第5話
忘れてたけど魔王城って絶壁じゃん。
苦労しながら登って 一呼吸置き、
俺の何倍はあるんじゃないか?という扉を叩いた。
しばらくして 小さな扉から
我が出てきた。俺の顔を見るなり、安心したような感じであった。
「どうでしたかな?街に、行ってきたんでしょう?」
と、静かに尋ねられた。
だから俺も素直に答えた。
「なんかねー、八百屋のおじさんに聖騎士になったらええんじゃねぇ?って誘われた」
【聖騎士】というワードにおびえ
さらには試験に受けてみようかなと言ったら泣かれた。盛大に
「新しい魔王様は聖騎士に、なられるおつもりですか!?あんな、非道な!」
非道、残酷、そんな言われよう。確かに魔族側からみたらそうだよね 三代目の魔王様 その、聖騎士によって殺害されてるし
「だから、
中から潰すんだよ。いっちばん偉くなって、実は魔王でしたー。ってな感じでさ
俺、この国の今のあり方 ちょっと嫌いなんだよねー」
と、まあ話してみる。
「そうゆうことなら全力で応援します。」
うん、心強い。おっさんだけど。
それからと、我に ここ何年か勇者が辿って来た道筋を聞き、掘った洞窟がそのままだったり、登ろうとかけた梯子がかけたままだったり、これじゃあすぐに城を乗っ取られるよと助言した。
我の目の色が少し光を帯びていくのが見えたけど、
まさかね。
「今度の魔王様は一味違うようですな。わかりました、ただちに埋め治しましょう」
次の日我と俺は 魔王城近くに来ていた。
「しかし、こんな魔王様がするようなことでは、「いいんだよ、俺特にすることないし暇だから」
俺は、我と他の術者達と洞窟になってしまった跡地へと向かった。
案の定、中には勇者?によってむき出しとなっている 洞窟や、施設が 残っていた。
「俺、魔法使えないんだけど、直せる?」
と、聞いてみる
「我にお任せあれ」
と、呪文を唱えると同時に洞窟だったものが元の通りになった。
しかし、戻ってもすぐに突破されたら やだしなぁ。
あ、そうだ。
「中にモンスターでも入れといて貰える?多分最初ので殺されちゃったゴブリンの強いやつ 50体ほど程欲しいな」
「お任せあれ」
「あとさー、ここがもし突破されたら何もないとすぐに上がってきちゃうでしょ?だからさ毒沼作っといてくれる?猛毒なの」
「お任せあれ」
次々に罠やモンスター達が彷徨い始める。
よし、ここまでやれば 冒険者や、ならず者が来ても太刀打ち出来るだろう
「さっすがーー!頼りにしてんよー」
まず、洞窟の件は大丈夫だ。
次は 崖ですね、はい。
「次はここか。確かにこの崖登りやすいね」
「そうでありますか?どんな感じに?」
例えばと俺は ピッケルを二本ほど取り出し
強く崖に刺しながら登っていった。
「こんな風に、登りやすいねって意味。まず崖なら崖らしく直角にして、滑りやすいようにしなきゃ。魔王城が絶壁なら 同じようにしないと、後は勇者が足を滑らした時に下に落とし穴があればいいよね?」
って、意見を求めようとしたら我は震えていた。
「どうしたー?」
「新しい魔王様はやはり一味違います。」と、嬉しそうに言うのだった。
「新しいって、俺勇之助って名前だから。魔王様はやめて。せめて勇之助にして」
どちらかといえば、魔王より、村人の方が似合ってるし
「ゆ、勇之助様ですか。失礼致しました。では、我のことは デーモンクリストファーとお呼びくださいませ。」
「名前あったんだ!!!?」
「ええ、ここ最近くる魔王様はみんなすぐに殺されてしまっていたのでわざわざ私の名前を教えるのは惜しいかと思いして、あんまり教えてはいなかったのですが」
「やっぱり、我 って名前じゃなかったんだな、これからはよろしく
えっと、名前長いから 『クリス』って呼ばせてもらうぜ?」
「勇之助様に呼ばれるならクリスでもなんとでも、どうされました?」
あれ?クリスってこんなに背大きかったっけ?
「クリスお前若返ってねぇ?さっきまでおっさんだったよな?」
「お忘れですか?勇之助様。私達は魔族 新しい魔王が来て、名前を呼ばれただけで若返るのです!私は、私達は何度でも生き返るのです。」
かなり、若くなったクリスに 痛恨のツッコミを入れた
「お忘れですか?って、聞いてねぇわー!」
田中勇之助 (転生しても同じ名前)
年齢 14歳。YES厨二病
身長160 体重 58
細身。視力両目とも2.0 寧ろそれ以上。
気さくに話しかけてくる。思ったことは直ぐに言葉にでる。
極度の子供好き本人曰く、ロリコンではない。
ツッコミスキルが1UP
デーモンクリストファー 25 (見た目が)身長185 体重 秘密
デーモンってついてるくらいだから魔族。
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