第3話 面倒くさぁ! 私って語りたい人だったのね

 エッセイを書き始めて三日目が経ちました^^

 昨日の十二時頃、カクヨム運営側から新しい企画が発表されましたね。


 題して、『復活の大大カクヨムチャレンジカップ2020』。フムフム……。私はてっきり天下一武道会のような、例えば、各得意ジャンル別に毎回発表されるお題に対してエントリー作家さんを無作為に選出し、PV数やレビュー数を競い合い、トーナメント形式でトップを決める白熱試合を想像してワクワクしました。カクヨム初心者も経験者もハンディキャップなく楽しめる一糸乱れぬ戦いを、筆を持ってするのがチャレンジカップじゃないんですか〜?

 拍子抜けです。運営さん、今後はもっとワクワクする企画を主催していただけることを切に祈っております。

 だって、一つ目は期間中に最も多く読者数を獲得した上位10作品に与えられるWeb小説バトルロイヤル賞。そして二つ目は期間中に最も多く文字数を更新した上位20作品に与えられるルーキーズチャレンジ賞……。


 ナニコレ。


 これについて一言、言わせてもらう前に、KAC2020についても少しだけ。

 KAC2020に第一回〜第五回まで頑張って新作を作ったこっちの身としまして、KAC2020について思うことは、せっかく公式で主催した企画の割には読み手がサイト上でKAC2020参加作品に辿り着くルートも不親切だし、盛り上げるための効果的な宣伝すらしていないし、なんか駅員さんのいない無人駅で待っている気分になりました。案の定、せっかく作った新作も、出来や評価云々以前に閲覧すらしてもらえないという悲劇です。結局、期間中に読者賞とレビュー賞を獲得できる方ってすでにフォロワーがたくさん付いていらっしゃるベテランユーザーでしょうし、一番ワケがわからんのが速筆賞ってやつです。お題発表からもっとも早く投稿した作品って、どういうことですか、運営さん。それから、十二時にお題が発表されるっていうのに、その数分後に投稿されている新作っていうのもどういう作品ですか。なんですかコレ。ゲームみたいに何かの裏技でも調べてアイテムでも使うんですか……。


 今回の企画についても同じことが言え、まずWeb小説バトルロイヤル賞は、今既にカクヨムの前線を走り続ける有力な玄人ユーザーさんの受賞が濃厚ですし、ルーキーズチャレンジ賞って???? 文字数ってなんなん? 賞が欲しけりゃ、プロットを練らずとも本能のままにキーボードを叩け、レッツタイピング!! ってことでしょうか。ケケラ ケラケラ ケケラケラ〜っとうるさいぞ、でも、いいのかい。

 ということで、このエッセイをぶっ込んでみましたww



 そうはそうとして、カクヨムというサイトにはとっても素晴らしい機能や恩恵もたくさんあって、大体にしてトップページやユーザーページ、作品ページなんかもとても見やすくて私はすごく気に入っています。

 カクヨムを始めて、まず閲覧してもらうためには、一に作品を見つけてもらうこと、そして二にページを開いてもらうことがいかに重要かがわかりました。

 一については、サイトの目に留まりやすいところに自分の作品を置く機会を増やすこと。そのためには積極的に自主企画や公式企画に参加すること、私はあまりやっていませんが近況ノートのマメな更新や新作とボンボン上げていくことしかないと思います。あとはフォロアーさんが付いてきてくれれば、気になる方は目を通してくださる。

 そして二については、タイトルとキャッチコピーにつきます! よね……。カクヨムってタイトルの前にキャッチコピーが大々的に載るんですよね。これも斬新。私もそうですけど、気になる言葉や内容なら開いて確認してみたくなる。それからは好みや実力次第ですのでひたすら精進するのみですが……。


 あ、キャッチコピーで思い出しましたが、読者さんのレビューのひとこと紹介が、作品の頭にどんと掲げられるじゃないですか、あれってレビュー書く側も書かれる側もプレッシャーですよね。私は、この他者の作品へのレビューについて非常に興味深く思うんですよー。

 あれってなんか、よく新刊図書の帯に付いている、「○○さん推薦」とか書かれた一言に似てないか? そんな大役を、作品にちょっと触れただけの私が書いていいんかい? と思うと、作者さんへ応援メッセージを送るよりもプレッシャーだよ。ネタバレしないよう考慮したり、変な文章を載せてしまうと、自分のページのレビュー欄にずっと曝されますしね〜。そう思うと応援メッセージの方がよっぽど気楽です。カクヨムユーザーさんって親切丁寧な方が多いですし^^

 私も今までけっこうコメントしてますが、今まで不快な思いをしたことはないですし、これまた作者さんも一件一件に返信してくれる方が多いですしね。


 そういうことも全部ひっくるめた上で、カクヨムで詩や恋愛小説をいくつかアップし始めた頃の私は、この「レビューを書くこと」に、まるで使命のようにw 嵌ってしまうんです……。

 というのも、私がカクヨムで出会った作品は運良く(?)上質の作品ばかりで、正直ケータイ小説が流行った頃に女子高生だった私としましては、web小説ってここまで進化したんだ〜と感銘を受けました。逆に、こんなに文学的で紙媒体としても十分価値のある作品が、無料で閲覧できてしまう昨今の本業界について、なんとも寂しく虚しい気持ちになったのも正直な話ですが……。それは置いておいて、せっかく読んで私が感じたこの熱い気持ちを、レビューしたい! そう強く思ったんです。

 カクヨムのレビューは思いの外あっさり投稿でき、☆三つで評価すれば好きなことが書けちゃうんですよね。☆三つの評価ってどういう基準で付ければいいのか未だに悩むところですが、私は、素直に「すばらしい、自分には書けん! 読んで良かった」と唸る作品には☆三つ、「うーん、文章や言葉がイマイチでもアイデアは凄い! 単純に読んで楽しめた」と思う作品には☆二つ、「あんまり共感できないや……でも作品として参考になる、画期的なアイデア!」もしくは「全体としてどうかと思うところがあっても面白いところがあった」と思う作品には☆一つを必ず付けます^^

(誤解しないでいただきたいのですが、感想はあくまで今思いついた一例であって、どんな作品に対しても、「読ませていただいてありがとうございます」という気持ちが大前提にあって、その他いろんな思いを総合し、☆を獲得してカクヨムで羽ばたいてほしいとエールを送りたく、なるべく積極的に☆を付けています)

 そして、レビューを書くうちに、なんだかそれが自分の勲章のように勘違いし出した私は、鬼のようにどんどんレビューを書きまくるんです……。

 仕舞いには、レビューページでは飽き足らず、もっとこの熱量を伝えたいと自分の作品で好き勝手に感想をまとめた作品を投稿し始めますww



タイトル:カクヨムで発見した一等星

キャッチコピー:★だけじゃ気持ちが伝わらない。だからレビューを書かせてください!

https://kakuyomu.jp/works/1177354054893806363



 書き始めたら止まらない〜かっぱえびせん♪

 すごく面白いです。そして何より、私の思いに共感し応援してくださるユーザーさんの反響が、カクヨム始めて以来はじめてといっていいほどありました。

 本当にびっくり。そして、お気に入りの作品を愛でるように語っていくと、こともあろうに作者さん本人からお礼のコメントをいただくことが多くて驚きでした。いえいえ、むしろ私の方が、作品を使わせていただいてありがとうございます、なのに。

 こういう書き手と読み手のやり取りが直にできるという点もカクヨムの魅力ですよね。距離感が遠いようで近い、近いようで遠い。


 それから、レビューをしようと思って他ユーザーさんの作品を読んでいくと、作者さんの意図や、物語の展開を一本の糸の流れのように理解しようとするので、起承転結や強弱の付け方、アイデアの引き出しが自然と身に付き、自分にとってもプラスになりました。


 私は、自分が今まで経験してきた数少ない恋愛や社会経験、それから自分が読み込んできた本から得た知識や世界観でのみ作品を作っていたため、ある意味作品がとっても偏っていたと思います。ジャンルもそうですが、展開も同様です。なんだかどれも同じような話になって、どの作品も血を分けた親戚みたいな感じがしました。

 それでも、カクヨムではホラー、ラブコメ、SFなどの未開拓の作品にも挑戦し始めています。挑戦するためのアイデアの引き出しが、この「カクヨムで発見した一等星」を通して少しずつ増えてきたんです。

 感想を誰かに伝えるために文章化すること……この面白さに目覚めてしまった私は、思った。

「あら〜、私って語りたい人だったのネ……面倒くさぁ」

 そしてとうとう自主企画を主催します。出不精な質のせいでしょうか、面白い作品を自分で見つけることを怠り、面白い作品に集まってもらうよう呼びかけるんです。なんとも傲慢な女でしょう^^www

 それでも天使のようなカクヨムユーザーさんが、「自分の作品をレビュー集に乗せて好き勝手感想を言ってもいいよ」と名乗りを挙げてくださるんです〜!!


 さて、次回は始めて自主企画を主催した話をしていきたいと考えています。

 では〜。




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