第62話 【紅夜叉】

「ッで、源内おまえさんが設計した【カラクリ屋敷】の事なンだが……」

 仕方なく玄白は、また話を戻した。


「うン……😔💦💦」やはりその話しを避けて通るワケにはいかないようだ。


「あのカラクリ屋敷に、関わった大工の棟梁たちが……

 次々と『変死』しているンだ……」

 渋い顔で玄白も説明していた。


「う、うう……😔💦💦」その話しか……

 確かに蔦屋の旦那からも大工の棟梁たちが『変死』しているとは聴いたが……

 いったいナゼだ……。


 くだんの【カラクリ屋敷】には、どんな秘密が隠されているのだろう。


「おそらく【ヤツ】らの狙いは…、カラクリ屋敷に眠ると言われる【隠し財宝】を狙っての事だろう……」


「な、何ィ~ー❗❗ 隠し財宝だって……」

 マジか……。なんだよ。それは……

 地下か何処かに【徳川埋蔵金】でも眠っていると言うのか。


「もはや、ヤツらも手段を選んでいない…」

「ン…、そんなに…… 切迫しているのか」


「うむ、だろうな…… 源内おまえさんだって、命を狙われたくらいだ」

 渋い顔で玄白は僕の包帯をした頭をアゴで差した。


「あ、ああ…😔💦💦 なるほど、この頭の傷も…… そいつらにヤられたッてワケか」

 だとすれば納得できる。相手は情け容赦なく殴っている。


 包帯の上からキズ痕をさすった。まだかすかにウズいた。

 打ち所が悪ければ、一発で御陀仏アウトだろう。


「ああ……😔💦💦 おそらくな」


「そいつらは、いったい…… 何者なんだ」

「目撃者によると…… 【くれない夜叉】だと言う話しだ」


「うう…… 紅夜叉❗❗」

 蔦屋の旦那からも聴いたが、紅い夜叉の面をかぶった盗賊か。


 まったく突拍子もない話しで理解に苦しむ。





 ( ^-^)ノ∠※。.:*:・'°☆

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