第61話 お里……

 中庭から鹿威ししおどしの『カッコーン』と言う渇いた音が響いた。

「ふゥ……😔💦💦」

 気を落ち着かせるため、もうひと口、苦いお茶を啜った。


『では、源内……😒💦💦💦

 聴くが、お里の事も忘れたのか……』

 不機嫌な顔で玄白は詰め寄り耳打ちした。


「え…❓❓ お里だって……😔💦💦」

 悪いが、まったく心当たりがない。


 今の玄白の聞き方から察すると源内に取って、大事な彼女なのだろう。

「いや、ちょっと……😅💦💦」

 僕は苦笑し、わずかに首を横に振った。


「ン…、本当か……

 では、お里が亡くなった事も……

 みんな記憶にないッて言うのか❗❗」

 なおも、厳しい顔で玄白は問い詰めた。


「え……❓ お里が亡くなった……」

 どう言う事だ…… 

 聞きたいのは、こっちの方だ。

 そのお里ッて、いったい誰なんだ。


 だが、不意に横槍よこヤリが入った。

「ちょっとォ~ー~ー……⚡😡⚡✨

 センセェ~ーー……❗❗

 聞き捨てならないわァ~~ー……❗❗❗

 お里ッて、どこの娘よォ~ー❗❗」

 いきなりおユウが横から口を挟んだ。

 僕を睨み付け、太ももをギュッとつねった。


「い、痛いッてェ…… し、知らないよ。

 お里なんて……😣💦💦💦」

 そんなに怒られても、本当に全く身に覚えがない。


「くゥ~……😒✨✨」

 玄白も険しい顔で僕を睨んだ。


「ちょッ、ちょっと、おユウの前では! 

 この話しは……」

 彼女の前で、他のの相談は御法度ごはっとだ。これ以上、話を厄介にしたくない。


「うむゥ~…… そうだな……😔💦💦」

 渋々、玄白も頷き言葉を濁した。


 彼の様子だと、おそらくお里と言うのは、源内に取って『特別な存在』なのだろう。


 嫉妬深いおユウの前で、そう言う他の娘の話しをするのは相応ふさわしくない。 

 これ以上、揉めて話を複雑にしたくはない。


「ッで……、もう一度、話しは戻るが」

 仕方なく玄白もくだんの【カラクリ屋敷】の話をし始めた。


「ン……😔💦💦」

 やはり僕には、『カラクリ屋敷』の事を避けて通るワケにはいかないようだ。





 ( ^-^)ノ∠※。.:*:・'°☆

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