第7話 感情と夢のかけら
その日は7時くらいに家に帰った。家に着くとお母さんが料理を用意して待ってくれていた。
「おかえり!ご飯できてるわよ急いでだべて下さいな。洗い物したいから」
私はご飯を済ませてお風呂へ向かった。お湯に浸かると今日の白髪の子を思い出す。やはりどことなく似ている気がする。一体あの子はなんなのだろうか。そんな事を考えていると少し眠たくなってきた。
「未来ー!大丈夫ー?」
お母さんの声がした。私は湯船で寝てしまったみたいだ。「大丈夫ー!」と声をかけると私は急いで風呂を上がった。
部屋に戻り、時計を見ると8時半を回っているところだった。手は少しふやけており、わたしはすこし休んでから勉強をすることにした。
その日また夢を見た。
ここは、野原?風がささやくように気持ちよく吹いている。
「ここにいたのですね。外で寝るだなんて風邪ひいちゃいます!」
綺麗な黒髪の少女が私に声をかけてきた。
「でも、気持ちいよー!」
そう少女に語りかけると少女は少し恥ずかしそうにわたしの横に横たわり笑みを浮かべた。すごい優しそうな笑顔だった。
「ふふっほんとですね。」
この笑顔には懐かしさを感じる。
「未来さん、、」
何かを言いかけそうになった少女は私の手を握りながら睡眠へと落ちていた。
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