第31話

「ケッケケェ~ーー……😆🎶✨ どうだい?

 源内、このおランを直せそうかァ~~ーー❓❓」

 いきなり蔦屋の旦那は豪快に笑いながら、僕の股間をギュッと握ってきた。



「な、な、な、どこを握ってンですかァ~~ーー……❗❗❗❗」

 腰を引き、僕は旦那から逃げ回った。

 何て人なんだ。このエロ親爺は……



 本物の源内はどうか知らないが、今の僕はゲイじゃないので、蔦屋の旦那に股間を掴まれても嬉しくない。



「キャッキャァ~~ーーッ✨✨😆🎶✨

 旦那ァ~❓❓ この、動くのォ~ー……✨✨🎶✨」

 横にいたユウたのしげに指先で、おランのオッパイを突っついた。



「おいおい、こらァ~✨⚡😡⚡ 

 おユウ~ーー❗❗❗

 オッパイをイタズラするなァ~~ー❗❗❗

 これは、ただのカラクリ人形じゃないンだァ~~ーー……❗❗❗」

 すぐさま蔦屋の旦那は目くじらを立てて、おユウを怒鳴りつけた。


「わ、わ、わァ~~ーー😲💦💦💦 旦那ァ~

 ゴメンなさいィ~ーー」

 悲鳴を上げて、おユウは僕の背中へ隠れるようにしがみついた。


「ンゥ~……😓💦💦💦」

 僕はセクシードールのおランを見つめ唸った。


「どうだ❓❓ 源内…… コイツを直すのを頼めるヤツは…… この江戸じゅう探しても源内おまえさんしか居ない❗❗❗」

 肩をポンポンと叩いた。


「うゥ~ン……」頷いたものの、買いかぶりだ。

 例え、源内が日本のレオナルド・ダ・ヴィンチと異名を取っても、未来のセクシードールなど直せるワケがない。


 まして僕は二十一世紀の漫画アシスタントの写楽だ。無茶を言うにも程がある。


 こんな精巧なセクシードールを見た事も触った事もないのだ。おまけに僕は機械オンチだ。壊れたテレビすら修理できない。


 いきなりこんな精巧なセクシードールを直せと言われても狼狽うろたえるだけだ。

 


 どうすれば良いと言うのか……




 ( ^-^)ノ∠※。.:*:・'°☆

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