして、相手も逢いたいと願っていることだ。そのどちらかが欠けていれば、逢うことは叶わないだろう。

 この条件を満たしていなくても行ける者がいる。その者とは仲介をしている者だ。仲介をしている者はあるアイテムを所持していることで上陸することができる。そのアイテムは海の神と会うことで獲得できるだろう。

 どちらの者も、まずは海に出て海の神の許可をもらうことが必要だ。

 最後にこの本を読んでいる者が出逢いの島に行けることを願っている』

 本には出逢いの島の情報と上陸するための条件が書かれていた。

「私は仲介する方だから、海の神様に会って『アイテム』をもらえばいいんだね。それで、海雷さんは本人だから、逢いたいと思う気持ちが大事なんだね」

 明日、海雷さんと会ってこのことを伝えよう。


「つまり、私が先に行って、夏渚さんの気持ちを探ってきます。それがうまくいったら、海雷さんも一緒に仲直りをしに行けばいいんです!」

 翌日、海雷さんの部屋を訪れて、出逢いの島について説明した。

「……なるほど。それで、さっき条件があると言っていたけど、その条件ってどんなものなんだい?」

「海雷さんの条件は『夏渚さんと逢いたい』と強く思っていることだそうです」

「そうか。それなら問題なさそうだ」

「それと、夏渚さんも海雷さんと逢いたいと思っていないといけないんです」

「僕には判断できないな。どうしたらいいんだろうか?」

 海雷さんは首を捻った。

「それを解決するために私がいるんです!」

「なるほど、そういうことか。だけど、いいのかい? 君にそこまでさせてしまって」

 ここまで調べたのにやめるわけにはいかない。それに、海雷さん一人だと失敗する可能性もある。私がいた方が成功率は上がると思う。

「乗り掛かった船です。ここでやめるわけにはいきません!」

「そうか、ありがとう」

「お礼を言うのはまだ早いですよ」

「そうだね。全て終わったら何かお礼をさせてくれ。夏渚と仲直りできるなら、何でも叶えてあげるよ」

「そうですね、考えておきます」

 成功させるために今は全力を尽くそう。

「それじゃあ、仲介役をお願いするね」

「はい、任せてください!」

「君が行ってくれている間に私も何か情報を探してみるよ」

 私は旅館を出て、龍獅りゅうじさんに連絡する。

「船で連れて行ってもらいたいところがあるのですが、浮游海岸ふゆうかいがんまで来てくれませんか?」

『あぁ、わかった。今行くから、少し待っていてくれ!』

「お願いします!」

 しばらくすると、この前に修理した船とは違う大きな黒い船が見えた。甲板でおかしらが手を振っている。

 大きな黒い海賊船は港に碇泊した。

「龍獅さん、この船どうしたんですか?」

「どうしたって、この前修理した船だよ。まぁ、少し手直ししたけどな」

 手直しというレベルじゃないほど、進化している。

「全体の塗装をするの、大変だったんだから」

 百鬼なきりさんが船から降りてきた。

「それで、どうしたんだ? 行きたいところがあるって」

「『出逢いの島』という場所に行きたいんです!」

「……出逢いの島か。この海の伝説の一つだな。行ったことはねぇが、風夏の頼みならやってみるしかねぇな。それで、行き方はわかるのか?」

「……海を進んでいけば行けるのかと」

 詳しい行き方はわからないが、海を進んでいれば行けるのだと思う。

「わかった。とりあえず、船を出すぞ。さぁ、乗ってくれ!」

 船に乗ると、おかしらがみんなに声をかけ、船を動かす準備をする。

「出航用意! いかりを上げ!」

 おかしらが指示すると、それに仲間が応え、錨を上げていく。

「おかしら、錨を上げました。いつでも出航可能です!」

 西園寺さいおんじさんがおかしらに告げた。

「よし、三十ノットで……西南西へ向かえ!」

「了解しました。三十ノットで西南西の方角へ向かいます!」

 操縦士の暁烏あけがらすさんがおかしらの指示に従い、かじを取る。

「どうして、西南西なんですか? 出逢いの島って西南西にあるんですか?」

「いや、今年の恵方が西南西だからだ。出逢いの島に行くためには海神様に会わねぇといけねぇだろ?」

「……なるほど?」

 確かに神の方角なら、海神様に会えるかもしれない。

「霧で視界が悪くなってきています。おかしら、どうしますか?」

 辺りは真っ白な霧に包まれた。船の上ははっきりと見えるが、海は霧で何も見えない。まるで、雲の上を魔法に包まれた船が通っているかのようだ。

「……そうだな……風夏、この現象をどう思う?」

「えっ、私ですか? そうですね……神様を隠すベールのようなものですか?」

「やはり風夏もそう考えるか。普通の霧ではないような気がするんだよな。ろう、このまま進んでくれ!」

 龍獅さん《おかしら》も普通ではないと思っているようだ。


『そこの船よ、止まりなさい!』


 女性の高く美しい声が辺りに響いた。

「おかしら、どうします?」

「声に従え」

「はい」

 エンジンの音がしなくなり、辺りは静寂に包まれる。

「海の神様? それとも、海賊?」

『我はソナタらに問う。何が目的でここに来た」

 おかしらと目を合わせ、私は口を開く。

「私は出逢いの島に行くために航海に出ました」

 正直に答えると、高く美しい声が響く。

『誰との再会を希望している』

「私は仲介者なのですが、夏渚さんに会わせてください!」

 相手は見えないが、きっと海の神様なのだろう。

『ソナタの思いは本物か』

「はい、海雷さんと夏渚さんを逢わせてあげたいです!」

『……』

 静寂に包まれた。私の言葉は海の神様に届かなかったのだろうか。

『…………』

 ーーお願いします。出逢いの島に行かせてください! そして、夏渚さんと逢わせてください!

『ソナタの思いは伝わった。これを持っていくといい』

 私の右手首が不思議な光に包まれた。

「これは……ブレスレット?」

 右手首に二種類の宝石でできたブレスレットがついていた。これは『アマゾナイト』と『カルセドニー』だろうか。

『さぁ、行ってくるが良い。そして、彼らを助けよ!』

 明烏さんが船のエンジンをかけ、出航する。

『失敗を恐れるな! 失敗してももう一度やり直せばいい。仲介者なら大丈夫だ!』

 海の神様の声が遠ざかっていった。

「……あれ、目の前が真っ白になっていく」

「どうしたんだ、風夏! しっかりしろ!」

 霧が船の中にも侵入し、目の前が真っ白になっていく。

 不思議な感覚に襲われ、私は目を閉じた。

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