「バカSF」(誉めてます)には目がないので、すっかり堪能させていただきました。面接遅刻の危機を斜め上方向に止揚する導入から一貫してテンション高く、最後までケタケタ笑いながら読了。宇宙刑事も仲々いい奴だし、いやあよかったよかった。エスカレーション展開はえてして簡単に天井にぶつかるものですが、「それすらもどんでん返すとしたら」「最後に残る異端者とは」という一味変わった論理性が、本作をどこか明後日の方角へ、スコーンと突き抜けさせていると思いますッ!