第20話


《登録No.999、1055 、1056、87 この4人を合格者と認めます》


ゲートをくぐった瞬間に光に包まれたかと思えば、二次試験に入る前の本部の方へと


いつの間にか戻ってきていた。







「なかなか、疲れた」と、アッシュはため息をついた。


「にしし、聖騎士試験って面白いな」

と、勇之助は言う。


「にしし、じゃないですよ。なんでそんなに元気なんですか」


「今日朝食ちゃんと食べてきたからかなぁ?」

そんなん、僕だって一緒に食べたでしょ!



《登録No.999、1055 貴方達無事に受かりましたね》



「「この声は!騎士さん」」


「騎士さん?この声はギルドマスターの声だろう?」


《ちょっ、ちょーい!そこ!登録No.87 後で正式に発表するんだからネタバレやめて!」

「あ、す、すいません」


「そっかー、騎士さんはギルドマスターなのかぁ、だからあんな無茶ができたのか」


《話聞いてないし!!》




「二次試験受かったら次はどうなるんだ?」


と、勇之助が言った瞬間。


何もなーい 平地にドアがあらわれた。三度目である、勇之助とアッシュは

あそこからでてくるのかぁと思った。案の定、そこから3人の聖騎士達が出てきた。


昨夜一緒に夕食を食べた騎士さんが前に出てきた。


「聖騎士二次試験、合格おめでとう!まずは、無事に地上に上がってきたことに神に感謝しましょう。」


隣にいた騎士が騎士さんに書類をわたす


「そうそう、私の紹介がまだでしたね。


センチュリー聖騎士団 ギルド長【神風】ドーラン・ミカエル というから、次からはドーランギルド長か、マスターと呼んでもらいますよ、それでわたしの左手にいるのが 戦闘隊長 【灼熱】ウリエル・マスタング 右手にいるのが教育隊長 【氷結】トーマス・キャッス だよー。さあ、2人とも自己紹介しちゃって」


まず最初に出てきたのは戦闘隊長のウリエル・マスタングであった。


「俺様は!センチュリー聖騎士団戦闘隊長!ウリエル・マスタング!

俺様は強い奴が大好きだ!

強い奴と戦うのも大好きだ!

強い奴を敬愛するのも大好きだ!

俺様は基本 お前らの訓練と、栄養管理をしているので宜しく!ちなみに俺が生涯をかけて慕ってる悪魔は!

デーモン・クリストファー伯爵だ!!!!


あの、強さ!あのしなやかさ!一瞬で 虜にされた!俺様もあの様な男になりたいものだ!」


ほうっと している。


「あー、ウリエル?そーゆことはここでは言うな、威厳が下がる、俺からの評価もただ落ちだ」



「そーですよ?ウリエル。そんなことは仲良くなってから言ったらいいのですよ?


あ、わたくし 教育隊長のトーマス・キャッスと言います。

主にあなた達の学力面でお世話になるかもです。


知力とは魔法を使うときに、敵からの攻撃を避けるときに、とっても重要な要素ですからね、わたしもあなた達には期待してますからせいぜい答えてくれる様頑張りましょうねー」


にっこりと笑ってるが、【氷結】の名前に相応しい 笑顔であった。


「登録証(仮)の色でチーム分けをする。赤の者は灼熱へ、青のものは氷結へ移動しろ」


「あっ、僕。氷結だ!またね!お兄ちゃん達!それと、アオヤギ!また、会ったら撫で撫でしてね!」


と、アオヤギから撫で撫でをもらったリュードは氷結のところにかけて言った。

勇之助の顔がしょんもりしているが全力スルーした2人である。


リュードがぁぁぁとか聞こえるけど、今は全力スルーで


「なぁ、アッシュ、ハヤトお前らも同じ真っ白か?」


3人はじっ何も色もない登録証を見ていた。

灼熱でも、氷結でもない。俺たちは何処へ属するのだろうか?



「よぉーし、灼熱と氷結へとグループ分けできたかな?

教育は2人に任せますね。しっかりとお願いいたしますよ?



残ってるやつは全部まとめて わたしのところに来なさい」



「あの人の所なんだ。俺ら」

「そー、みたいだね」


「まあ、気が知れてていいんじゃない?」



3人は小走りに ミカエルギルド長の近くまできた。



「はい。勇之助、アッシュ、また、出会えたでしょう?おや?その子も仲間かな?」


「俺の従姉妹 アオヤギ」


「そうですか?従兄弟ですか」



ミカエルは俺らと 数人集まった 人達にむかって


「では、皆さんが何故?灼熱と氷結から外れてしまったか わかりますか?」


ざわめきが聞こえた



「それは、あなた達が


転生者、もしくは混じり物だからですよ。」


集まっていた者達の緊張が増した。



「俺達を こ、殺すのか」


1人の青年が とんでもないことを言い出した


「いや?するつもりはない、だって君たちはわざわざ魔族にとって危険なところに来ている。その時点で 人間に対しての憎悪はないと見れる。えっと、君は ウルフだね、

どうして聖騎士に志願したんだい?」



「俺は、俺を育ててくれたあの家族を守りたいって思ったからだ。人間なのに

魔族の俺を大切に育ててくれたから、せめて悪い魔族に捕まらないように、護れればっておもって。

聖騎士になればその家族は強制的に首都に移動だろ?だから」



「だから、そうだね。魔族とか人間とか 根本は一緒だからね」



「わたしはね、そうゆう魔族、転生者 達のリーダーをしているんだ。


もとい、私も魔族だからね」



どよっと 周りがさらにざわつく



「魔族でも、ギルド長になれるの?」



「目の前に見本がいるだろう?だから、安心して君たちはここで訓練してくれ、灼熱と氷結のリーダー達はこの事を 他の訓練生には伏せてくれている。だから ハメだけは外すなよ?」



そう、言ってるミカエルギルド長の顔はイキイキしていて。とっても嬉しそうだった。



俺達3人のと

魔族が2人ハーフが1人の約6人は ワケありな


【神風】所属になった。






サマンサ・アイシャ (16)

魔族 悪魔族 女性


テルカット・カゲロウ(14)

魔族 狼人属 男性



マーブル・リリナ (16)

サキュバスと人間のハーフ 女性



次の章から出てくる予定の子達。




  • Xで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る