第58話 【機械式遊女】

 全く意味不明だと玄白は目を白黒させていた。

 しかし構わず、僕は話しを続行した。


「もしかしたら、これは……

 セクシードールかもしれない❗❗」

 このあたりは僕もあやふやだ。

 何しろ僕だって、こんな精巧なセクシー アンドロイドを見た事もないのだ。

 依然、推測の域を出ていない。


「あン……、何…、セ…クシ……❓❓

 おい源内❗❗ なんだ。それは……❓❓」

 あまりにも突飛な話しなので、玄白は首を捻った。


 蘭学医と言っても所詮、江戸時代の医師だ。

 こんなSF映画みたいな僕の話しについて来られなくても仕方がない。

 

「うゥ~ン…… なんて説明したらいいか。

 そうだな…… 江戸風に解りやすく言えば、【機械式 遊女】かな……❗❗」


「ン…… 機械式…… 遊女ねぇ……」

 少しは理解したのか、玄白は眉をひそめ、小さく頷ずいた。

「たぶん…… おランは、未来からタイムスリップして来たンだよ……」

 僕と同じだ。

 何かしらのアクシデントで江戸時代へ転生したのだろう。


「え、タイ……ム…… なんだッて❓❓」

「タイムスリップだよ❗❗❗ そして、実は僕も未来から転生して来たンだ……」

 僕の正体も白状した。 


「え……❓❓」また眉をひそめ玄白は絶句した。


 やはり信じて貰えないのか。


「この話は僕が頭を打って、おかしくなったワケじゃないンだ……。

 今は、ただ信じてくれとしか言えない……❗❗」

 玄白あいての目を見て真剣に訴えた。


「うゥ~む……」まだ玄白は腕を組んだまま半信半疑の様子だ。




 ( ^-^)ノ∠※。.:*:・'°☆

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