姚興27 外交の機微
また、息子の
一方、西には外交使節を飛ばす。
南涼の
車騎將軍、
北涼の
鎮西將軍、
西涼の
安西將軍、
また姚興は
金城に駐屯させた。
あわせて
旧
が、ここでしたり。
王松忿が
禿髮傉檀の弟、
「うっかり」、「うっかり暴走」
して、王松忿を襲ってしまってな。
援護兵力は「うっかり」壊滅、
王松忿は捕えられ、禿髮傉檀のもとに連行。
「禿髮傉檀は激怒し」、
王松忿を長安に送り返す。
禿髮文真を「処罰」し、謝罪した。
興立其昭儀張氏為皇后,封子懿、弼、洸、宣、諶、愔、璞、質、逵、裕、國兒皆為公。遣其兼大鴻臚梁斐,以新平張構為副,拜禿髮傉檀車騎將軍、廣武公,沮渠蒙遜鎮西將軍、沙州刺史、西海侯,李玄盛安西將軍、高昌侯。興遣鎮遠趙曜率眾二萬西屯金城,建節王松忿率騎助呂隆等守姑臧。松忿至魏安,為傉檀弟文真所圍,眾潰,執松忿,送于傉檀。傉檀大怒,送松忿還長安,歸罪文真,深自陳謝。
興は其の昭儀の張氏を立て皇后と為し、子の懿、弼、洸、宣、諶、愔、璞、質、逵、裕、國兒を封じて皆な公と為す。其の兼大鴻臚の梁斐を遣り、新平の張構を以て副と為し、禿髮傉檀に車騎將軍、廣武公を、沮渠蒙遜に鎮西將軍、沙州刺史、西海侯を、李玄盛に安西將軍、高昌侯を拜せしむ。興は鎮遠の趙曜を遣りて眾二萬を率い西の金城に屯ぜしめ、建節の王松忿に騎を率い呂隆らを助け姑臧を守らしむ。松忿の魏安に至れるに、傉檀の弟の文真に圍まる所と為り、眾は潰し、松忿は執われ、傉檀に送らる。傉檀は大いに怒り、松忿を送りて長安に還じ、文真を罪に歸し、深く自ら陳謝す。
(晋書117-20_政事)
かぎかっこ付き留保がうなりを上げるのぜ。
いや、こんなん誰がうっかりだと思うんだよ……姑臧っつー涼州の要も要は誰しもが求める所で、そしたらここの防衛力アップとか涼州各国からしたらクソクソアンドクソですやん……
禿髪文真の処罰が処刑、ってんなら、まだうっかりにワンチャンですかね。ただどんな処罰されたかは載ってないの。十六国春秋南涼録に載る記事も
傉檀怒遣使謝罪送還長安
だけ。文真の扱いは謎。やだこのひとこわーい……。
ちなみに禿髪文真は、もしかしたら禿髪文支の表記揺れではないか、という説があるそうなのだ。これを仮に真とすると、南涼軍の中で重要な位置を占めたが、やがて趨勢を見極め、北涼に寝返った、となる。えっ……めっちゃ重用されてますやん……。
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