第3話
主任は湖を眺めていた・・・
他の者達は主任の居る周りで賑やかに笑ってる
ただひとり主任は
大切な何かが歪んでる・・・普通の日常に不可欠な何か?!
思い出そうとすれば
頭の中に真っ白な光景が広がり
まるで何かに記憶を消されていく様な違和感・・・・・!?
湖を眺め一瞬時間が止まったような感覚がよぎる
【忘れろ・・・!!】
次の瞬間テラスのテーブルに腰掛け
目の前に並ぶ料理を見ている?
主任[俺は今何をしていたんだ?]
一瞬の違和感・・・でも何が??
【違和感なんて必要無い!】
テラスから湖の方へ目を向けると
湖の向こうの山に夕日が沈みかけていた
湖は朱色に染まり血だまりのように見えた
主任はそれを見て
[どう言う事だ!・・先ほど・まで!・太陽?・・綺麗な・夕・日・・・だ]
【時間は必要ない!!、捨てろ!!】
考える間も無く次はベッドに横たわり天井を見つめていた
[何かを考える間もない]
時間が止まり・時間が進む・・・
瞬時に変わる記憶が消える!
自分が次はドコへ向かうのか?
とにかく思い出さなければ
途切れた記憶を繋ぎ合わせなければ
最後は自分が消える・・・
怖さを押さえもう一度初めから記憶を探る
最初に?いやッ違う!!
何か大切な事が抜け落ちている
そこからドコだ?!
ソノ・・・思い出さなければ
【時間の螺旋からでられないよ】
まるで時間(とき)の螺旋・・・?!
この空間に時間は存在するのか?
まるで誰かが時間を・・・操っている?
ここには時間そのものが存在しない
【正解、でもお前達には既に時間は無いんだよ!】
誰かが行きたい時間に時計を合わせそこへ向かう
だから時間が存在しない
誰だ・・・奴?・・・今ドコ!!
奴が時間をどうやって
バカな!!
人が時間を操る等あり得ない・・・
ならば今起こっている現象は?!
【現実だ!!】
頭の中に誰かの声が入って来た!
【全て現実だ!、現実を否定しているのはお前達だよ!】
「だッ誰だー!!」
主任は大声で叫んだ
部屋の中が・・・
家全体が静かだ人の気配は無い!!
まるで無だ・・・夢だ!!
嫌だ!・・・俺は・・・?
何が・・・嫌・なんだ?!
主任はそのまま深い眠りに落ちた
\\\\\\////////\\\\\\//
・・・~~→→・・・・・→→→~~~~ギャー・・・危ない?!!
バンッ!!!!
キ〰️〰️〰️!!!!!!
死ねば良い・・・・・
こんなクダラナイ世の中に生きる者達・・・皆・・・死ね!!
そうだ!!叫べ叫べ叫べ、
アハハハ!!ア〰️〰️ハハハーー
叫べグズども!!・・・・!!
死ね死ね死ねーーーもっともっと死ねーーーー
俺はお前達とは違う!!
真面目に働いた!
なのにアイツ等は何も解っていない
だから決めた!!!!
皆道連だ!!!!!!
死ねーーー死ね死ねーー
時間(とき)の螺旋
夢に落ちた登場人物達
夢の中で惨殺とも言える
飛び散る血の雨
「これは悪夢だ、夢の中だ!!、事実であるはずが無い・・・!」
だがドコか・・・血生臭い
まるでこの夢が現実の世界のように
危ない!!
主任は暴走者の前に要る人を見て
その人に覆い被さる
その行動に迷いは無く
無意識に他人を庇う
次の瞬間自分の背中が重く感じる
金属片と・・・突き刺さる感触
背中が熱い身体の中心核から
身体全体に広がる熱さ
自分に何が起こったのか?
解らぬママ後へ振り向く
見知らぬ男?主任に背を向け
走り去る瞬間に見えた片手には真っ赤なナイフ
瞬時に甦る湖の夕日
真っ赤な血の色に似た朱色の湖
コレを意味する物ならあの湖は・・・?
次の瞬間・・・又時間が動いた
これは本当に夢の中・・・なのか?
主任の意識が忘れろと言わんばかりの何に抵抗する
【何故お前は落ちない・・・落ちろ、落ちろ!!】
声が聞こえた・・・俺を何処へ落としたい!!
何処かへ落ちる理由も今の現状も
理解不明?!
でも主任の意志とは別に
何かが自分の意識を深海へと導く
落ち続ければ・・・俺は消える?
「いっイヤダ!、俺は落ちない!」
窓から朝日が射し込む日差しに導かれ目覚めた・・・・・?!
主任
「あッあ・さ・なのか?」
だが此処は自分の家では無い!
帰らなければ・・・ベッドから出て服をきがえ・・・・・?!
頭の中で準備を考え出すと同時に
全て終了してる
その瞬時に主任は朝日を受け
キラキラ輝く湖の湖畔に立っていた
・・・・が・・・・
夢は全て記憶から消えていた
我に返りただ湖を眺めていた
気が付いた時自分の横に
引っ越しを依頼した青年が居た
青年はボーッとしている様子で
少しづつ口を開き
「主任さん、この湖の底には、何が有るんでしょうね、此れだけ大きな湖だし、何か有っても不思議じゃ無いでしょ」
青年の横主任と反対側に引っ越し業者Bが
「あっ!!、そう言えば、昔何かの書物で読みました、電気を作るのに、幾つもの田舎の村がダムと言う物を作る為に、湖の中に封じ込められたって、でも・・・?、住んでた住民どうしたのかな?、やっぱり一緒に湖の中とか?、どう思います主任?、我々が暮らしていたドームを中心にしても、近くの住民全員移り住めませんしね?」
青年
「ですよね、なら役立たずな命は、役に立つため、湖の中が常識でしょうね!」
主任?
[コイツらは一体何を言ってるんだ、役立たずな命、ドームの中の暮らし?、意味が解らない?]
主任は常識はずれな二人の会話に入って行けず
意味の解らない二人の話を
ただ聞いているしかなかった
仕事終わったんだから・・・・
しご・・・とッて・・・何だ?
又だまた何かが頭の中で弾けた
・だ・から・・俺は・・・何か・・・た・いせ・つ・・・な?
頭がッ・・・うッ・痛・いッ!・・割れ・・る・ッ・・・!!?
運送屋A
「はいどうぞ、昼食終わったら、夕飯のオカズの魚、皆で湖に釣りに行きますからね、今日も大漁よろしく!!」
主任?
[また時間が飛んだ!朝から昼?、何故!時間が勝手に流れる、そう言えば?、不動産屋は何処だ?]
主任は皆に聞く
「あ~そう言えば、案内人の不動産屋は?何処に居るんだ?」
主任が不動産屋の事を口にした瞬間
頭に激痛が!!
主任以外のその場に居た人達の時間が止まって見えた?!
これは一体?
主任は思わず声をだして怒鳴る!!
「お前は誰だ!、俺に何を求める!、皆をどうするつもりだ!、隠れずに出て来い!!」
すると又あの声(???)が?
【隠れる?、何故私が隠れなくてはいけない?、私は隠れてなどいない
、ただお前が素直に記憶を消そうとしないから、私が見えていないだけだ、お前以外の他の者達は、すでに私を受け入れ、普通に私と会話をしている、何故お前は此所へ来た!、
なぜお前は私の言葉を受け入れない?、早く落ちろ!!】
主任
「他の者達には、お前が見えるのか?、見えないのは俺だけ?、此所は何処だ!、俺はただ・・・」
???
【ただ何だ、どうした忘れたか、忘れたなら何故、お前は落ちない、早く落ちろ、落ちろ、落ちろ!!】
主任
「いっ嫌だ!、俺は・帰・・る!」
[どこへ・・・?]
???
【もう無駄だ、お前には思い出せない、諦めて他の者達の様に早く落ちろ、落ちればお前は苦しむ事無く、
永遠の自由を手に入れる、さあ早く・お・ち・ろ・、ハハハハッ面白い!!】
主任はその言葉を遮る
「俺は絶対落ちない!!」
???
【・・・まあ良い、まだ時間は有る、だから私は時間(とき)を待つ、お前が目覚めるのをなッ】
部下B
「主任どうかしたんですか?」
主任
「えっ!何?」
部下A
「さっきから、声かけてるんですが?、食事口に合いませんか?」
主任は何も言わず
席を立ちテーブルから離れ
・・・・・湖へ向かう・・・・・
ーーーーーーーーーー次回へ
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