第82話

『お里が殺されただってェ~ーー……❗❗❗

 ふざけた事を言うなァ~~ーー❗❗❗』

 源内は怒りのあまり、岡っ引きのヒデに襲いかかって、襟首を絞めた。


『ちょッ く、くゥ…、苦しい……😣💦💦』

 源内の足が将棋盤に当たり、バッと将棋の駒が散らばった。


『げ…ッ、源内センセェ~ーー…… 

 ちょっと、苦しいですッてェ……😣💦💦💦

 アッシが、殺したワケじゃァ~……』

 ヒデは、源内に衿首を絞められ悲鳴を上げた。


『おい、源内❗❗❗ 落ち着けェ~ー❗❗

 ヒデに八つ当たりしても仕方なかろう❗』

 咄嗟に、背後から玄白がなだめた。


『くゥ…、ヒデッ❗ 嘘を言うなァ~❗❗

 お里が死ぬワケがないだろうォ~❗❗❗』

 だが、源内は容赦なくヒデの首を絞め上げた。


『う、ウソじゃ有りませんッてェ……😣💦💦

 く、首が…… 絞まるッてェ……

 こ、これじゃァ~喋れませんよォ……』


『ン…、何ィ……』源内は、ほんの少し力を緩めた。

 

『ぐゥ…、そんなに疑うなら…… ウソか、どうか……、井筒屋のお屋敷へ行ってみて下せェ~ー……😣💦💦💦』

 首を絞められながらヒデが叫んだ。



『い、井筒屋に……』ようやく源内は首を絞めるのをほどいた。



『ふゥ……😔💦💦💦』ヒデもひと息ついた。


「よし、井筒屋だなァ~~❗❗」

 思わず、源内は叫んで駆け出した。



 庭から鹿威しの音が『カッコーン』と響いた。




 ※。.:*:・'°☆



 一目散に源内は屋敷を飛び出し、井筒屋へ向かった。

 そのあとをヒデと玄白が追いかけた。

 通りすがりの通行人も唖然として見送った。


『カーカー』と上空を鴉が飛んでいた。



『ウソだァ~❗❗ ウソだァ~~ーー❗❗

 ウソだァろォ~~~ーーーー❗❗』

 源内は絶叫し脇目も振らず、井筒屋へ駆け込んだ。



「な、な、なんですかァ~……😲💦💦💦

 センセェ……」

 井筒屋の奉公人たちも驚いて、まともに応対できない。




 ※。.:*:・'°☆

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