第18話
※微グロ注意
2人はその後も次々にゴブリン達を倒していった。
ついでに喧嘩をふっかけてきた貴族たちも倒してきた。
理由はなんか、見ていてムカついたから、という事らしい。むかついたってなんだよ?肉の食べ過ぎでか?
「勇之助さん、結構狩っちゃいましたね。ポイントとかどうなんでしょう?」
「そーなの?もう少し戦いたいんだけど。そっかぁ。まあ、あれだけ倒せばそうなるかな…」
勇之助はチラッと後ろを見た。
高々と積まれている ゴブリン達の死骸。
容赦無しだ。
「それに、気にくわないって理由で参加者も1組 倒しちゃいましたし、今後はあまり、目立たず行きましょう」
うむ、目立たずねぇ。
これだけやってしまった後だけども大丈夫だろうか。
「んー、アッシュの言うとうり。そうしようか」
グゥ~っと勇之助とアッシュの腹が鳴る。
「お腹すいたな、そこにちょうどいい肉があるし 許してくれるだろうよ」
「何もないから大丈夫ですよ!」
やや、おかしくなってる2人のテンションにさすがに声の主も止めに入った
《やっ、、ちょっ!ちょっとそこでゴブリンを食べようとしてる君たち!!!》
「ん?俺たちのことか?」
《そう、そこの君たち お腹すいたらなその木に実がなってるはずだからそっちのにしなさい》
「木の実じゃ、腹は膨れねぇよ。肉こそ、美味いってもんだ」
その通りである。その通りなのである
「アッシュ、さっきの斧持ってるだろ?」
「これっすか?」
勇之助はアッシュにそれを一列に並べるように指示した。
「並べたよ」
「サンキュー。じゃあアッシュ すこし離れて、火傷しちゃうから」
アッシュは二、三歩その場から離れた
《ちょっ!?な、何をするつもりなのかなぁー??君たちさぁ、もう条件達成してんだから早く巣穴から逃げたらどう??》
「あ、そなんだ。でも腹は減ってるので 容赦なんて無いんで」
と、勇之助は 火の魔法を瞬時に使い、止めに入る暇もないくらいに
斧を溶かし1つの刃物にかえた。
そして、何十匹のゴブリン(小鬼)をその場でマグロのようにさばき、いらない部分は掘っておいた穴に入れ、削ぎ落とした肉の塊を作ってしまった。
「あとはー、焼くだけー。焼いたらー美味しいーお肉がぁーできあがるぅぅー塩も必要ー」
「岩塩ならありますよ!」
アッシュがカバンの中から大きめの岩塩を取り出した
「おおっ!じゃあ少しお借りしてぇ、これをこーして、あーしたら
ジャジャン!!
ゴブリンの岩塩あえー出来ましたー」
《末恐ろしい、けどっ!すっごくいい香りがするぅーっくっ、羨ましくなんかぁ …ぐぅぅ》
「思いっきりお腹の音なってますけど」
「あんたも、そんな上の方に居ないで降りてきたら?食事食べるぐらいなんとかなるでしょ」
それも、そうなのである。
《はぁ、ちょっと 私 下の様子見てきます、ええ。30分ぐらいで戻ります》
声の人は他の声の人達に声をかけてから
落ちてきた。
人が凄い勢いで落ちてきた。
「まさかとは思ってたけど
落ちてくるとか!!」
そうなのだ、何にもなさそうな夜空がみえていたのだが、
その夜空にいきなり部屋のドアみたいなのが現れて そこから人が勢いよく落ちてきたのだ。
そして、地上に落ちてきた
声の人は
「呼ばれたので来てみました」
と、にっこり笑って僕らの隣に膝を下ろした。
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