第12話

話を聞く限り、こいつらは親子確定だなと、勇之助は確信した。



「クリス、お前さもしかしなくても気づいてたんじゃないの?」



「気づいてましたよ?それが何か?」


こいつ、開き直りやがった。


「当たり前でしょう、我が息子ですよ?試験会場に着いた頃から あの子の気配はしてましたし、

でも、産まれたとは聞いてましたけど15年も会ってないんですよ?

気配はわかるけど、この子なのかな?って、思うわけですよ?」


じゃあ、あの時の顔は


「アッシュが魔族、魔王に動揺するどころか、興奮していた時は?」


「まんま、マリアなんですもん、マリアの幼い頃を思い出しましたよ」


マリア本人は居ないのに、どうだろう、クリスという悪魔のあのデレデレ顔は すっげぇ、イケメンがイケメンのマスクがスライムばりに蕩けてる。いや、ドロって 


「話を戻すけど、つまりアッシュはクリスの息子って事でいいんだな?」



「そうなりますね、勇之助様」


「まあ、じゃあ アッシュ 俺の右腕としても、仲間としても、これから宜しく」



勇之助は敬意をこめて、アッシュに敬礼をする。


「はい、僕こそ 宜しくお願いします。これからは勇之助様の為に、頑張っていきますね」



「おう!だがな!勇之助様は止めろ!お前は、タメ口でいい」


「あっ、そうでした。勇之助さん、宜しくお願いします」




一件落着したなぁと 扉の方を見ると


夕食を運んできた 人物が目に入る


あれ?あいつ誰?


またもや、知らない 人物が 増えてる事に 勇之助は 疑問を持つのだった。

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