第28話 【眠り姫】

 蔦屋の旦那か包布を広げると、美少女が入っていた。

「……😳💦💦」

 僕とおユウは、茫然として布団に寝かされた【眠り姫】を見つめていた。


 鮮やかなピンクゴールドの髪の毛がまぶしい。

 肌は雪のように白く包布シーツと同化しているようだ。



 一瞬、全裸なのかと思ったが、ちゃんとコスチュームは着用していた。 

 SF映画で見るような近未来的なコスチュームだ。

 白とブルーシルバーを基調とした近未来型のボディスーツだ。


 上下がセパレーツになっているため、腹部は露出している。綺麗な縦長のおヘソが覗いて見えた。


 まるで、キューティハ💟ーのコスプレみたいに、胸の谷間がハート型にいていた。


 水着よりも薄手なのか、まるで全裸で横たわっているみたいだ。



「ゴックン……😳💦💦💦」見ているだけで、ヨダレが出そうになり急いで唾を飲み込んだ。

 興奮は隠せない。下半身が熱く火照ってきた。


 知らぬ間に、僕もおユウも身を乗り出して【眠り姫】を覗き込んでいた。


「ン…、源内…、コイツを触ってみな……」

 不敵に笑みを浮かべ、蔦屋の旦那がセクシードールを顎で差した。


「え、触って良いのですか……❓❓」

 少し戸惑った。



 顔は童顔でキュートなのに、グラビアアイドルも真っ青な凄いプロポーションだ。

 どこか人工的でアンバランスな感じがした。


 水着のように上下がセパレーツになっていて、腹部はガラ開きだ。


 柔らかそうなオッパイは横たわっても尚、豊かな膨らみを主張していた。今にもコスチュームからはみ出しそうなほどの巨乳だ。



 生身の女性じゃないとすれば、これは、もしかして【セクシードール】なのだろうか。


「さ、源内……、触ってみりゃ、解かるよ。

 コイツの凄さが……」

 盛んに旦那は僕を促した。


「ンゥ~…、凄さ……」

 そるそる【眠り姫】へ手を伸ばした。ヤケに心臓がドキドキしてきた。

「ゴックン……😳💦💦」生唾を飲み込んだ。

 そっと、剥き出しの二の腕辺りを触ってみた。


「あ❗❗❗」体温は感じられないが、肌に吸い付くような感触は間違いなく女性のモノだ。


 柔らかくスベスベして滑らかだ。

 適度に弾力もあり、触れた感じも女性のモノと変わりがない。


 もっとも童貞チェリーボーイの僕は、あまり本物の女性を触った事がないので、単純に比較は出来ないが……


「どうだ…… 源内❓❓」


「え、あ、ハイ…… ハッハハ…😅💦💦💦

 美少女ですねェ……」

 思わず苦笑いを浮かべた。そうとしか応えられない。


 触った感触では生身の女性だ。とても人工的なドールとは思えない。


 続いて、流麗なピンクゴールドの髪の毛に隠された華奢な首筋の頸動脈の辺りを触ってみた。


「ンゥ~……😔💦💦💦」

 予想はしていたモノの脈が感じられない。

 残念だが、間違いなく亡くなっている。


 けれども、すぐさま目を開けて起きてきそうなくらい血色が良い。


「旦那ァ~、これ、カラクリなのォ😆🎶✨」

 すっ頓狂な声でおユウが蔦屋の旦那に訊いた。


「え、カラクリだッて…… バカな」

 どう世の中がひっくり返っても、こんなカラクリが江戸時代に存在するはずがない。


 僕のいた二十一世紀の科学でも、これほど精巧な【セクシードール】は造れないだろう。

 もし……

 このセクシードールが存在するならば……


「まさか……」これが……

 人造人間……

 アンドロイドなのだろうか……





 ( ^-^)ノ∠※。.:*:・'°☆

 

 

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