第75話 お蘭《ラン》
尚も、
《キィィーン❗❗ キィィーン❗❗》
と火花が散って、刀剣と大鎌が激しくぶつかり合った。
疾風雷神のような
『ぬ、ゥ……、クッソォ~ーー……❗❗❗
た、助けてくれェ~ーー……』
堪らず、紅夜叉も悲鳴をあげ加勢を頼んだ。
『ぬうゥ……』
背後から黒装束の賊が二人、三人と姿を現した。
他の者も夜叉の面を被っていたが、紅くはなく白かった。
リーダーの紅夜叉だけが紅い面を被っているのだろう。
もちろん二人とも屈強な男性だ。
けれども、いくら加勢しても所詮、
閃光のような青い稲妻が走り抜けていった。
圧倒的な
もはや、どちらが優勢か、火を見るよりも明らかだ。
まるで相手にはならない。
しかし
圧倒的な力の差を見せつけ敵から戦意を奪っていった。
「うう……」茫然と立ち竦み、僕は
《うッおおおおおおおォォ~ーー❗❗❗❗》
『キーン❗ キーン❗』と激しい金属音がして、目映い火花が散った。
《お前らに、写楽は殺させないィィィ~ーー~ーー❗❗❗》
「うう……」ナゼか、
※。.:*:・'°☆
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