第38話:ソイソス調査記録②

「すいません。ちょっと仲間から連絡が入りました。質問に関しては、この2人がかわりにさせていただきます。金は先に渡しますので、この奴隷の子は連れて行きますよ」


 ロストは奴隷商人のワルフにそう告げて、トレーディング・ボードの操作を始める。

 そろそろ姿を変えていた幻想魔術が解けてしまう。

 正体がばれたときにどう転ぶかわからない以上、話がまとまりそうなのでリスクは避けたいところだ。

 ジュレとチュイルとは、同じパーティーに入っているのでパーティー会話も可能である。

 裏で指示をだすことも可能だろう。


「あん? かまわないが……ずいぶんと変わった毛並みのお嬢ちゃんたちだな。しかも、2人ともなかなか上玉じゃないか。ダンナの女か?」


 奴隷商人が、懐から証文をとりだした。

 そこには【主従契約書】と記載されている。

 どうやら、それが奴隷の権利書なのだろう。

 ロストは初めて見るものだったが、そのことを隠す様に平静を装う。


「ええ。2人とも僕の女です。かわいいでしょう? だから、手出しはしないでくださいよ。紳士的にお話しできれば、またおいしい話もできるかもしれません」


「へへっ。安心しな。ここは商取引にうるさいサウザリフ自由同盟。どんな裏取引でも契約を反故にする奴はいねーよ」


「安心しました」


 愛想笑いをしてから、トレーディング・ボードの取り引きを完了する。

 とたん目の前のワルフが、歯茎を見せながら口元をゆるます。

 説明されなくても、大喜びでご機嫌だと言うことが伝わってくる。


(これなら話も早そうですが、そろそろ時間ですね……)


 あとを託すために、ロストはジュレとチュイルにあとを頼むため2人の顔を見た。

 すると、2人は赤面してうつむいている。

 さすがのロストも、これは自分のせいだと気がつく。


「おーおー。ずいぶんと照れて、かわいいもんじゃねーかよ。ま、そりゃそうか。13、いやもう少し上か? しかし、ダンナもずいぶん若い子趣味なんだな」


「あははは。そうなんですよ」


 そう言ってごまかしてから、踵を返す。

 そろそろ時間切れだ。

 あとは2人に任すしかない。



ロスト≫ すいません、2人とも。話の都合で「僕の」とか言ってしまって。

ロスト≫ 嫌な思いをさせていたら申し訳ない。


ジュレ≫ いいいい、嫌なんてことはまったくないでござるミャ!

ジュレ≫ ジュレは、ジュレはそのぉ……村を救ってくれた勇者であるロスト様に、もともとこの身を捧げるつもりでござるミャ!

ジュレ≫ ロスト様のためなら、なんでもするでござるミャ。

ジュレ≫ だから……ジュレはロスト様のもので光栄でござるミャ。


チュイル≫ ボクは、ずっとロスト様のものになりたいと思っていたニャン。

チュイル≫ だから名実ともに、ロスト様のものと言ってもらえてすごく幸せニャン。

チュイル≫ ボクは身だけでなく心も捧げるニャン。


ジュレ≫ ず、ずるいでござるミャ、チュイル!

ジュレ≫ ジュレだって身も心も捧げるつもりでござるミャ!


ロスト≫ ああ、えーっと。2人の気持ちは嬉しいですが、今はとりあえず彼から情報を聴きだすのが先です。

ロスト≫ 僕が質問することを彼から聞きだしてください。

ロスト≫ 幻想魔術がもう解けてしまうので、頼みましたよ。


ジュレ≫ 承ったでござるミャ!


チュイル≫ 絶対に役に立ってみせるニャン。



 気合のはいった2人の返事を聞くと、ロストはわけがわからないという顔をした奴隷の少女に一言だけ「安心して」と伝えてから、一緒に横道から出ていった。

 少し不安はあったのだが、ジュレとチュイルは立派に役目を果たしてくれた。

 無事、必要な情報を聞きだし、約束を取り次ぐことができたのである。




   §




 ソイソスの領主ノーダンの直属の部下は、全員が冒険者資質のある奴隷出身の者たちだった。

 彼らは、それぞれの理由でソンキャスル王国に入った際、捉えられて奴隷とされてしまったのだ。

 そして、つらい目に遭わされていたところをノーダンに買われて部下にされたのである。


 ただし、それは救われたわけではなかった。

 確かにただの奴隷の時とは比べものにならないほど、うまい食事ときれいな衣服が与えられたが、その代わりに彼らは表にはだせない命がけの仕事を命じられるようになっていた。


 結局、【主従契約書】という魔法のアイテムに縛られた奴隷である事には変わりなかったのだ。


 奴隷契約において主が命じることができないのは、「自らの命を絶て」という自殺命令のみ。

 それは「死地に赴き敵を殺せ」という命令で代用できる程度の規制にすぎない。

 プロフィールの職業欄に、「冒険者」ではなく「奴隷」と書かれている限り、彼らに自由などなかった。


「ぐっしし。今回の仕事は楽そうだな」


 そんなノーダンの部下の1人である、クマのような頭をもつクア族の男は、小声で笑いながらそうもらした。

 プニャイド村から少し離れた木々に隠れながら、門の横にある物見櫓をうかがう。

 そこにはチャシャ族のまだ幼さが残る男が1人、見張りとして立っていた。


 本来は夜襲をかけるべきなのだが、まず村の中の様子がよくわからない。

 木に登って中を覗いてみたのだが、思いのほか建物が建っていて複雑だった。

 地の利が相手にある状態で視界も悪いのは好ましくない。


 それに村に住むチャシャ族は、夜目が利くことで有名である。

 ならばと、彼らは日が沈む寸前を狙うことにした。

 夕闇を迎える寸前、陽射しが落ちかかっている時間は、人の輪郭があやふやになる時間である。

 暗闇に強いチャシャ族も、この中途半端な時間は見にくくなるはずだ。


「まあ確かに楽々ジャン。村人は所詮は一般人だから制圧は簡単ジャン」


「油断大敵」


 メインレイス族の男の軽口を、デモニオン族の女性が窘める。


「可能性として、レベル65の悪魔デモナを斃した者たちの存在確率大」


「本当にいるもんかねぇ。こんな所に、レベル65の悪魔を倒せるような奴らが。ドナは気にしすぎじゃないかねぇ」


 もう1人の40代ぐらいのメインレイス族の男がぼやく。

 それに先の男が「そうそうジャン」と付けくわえる。

 こちらの20才ぐらいの若者には、これから行う任務に対して深刻さは欠片もうかがえない。


 彼らの今回の任務は、シャルフを倒した者の確認と、場合によっては始末。

 そして、プニャイド村の掌握だった。


 任務的には、さほど難しくないはずである。

 本来は6人パーティーのところ、2名は別の任務のためにここにいるのは4人だけ。

 敵が6人いたとしても、同じレベル50のはずである。

 隙をついて攻撃したり、なんの力もない村人を人質にとって攻めればたやすいことだろう。


「前回の調査で冒険者は確認。無論、事実その者たちがシャルフを討伐したか不明」


「ぐっしし。どうせ、魔物退治しかしたことのないぬるい冒険者だろう。対人戦闘なれしたワシたちの敵ではない」


「その通りジャン。しかも、こんなところでのんびり居座っているとしたら、きっとぬるぬるジャン」


「……はぁ」


 ドナと呼ばれたデモニオンの女は、気楽な2人にため息をもらす。

 彼女は鋭い瞳で村の塀の方を睨んだ。


「我もここに到達までそう思考。されど違和感」


「なにがですぅ?」


「情報によれば、この村は非常に貧困。されど、実際には差異大」


「まあ、確かにねぇ。なんか妙に新しい家がたくさん見えますなぁ」


「ぐっしし。それよ、もしかしたらこの村にはかなり金が入るようになったってことかもしれねぇぞ」


 そう言ったクマ顔をドナは訝しげに見る。


「出金元不明」


「そんなの、シャルフしかないジャン」


「村に入金されても、物資の調達先不明」


「まあぁ、そんなのはさぁ、ここの村人をしばけばわかるでしょ」


「ぐっしし。もし本当に金があるなら、ここの掌握してからワシたちがもらってもバレないんじゃねーか?」


「おい、見張りがいなくなったぞぉ」


 全員が木の影から、物見櫓の方を見る。

 すると、確かに先ほどまでいたチャシャ族の男の姿が見えなくなっていた。

 全員が顔を見合わせると、お互いにコクリと頷く。


 黒に近い灰色の服で全身を覆った4人は、落陽に浮かび上がった影のように動きだす。

 物見櫓の下まで行くと、若いメインレイスの男が鉤爪のついた縄を物見櫓の柵に引っかけた。

 そして音もなくすばやく昇っていくと、上から中をうかがう。


「……誰もいないねぇ」


 そう言うと、さっと反対側に消えていった。

 間を置かず、村の門ではなく、横にあった小さなドアが開けられた。


「こりゃ、拍子抜けジャン。さすが子供、見張りサボりみたいジャン。さらに誰もいねぇジャン」


 確かに入ると、そこには人影が全くなかった。

 どうやら広場のようになっていて、話に聞いていた村の様子とは違って飲食店やなにかの店舗みたいなのが周囲に並んでいる。

 だが、家の中にも誰かいる様子はない。


「いやぁ~。これぇ、さすがに不自然じゃないかぁ?」


「しかし、罠は低確率。理由、我々の侵入を予測する可能性は……」


 と、彼らの正面、広場の反対側にある建物から子供が1人、姿を現した。

 チャシャ族の男の子で、すぐにこちらを見つけると怯えたような顔を見せる。

 4人は顔を見合わせたが、すぐさま方針は決まる。

 もちろん、目の前の子供を人質にすることだ。


「ど、どなたですか? お客様ですか?」


 男の子が怯えながらも、大きな声で訊ねてくる。

 もちろん、4人にとってあまり大きな声をだされるのはよくない。

 そこで少し早足で近づきながら、話しかける。


「ああ、ごめんねぇ。驚かしてぇ。ぼくたちぃ、迷子でねぇ。ちょっとぉ、いろいろと聞きたいことがあるんだなぁ。ほかの村人さんたちどこかなぁ?」


 メインレイスの男がそう言うと、男の子がどこか大袈裟にほっとしたような顔をする。


「な~んだ。そうだったんですか。……みなさ~ん、この方々はいろいろと知りたいことがあるそうですよ!」


「――なっ!?」


 とたん建物の中や陰から、多くのチャシャ族の姿が現れた。

 子供から大人まで、60~70人ぐらいがずらっと横並びになって現れた。

 おかげで完全に目の前を扇状に囲まれていた。

 だが、服装も鎧とかではなく普通の服装だし、武器などもまったく持っていない。

 本当にこの村の住人が現れただけにしか見えなかった。


「ぐっししし。どういうつもりだ、皆の衆!? ずいぶんと驚かしてくれる歓迎だな」


 クマ顔が凶悪な顔を見せながら、背中に背負っていた大剣を引き抜く。

 ドナと他のメンバーも剣を抜く。


「しかし貴様ら一般人が何人いようが、最高レベル50の冒険者を倒すことなど不可能だぞ」


「そうそうジャン。なにを血迷ったのかしらないけど、おまえたちはオイラたちの言うことを聞くジャン。一般人は所詮、一般人ジャン」


「え? 言うことを聞くんですか? ああ、そうでしたね。知りたいことがあるんでしたよね。でしたら、3つほどお教えできますよ」


「はあ~?」


「まず1つ目」


 少年がそう言うと、村人たち全員が掌を4人に向けてきた。

 4人がまさかと思っていると、村人たちの掌全部に魔紋が浮かぶ。


「ぼくたちは、みんな一般人じゃないです。――【ファイヤー・ボール Lvレベル1】!」


 すべての村人の手から、一気に火の弾が飛びだしてくる。

 それが4人に襲いかかる。

 ぎりぎり【シールド・エレメント】が間にあったのは、ドナだけであった。


「くっくそっ! なんだってんだ!?」


「嘘だろ!? 村人全員、冒険者だってのか!?」


 だが、避けられなかった3人も受けたダメージは微々たるものだった。

 冒険者とはいえ、かなりレベルが低いのだろう。

 確かに驚いたが、これならほとんど問題はない。


 しかし、隙はできてしまった。


「――ぐしっ!」


「――うわああぁっ!」


「――うそジャンッ!」


 いきなり3人の叫びがドナの耳に響いた。

 それは混乱にまぎれての奇襲だ。

 金色の鎧を着た女騎士が、クマ顔の部下を一撃で沈めていた。

 さらにメインレイス2人も、女性の杖使いが4人がかりで攻撃を加えていた。


 たぶん、3人とも背後からのクリティカルで、大ダメージを受けている。

 そこにさらに追加ダメージを容赦なく全員が加えられている。

 3人のHPが瞬く間に減っていった。


 特に金色の女騎士の攻撃力は凄まじかった。

 もっともHPが高かったはずのクマ顔の体力が、彼女の使う真空の刃を放つ剣術スキル【バキューム・スラスト】というV字斬りで一番に減っていったぐらいだ。


「教えてあげることの2つ目」


 その金色の女騎士が、クリスタルの刃を倒れたクマ顔に突き刺したまま、ニヤリと笑って告げてくる。

 女のドナから見ても美貌に輝く琥珀の瞳が空恐ろしい色を含む。

 この女騎士は、魔物相手しかしたことがない、などではない。

 確実に対人戦慣れした、上級冒険者だとドナは実感する。


「今の最高レベルは、もう50じゃないのよ」


「……懐疑。50を超えた存在は英雄や魔王、騎士団長ぐらいしか存在未確認」


「世界は常にアップデートされているの」


「…………」


 仲間3人が倒れるのを横目で見ながら、ドナは周囲の様子をうかがう。

 正直、相手が本当に50を超えているかどうかなど問題ではなかった。

 たとえ相手が50であっても、こちらが不利な状態には変わりがない。

 状況は最悪だという事実は動かない。


 どこかに逃げ道がないか探す。

 同じチームと言っても、仲間意識があるわけではない。

 一緒に仕事をしているだけで、プライベートで関わったこともない。

 容易に助けられるならまだしも、すでに3人とも行動不能状態になってしまっている。

 ならば、自分だけでも逃げることを考える方が正解だろう。


「最後の1つも教えてあげる。あなた、さっき『罠は低確率』とか言っていたけど、もちろんこれは罠よ」


「……どうして我々の襲来が既知可能?」


「シャルフが取り引きしていた相手がいるなら、シャルフから連絡してこなくなれば調べに来るでしょ? そして調べに来たあとにやることと言えば、うまい汁が吸えないかと考えること。うまく村を掌握できれば、イストリア・ピッグでウマウマとか考えたんじゃない? それならあの地下の抜け道に、ちょっとした探知の仕掛けをしておけば、あとは簡単なわけ」


「では、物見櫓から見張りが退去したのも作戦……」


「あたりめーだぜ!」


 村人の中に混ざっていた1人の少年が声をあげた。

 よく見れば、まさに物見櫓に立っていた見張りの少年だった。


「誰かが来たのはわかっていたからな。この村の自警団隊長様なら見つけるのも簡単なんだよ!」


 鼻高々に自慢する少年に、横から最初に怯えた芝居で現れた少年が「まだ候補でしょう」とツッコミをいれる。

 すると、周囲の村人たちに笑い声がもれる。


 妙に余裕がある様子だが、隙はない。

 いや、村人たちには隙だらけだが、パーティーメンバー3人を倒した女性たちには欠片も隙がなかったのだ。

 この隙のなさこそが、村人たちに安心感を与えているのかもしれない。

 それならば、この包囲網を抜けるのは困難だろうとドナは半分あきらめる。


「そこまで読まれては断念。読みの深さに感服」


「うちのボスはね、細かい事を超気にするみみっちぃ奴なの」


「ロストさんは、みみっちくなんてありません!」


 杖を持ったエレファ族の女性の反論に、女騎士が「ハイハイ」と適当に答える。

 その会話は、ドナにとってよい情報だった。

 つまり、シャルフを倒した中心人物の名前は「ロスト」。

 これをノーダンに伝えて全滅を伝えればいい。


「ああ。それから、チャットで黒幕になにか伝えるのは貴方たちのためにならないからやめた方がいいわよ」


「――!?」


 まるで心を読んでいたかのような女騎士の言葉に、ドナは顔を強ばらせる。


「意図確認」


「あなたは少なくとも、【ムーブ・ホームポイント】や【ムーブ・フレンド】で逃げることもできたはず。逃げるなら発動時間を見逃してもいいと思っていたけど、それをする様子がない。それはたぶん、できないからでしょ?」


「…………」


 図星だった。

 ドナたちは、「姿を見られて失敗した場合、【ムーブ・ホームポイント】を使うことを禁止する」とノーダンから命令されていた。

 また、【ムーブ・フレンド】も使えない。

 フレンド登録するのは、その時のパーティーメンバーだけにするうように命令されている。

 つまり、金色の女騎士の言うとおりであった。


「ノーダンって奴の使い捨ての駒、奴隷って奴なんでしょ、あなたたち」


「……どうして既知?」


「そんなことどうでもいいじゃない。大事なのは、あなたがノーダンに現状を伝えれば、奴はすぐにをして、あんたは終わりってことよ。でも報告しなければ、貴重な猶予という時間が手に入る」


「我らは、姿を見られて失敗したら、死ぬまで戦うように命令を受理」


「すばらしい切り捨て命令ですけど、まだあなたは完全に失敗したわけじゃないわ。なにしろ、あなたはまだ元気だし、捕らえられていないじゃない。これから隙を見て、命令を実行に移せる可能性は0ではないでしょう。つまり、まだ死ぬまで戦う必要はまだない」


「命令の隙間……。でも、猶予……それにどんな意味?」


「奴隷、やめたくない?」


「意図不明。我の主従契約書を買い取る算段?」


「いえ。お金なんて使わないでも、わたしたち……いえ、正確にはうちのボスのロストなら、あなたたちを奴隷から解放できるのよ」


「…………」


「ちょっと話だけでも聞いてみない?」


「…………」


 ドナは、その手から剣を放り捨てた。

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