第16話 試験日当日
チュンチュンと、小鳥がさえずる声が聞こえてくる。
ああ、朝だと
近くにある目覚まし時計を見ると二次試験開始時刻まであと、2時間だったもので、
「………だぁぁぁぁぁぁぁぁぁあ!?」
俺はベットから転げ落ちた。
思いっきりラファエルを連呼した。
「やっと、起きましたか。勇之助様、準備はできています。あとは勇之助様がちょっと遅めの朝ごはんをたべて、アッシュ様と最後の確認をしたら、すぐさま会場近くまでお送りいたしますので」
クリスが不在の為代わりにラファエルが色々していてくれる。ほんとありがたい
ラファエルの隣からひょっこりとアッシュが顔をだす。
「勇之助さん、着ていく服どーします?」
「…お前、起きてたなら起こせよな」
「仮にも魔王様の寝室に1人で入る勇気ないんで」
「いやお前、デーモンの息子だろうが」
「それ、に。昼過ぎまで寝ている勇気 僕にはないんで、勇之助さんも、早く起き上がらないと、
そろそろ 花純さんのカミナリが落ちますよ」
花純の、かみなり?
「なんか、寒気してきた。早く立ち上がろう」
俺は近くにあった 俺用の剣士服を見にまとい、食堂へと向かった。
おはよう、と言うと
おはようと帰ってくる。
これから試験に、行くだなんてもったいないくらいな
ある晴れた昼下がり。こんな日は庭にて出て読書とかしたい。絶対良い
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