第34話

「よォ~ーし❗❗」

 気合いを入れ、おランの身体検査に取り掛かった。

 まずは、起動スイッチを探してみた。


「あ…❗❗ そう言えば……」思い出した。

 海外の近未来SFドラマでは、アンドロイドのアゴの下を軽く押すと起動した。


「ン……」僕もそれにならって、軽くセクシードールのアゴの下を指先で押した。


「……😳💦💦」まるで生の美少女の触り心地だ。柔らかくて弾力があった。

 とても、人造人間とは思えない。


 何度か、こころみたがまったく反応がない。やはりアゴの下は関係ないようだ。


 続いて、おデコや耳の裏側など色々な箇所を押したり、引っ張ったり、ひねったり、まんだりして、試したが動き出す気配はない。


「ケッケケェ……😆🎶✨ もし起動装置が有るならワシもおランの全身を隈無く押したり捻ったり、摘まんだりしたよ❗❗」

 蔦屋の旦那は好色そうに笑った。


「なるほど……」そうだろうな……

 このエロ親爺のことだ。抜かりはないだろう。乳首はもとより、耳の穴や果ては尻の穴まで穿ほじくりかえしただろう。

 さらに、もっと過激な際どい箇所も穿ほじくり返したに違いない。


 それでも動かなかったのだから、やはりエネルギー切れか、動力源の故障が疑われる。


『それから……』

 不意に蔦屋の旦那が声をひそめ、僕の耳元へ囁きかけてきた。

「は、ハイ……」


 ( ^-^)ノ∠※。.:*:・'°☆




  • Xで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る