第69話 記憶《メモリー》……

 柔らかな唇同士が重なった。


『やったァ~~ーー……😚✨🎶✨💕💕』

 ついに、ランとキスをした。

 何度、キスをしても胸がたかまった。

 


 思わず、かすかに開いたランの唇に舌を挿し込んだ。



『ンゥ…、ラ、ラン……✨✨💕💕』

 しびれるみたいな甘い蜜が口内へ広がっていくようだ。

 


 その瞬間だった。


 不意に、脳内で何かが弾けたみたいなショックを受けた。


『ン、ン、ンゥ~ーー……😣💦💦💦』

 脳の中で蒼白い閃光がきらめいた。


『ううゥ……😣💦💦💦』

 津波のような快感が僕の全身を駆け巡った。


『あ、あ、あ、ああァァ~~ー……😣💦💦💦💦』  

 ダメだァ~~ーー~ーー❗❗❗❗



 蒼い稲妻が僕の股間から脳髄まで突き抜けた。




 津波のような快感に無防備な僕はさらされ、一瞬で飲み込まれていった。




「あ、あ、あ、ああァ~~ーー……」

 これまで経験した事のないほど、すさまじい快感に、思わず僕は失禁しそうになった。






 一気に、脳内にドーパミンが溢れだし、脳が快感に支配されていくみたいだ。






 触手のような何かが、脳の中の封印された記憶メモリーに侵入していった。





『あ、あ、あ、ああァ~~ーー……😣💦💦💦

 これは……❗❗❗』

 いったい何の光景だろうか……


  



 ※。.:*:・'°☆




 夕陽が、紅く空を染めていた。

 橋の上に二人は並んでいた。

 



 僕の目の前で美少女が泣いていた……

 いや、源内の前だ。

 

 その美少女の顔は、おランの顔に似ていた。


 似ているなんてモノじゃない。そっくりだと言えよう。


 だが、雰囲気はまるで違った。

 日本髪を結い、綺麗な着物をまとっていた。






 そうだ……

 




 これは…… 



 ようやく気づいた。

 間違いない……。




 平賀源内の【メモリー】だ。






 ( ^-^)ノ∠※。.:*:・'°☆

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