加藤恵はおとされたい(前編)

<前書き>

冴えない彼女の育てかた Next Story 第7話 上げるの言葉(https://kakuyomu.jp/my/works/1177354054894674761/episodes/1177354054895754824 )の恵視点になります。 


※ ※ ※ ※ ※ ※ ※ ※ ※ ※ ※ ※ ※ ※ ※ ※


 倫也くんは目を開いてふぅ、と一息つくと、わたしの両肩を両手でそっと抱いて、ゆっくりと近づいてくる。そして、そのまま倫也くんは倫也くんの額とわたしの額をこつんとくっつけた。


「えっと、……倫也くん?」


 倫也くんが何をしたいのかがわからなくて、わたしは倫也くんに声をかけたけど、倫也くんは黙ったままで何も返事はない。そして、倫也くんはそのまま目を瞑ってしまった。

 その後しばらくしても、倫也くんはそのまま何もせず、じっとしているだけ。しかも、わたしは倫也くんに両肩を抱かれているので何もすることができない。

 でも、こうやって倫也くんに抱かれてじっとしているだけのこの状況は、

 すごく心地が良い。

 

 倫也くんに触れている額から、抱かれている両肩から、

 倫也くんの体温が伝わってきて、

 倫也くんの匂いが鼻をくすぐってきて、

 倫也くんの吐息が唇にかかってきて、

 わたしの心はドキドキさせられてしまう。

 そして、このじっとしているだけの状況なのに

 何となく、幸せだなって思ってしまう。


 今の状況は倫也くんに『上げる言葉』をわたし自らが要求して、それを待っているはずだった。それなのに、『上げる言葉』なんてどうでもよくなってしまうくらいに、ずっとこのままでいいかなって思った。


 そうやって、この心地良さを、幸せを堪能していると、倫也くんが目を開けて口を開く。

 たぶん、また何か『上げる言葉』を伝えるつもりなんだろう。

 そうすると、この心地のいい状況が終わってしまうのが、ちょっと残念だなって思ってしまう。

 

「こうするとさ、

 恵のいい匂いとか、

 温かさとかが伝わって来てさ、

 すっごくドキドキしてくるんだよ。

 それでさ、この匂いとか、温かさが心地良くってさ

 俺、恵がそばにいるだけで


 すっげぇ幸せだって思うんだよ」


 倫也くんが伝えてきた言葉は、わたしが考えていたことと一緒だった。

 わたしと同じことを考えていて、しかもそれを幸せだと言ってくれた。


 それが凄く嬉しかった。

 さっきから既にドキドキしていたのに、その言葉でさらにどくんと胸が高鳴る。その高鳴る心を抑えるのに私は必死だった。


 だから、返事をするのを完全に忘れていた。


「………………へぇ~」


 倫也くんの言葉が終わってから返事をするまで三秒くらいかかってしまった。今までは倫也くんの言葉が終わってから間髪容れずに『へぇ~』とか『そ うなんだ~』とか適当に答えていた。……まぁ、答えは適当でも、倫也くんの言葉自体はちゃんと聞いてたけど。どんなことを言ってくれるのかな?って結構楽しんで聞いてたけど。

 そうしておけば、ずっとこの楽しい雰囲気を味わえると思ったから。……まぁ、倫也くんはめんどくさいって思ってるかもしれないけど。

 倫也くんはそのわたしの反応の遅れにしっかり気がついていたみたいで、


「……恵、今ちょっと、グッと来てなかったか?」


 わたしの痛いところを的確に突いてくる。


「……来てないよそんなわけないよ~」


 倫也くんのその言葉にドキドキされられて、その言葉はわたしにとって紛れもなく『上げる言葉』だったのは間違いないのだけれど。

 倫也くんにそうやってドキドキされられるということが何となく癪で、この楽しい雰囲気が終わってしまうのが惜しくて、つい否定してしまう。


「いや、今のは結構来てたじゃん!?ちょっと動揺してるじゃん!?」

「そんなことないから絶対そんなことないから」

「……だったら何で目を逸らすんですか?恵さん?」


 倫也くんに追及されて、つい目を逸らしてしまって、それをさらに指摘されて、余計に窮地に追いやられてしまう。

 これはまずいと思って、何かいい言葉がないかと頭を巡らせる。


「だってまだわたし満足してないし~満足するまで寝かせないって言ったし~」

「うわっ!?実はやっぱりグッと来てたんじゃん!?顔赤くなってんじゃん!?」

「あ~倫也くんうるさいよ。ほら、次の言葉はまだかな~」

「くっそおぉ~~~!」


 とりあえず、何とか凌ぐことに成功した……と、思ったのは一瞬だった。

 次の瞬間、倫也くんはわたしの予想外の行動に出た。


「え、ちょっ……」


 倫也くんはわたしの両手首を掴むと、その勢いのままわたしをベッドに押し倒してきた。掴まれた両手首は放されることなく、そのまま頭の両脇に押さえつけられてしまった。

 そして、倫也くんがこんなことをしてくるなんて思ってもみなくて、さっきまでとは別の意味でドキドキしてくる。

 この状況から逃げられないかと、ちょっと両腕に力を入れてみたけど、押さえつけられた手首はぴくりとも動かない。そんな筋肉質な体ではなくて、どちらかと言えばひょろっとした感じの体なのにやっぱり男の子なんだなって思う。


「え、え~と、倫也くん?ちょっと放してくれるとありがたいんだけど?」


 あんまり期待はしていないけど、放してもらえないか一応お願いしてみる。もしかしたら、ついカッとなっただけかもしれないし。


「いやだ」


 ……うん、やっぱりダメだよね。


「……もしかして怒ってる?」

「……いや、怒ってないよ」

「だったら、放してくれると……」

「いやだ」

「……やっぱり怒ってない?」


 さすがにさっきの『上げる言葉』をなかったことにしたのは、ちょっとよくなかったようで。倫也くんは怒っていないとは言いつつもやっぱり怒っているような気がする。

 どうしたものかなぁ……と考えていると、倫也くんの方が先に口を開く。


「なぁ、恵?自分で言ったよな?」

「え~と、……何のことかな?」


 倫也くんはわたしのどの発言のことを指しているかがわからなくて、倫也くんに聞き返す。


「『満足するまで寝かせない』って」

「ゔっ……………………」


 ……確かに言った。

 でもわたしとしては、『上げる言葉』に満足するまで寝かせないって言ったつもりで。でも、倫也くんはそういう意味に捉えてないみたいで。

 そういえば最初にわたしが『満足するまで寝かせない』って言った時に、倫也くんは『この流れでその発言は色々と危ないんだけど!?』って言ってた。つまり、それはで『満足するまで寝かせない』って捉えることもできるわけで。

 マズい。

 わたしの背筋に悪寒が走る。


「そ、それは、言葉の綾で~、”倫也くんの言葉に”満足するまでって意味で~」

「大丈夫だ、恵」


 倫也くんはわたしの言葉に対して全く聞く耳を持たないようで、わたしの苦肉の策……という名の言い訳を簡単に聞き流し、目をギラリと光らせる。

 ……もう嫌な予感しかしないんだけど?


「俺も『満足するまで寝かせない』から」

「~~~~っ!!そっ、それ大丈夫じゃないと思うんだけどなぁ!?」


 その嫌な予感は見事に的中した。で『満足するまで寝かせない』つもりだとわかった。しかも、倫也くんのやる気満々というオマケつきで。

 倫也くんはそう言うと、ゆっくりとわたしに顔を寄せてくる。


 えっ…………ちょ、ちょっと待って!?


 わたしは混乱してどうしたらいいかわからず、迫ってくる倫也くんをただ見ていることしかできない。拒否することもできたかもしれないけど、ぐるぐると混乱した頭はそんな簡単なことすら思い浮かばない。

 そうやって混乱しているうちに、いつの間にか倫也くんの息がかかるくらいに倫也くんとの距離が近くなっていた。

 ここまでくると倫也くんに委ねる以外の選択肢なんてないわけで、わたしは覚悟を決めてきゅっと目を閉じる。


「んっ……!」


 そして、わたしと倫也くんの唇が重なる。倫也くんの唇の柔らかさが、温かさが伝わってくる。でも、その感覚はすぐに消えてしまった。

 倫也くんの舌が強引にわたしの口の中に入ってきたからだ。


「んうぅ……あっ…………!」


 歯と歯の隙間に舌を割り入れて、わたしの口腔内に侵入してくる。

 こんなすぐに舌を入れてくるなんて予想していなくて思わず体が硬直してしまう。

 侵入してきた倫也くんの舌はわたしの舌を弄ぶようにわたしの口の中を動く。わたしはその舌の動きに翻弄され、成り行きに任せるしかなかった。


「んぁ…………はぁ……ん…………」


 倫也くんの舌がわたしの舌と絡まり合うたびに、くちゅ、ぴちゅと粘着性のある水音が頭に響く。


わたし、倫也くんとえっちなキスしてる……。


 こんな感覚なんて、倫也くんとキスしているときにしかありえなくて。こういうえっちなキスをしているという事実を自覚させられてしまう。

 倫也くんは一向にキスをやめる気はないようで、次第にわたしの息が続かなくなってくる。


「ん…………はぁ…………待って…………」


 わたしは息を吸うために顔を背けようとする。それによって二人の唾液で濡れそぼった唇が擦れて、また、ちゅ、と水音が聞こえてくる。

 でも、倫也くんはその呼吸のために離れることも許してくれないようで、すぐさま舌を再侵入させてくる。


「んっ……ちゅ…………ぅぅっ……!」


 呼吸が足りなくて、さらに頭が回らなくなってくる。その結果、意識がキスだけにしか向けられなくなってくる。

 いつの間にか、倫也くんに強引にキスされているということは、意識から完全に飛んでいた。今はひたすらに倫也くんとのキスを楽しんでいた。

 舌が絡み合う淫靡な水音や、倫也くんの甘い唾液を楽しむ。そして、手首を押さえつけられているというシチュエーションもあって、いつも以上にドキドキしていた。それは、呼吸が荒くなっているからという理由だけじゃない。呼吸をするたびに口の端から甘い声が漏れてきていて、体がどんどんと熱くなってきている。わたしの身体が間違いなく倫也くんを求めていた。


「ぷはぁ…………んぅ…………」


 時間にしてどれくらいかわからないくらいキスを続けたあと、ようやく倫也くんとのキスが終わりの時が来た。ただ、ひたすら甘いキスを楽しんでいるうちに終わっていた。倫也くんが顔を上げて、わたしから唇を離すとわたしと倫也くんの唇の間に銀色の糸が紡がれる。まるでお互いを放したくない、もっとキスをしていたいと言わんばかりに。

 だからなのか、キスが終わっても倫也くんはわたしを放してくれなかった。逆にわたしの手首を押さえる力がぎゅっと強くなる。そして、倫也くんもわたしを同じように息を少し乱しながら、余裕の無さそうな表情で口を開く。


「俺、恵のことが

 世界一かわいくて、

 世界一好きだから

 恵を、めちゃくちゃにしたい……!」

「~~~~~~~~っ!!」


 いつもだったらこんな言葉にドキドキするはずなんてないのに、このシチュエーションでそんなことを言われてしまって、わたしは絶句せざるを得なかった。

 破壊力の高すぎる倫也くんの『上げる言葉』に、わたしの心拍数が、体温が跳ね上がるのを感じる。間違いなく顔は真っ赤になっていただろうし、口をわなわなと震えさせることしかできなかった。

 そうして、わたしが倫也くんの言葉に反応できずに固まっていると、倫也くんはまたわたしに顔を寄せてキスをしてくる。そのキスはわたしを『めちゃくちゃにしたい』と言ったその言葉を体現するように、先程よりもちょっと激しくなっていた。


「んっ…………はぁっ…………やぁっ…………!」


 舌を絡ませあったり、舌を強く吸われたり、何度も唇を啄まれたり。倫也くんの動きは思った以上に激しくて、その動きにわたしは翻弄されっぱなしだった。


 ちゅ…………くちゅ…………ちゅぷ…………


 お互いの舌が擦れあってお互いの唾液が絡まってくちゅりと粘着質のある水音が、舌を吸われる圧力が、唇を啄む軽いキス音が、あらゆる感覚がわたしに襲いかかってきて、催眠術にかけられるように全身が蕩けるような感覚に襲われる。


「んっ…………!ふっ…………んぅぅっ!」


キスだけなのに…………気持ちいい…………っ!


 ただキスをしてるだけなのに、うっとりとするような幸せな感覚が、じんわりと体に沁み入るような快感が全身を包み込む。

 わたしはその快感をもっと味わいたくて、倫也くんの舌を受け入れようとする。わたしを襲う感覚をすべて受け止めようとする。


 倫也くんの甘いキスをもっと味わいたくて、倫也くんにわたしとのキスがわたしと同じように気持ちいいと思って欲しくて、わたしも必死に倫也くんにキスをする。

 どうやってキスをすればいいかなんて全然わからないけど、それでも倫也くんがしてくるのと同じようにしてみる。舌を倫也くんの口腔内に差し込んで絡めあったり、舌を吸ってみたりする。

 うまくできてるかわからないけど、

 それでも、少しでも倫也くんが気持ちよくなってくれたらいいなって。


「は…………ぅ…………」


 さっきよりも同じような時間キスをしたあと、また口が放される。先程よりキスが激しかったのを証明するかのように、さっきよりも太い銀の糸がわたしたちの唇を繋ぐ。


 終わった…………?もう、終わり…………?


 長時間激しいキスをしていたおかげで荒くなった呼吸を整えながら、わたしはそのキスが終わってしまったことを残念に感じてしまっていた。

 それによってわたしは気づかされてしまった。


 わたし、ともやくんにめちゃくちゃにされたいんだ…………。


 そう思った瞬間、倫也くんはいきなりわたしの左の首元にキスをしてきた。


「んやぁっ……!」


 予想外の場所にキスされたことと、首元へのキスをされる予想以上の快感に思わず、大きな声が出てしまう。

 首元を強く吸われる感覚は少し痛いけど、その痛み以上の快感が襲う。ちゅうちゅうとわたしの首元を吸い付く音が耳に響く。


「あっ……倫也……くんっ…………やぁっ……………!」


 暫くして吸い付く力を弱めて、その吸い付いた場所をケアするように丁寧にゆっくりと舐め上げる。


「あっ…………はぁっ……っ!」


 生温かく唾液にまみれた舌で首元を舐められる感覚に全身にぞくぞくとした快感が走る。

 そして、今度は鎖骨の下、左胸の膨らみ始めの柔らかい部分に吸い付いてくる。


「ふやぁっ!」


 敏感な場所に近いせいかさっきよりも快感が強くて大きな声がまた出てしまう。吸い付いては、また舌の腹を使って吸い付いたところを味わうように舐めあげてくる。

 ぞわぞわとした快感は敏感になっている体には刺激が強すぎた。わたしはその強すぎる刺激から逃げようとして身体をきゅっと縮こませる。それによって、わたしの頭が倫也くんの間に入り込むような形になり倫也くんは頭をわたしから放さざるを得なかった。


「あ……ぅ……」


 強い刺激から開放されたわたしの体は息も絶え絶えに、縮こまった体勢のまま、乱れた呼吸を整えようとする。

 でも倫也くんはそんな僅かな休憩も許してくれない。

 体を縮こませることで、先程まで責められていた左胸元の領域を守ることができたが、それによって逆の右胸元の領域が広く無防備にさらけ出されてしまう。倫也くんは隙だらけだと言わんばかりにその無防備になった右胸元に吸い付いてくる。


「んんうぅっ!」


 完全に体を休めているつもりのところに、またしても襲ってくる強い刺激に甘い声が盛大に漏れる。

 ちゅうぅと音を立てながら吸い付いてくる。


「あっ…………そ、それっ……」


 唇で吸い上げながら舌先で肌の上を舐め回す。

 舌の腹で這い回るように胸元から首筋にかけて舐め上げる。

 また先程とは違う生暖かな舌が這うぞわぞわとした快感が耐えきれなくて、また反対方向である右側に体を縮こませて自分の体を防御する。

 でも、またそれによってできた左半身の隙にまた口づけをする。


「んんぅっ……!」


 あとはもうそれのひたすら繰り返しだった。体にキスをされる刺激から逃げようと体をよじったり、縮こまらせたりすると、すぐにそれによってできた隙にまたキスをされる。


「やあぁっ!だっ……めぇっ……!」


 逃げても逃げても倫也くんはわたしを逃さないと言わんばかりに、ひたすらキスの雨をわたしの体に降らせる。押し寄せる快感がわたしには強すぎて、思わず拒絶の言葉を吐いてしまう。

 でも、今の倫也くんはわたしのそんな言葉など、一切聞く耳を持たないようだった。


 首元、首筋、鎖骨、肩、胸元、あらゆる場所ひたすら吸い付かれた。一体何回身体を吸われたのだろうか。倫也くんはようやくわたしから顔を放す。


「は……ぁ…………ぅ…………」


 身体のあちこちがじんじんと熱を帯びる。

 一番熱を帯びていたのは下腹部辺り。そこを中心に甘い痺れるような熱が全身に回っている。

 着ていたパーカーはファスナーが半分くらい下りていて、中に着ていたキャミソールも肩紐が肩から外れかけていた。でも、わたしはそんな恥ずかしい姿をしていることに頭を回す余裕なんて全くなかった。体に溜まった甘い熱に浮かされて、何もできなかった。

 一方の倫也くんはわたしから顔を遠ざけたあと、わたしのことをじっと見つめてたまま何もしてこない。


 何……で…………?


 倫也くんに執拗に弄られ続けて熱く火照ったわたしの体は、ここでやめることを許すわけなんてなくて。思わず心の声が口から漏れる。


「……され……たい」

「え…………」


 倫也くんは難聴系主人公のように、都合よく今の言葉が聞き取れなかったようで。だから、わたしは倫也くんに聞こえるように、今のわたしの身体の状況が伝わるように、もう一度言い直す。


「……わたし、倫也くんに、めちゃくちゃに……されたい……っ」

「っ……!」


 かなりとんでもない事を口にしているけど、倫也くんによってとろっとろに溶かされたわたしの頭では、そんなことを気にしている余裕なんて全くなかった。

 わたし自身の欲望に従うまま、言葉を発するだけだった。


(後編に続く)

  • Xで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る