第2話連鎖ーー「凛」
その日昼ーー居眠りをした、、ついうつらうつらと昼休みに
そしたら、あの頃の夢を見た
「凛ちゃん」
りんとはーー彼女の父違いの「妹」であり――10歳のかわいい
かわいい妹分
「凛」--ぐしゃっとした「大量の水」が、濡れた服(、、、凛の服だ)
からあふれだす
「う、うわあああああああ」
悲鳴も上げず、妹が消えたのだ
(な、何が起こったんだ)
どこかの誰かが叫んでるーーああ、ワタシハナ二モワカラナイ
ナ二モシラナクテイイ
、、、そっと「目」を閉じた
「はっ」最悪の目覚めだーー次郎吉はそう感じた
「っていうか、なんでいまになってあのころの夢を」
ーースマホに連絡が入った「今日、お通夜で遅くなる、おばさんより」
「、、、おばさん」
5年前のあの日から、次郎吉の「母」がわりはもっぱらおばさんだ
おばさん自身も、娘が二人いるのに,次郎吉と「成人」の両方の面倒を見てくれる
スマホのラインにはさらに追記で
「---また、あの事件の「生き残り」が死んだ、、、死因はなんとなく想像ついてるんじゃない
そう、あれよーーー「水になって死んだ」
水の中から、祈祷師が「生霊」を取って、写真にとったところ
故人だということがわかったのーまだ、「捜査」段階だけど
もちろん成人にもね
ーーおばさんがんばるから、今日は、出前とってます」
次郎吉はちょっと今日は寿司を喰う気分でないと思っている
喰えない
「--あ、ピザにしたから」
「、、、やっぱ、おばさんにはかなわないか」
家に帰るーー家は、和風の一軒家である
「ただいま」
「おかえりお姉ちゃん」ワンピース姿の夏樹がアイスをもってでてくる
「夏樹、またはいてんの」
「しょうがないじゃん、涼しいんだから」
ーー涼しいからって、氷をスリッパの中に入れるなと何度言えばと次郎吉が
お説教モードになったところで
「そうだ、今日ーーお寿司なしだって」
「えーー」
「その代わりピザだって」
「えーやだやだ、まぁ、「アレ」ならいいけどさ」
その時、奥の方からもうすぐ小学校に上がる、弟がでてくる
「あ、成人、また、そんなのきて」
その時、成人がこける
それも、足をくじき頭を、思いっきり、障子の溝の部分にぶつけるというこけかたである
「ふえええええええ、、、おかあさーーーーん、」
「成人、今日お母さん遅くなるって」
よしよしとだっこする
その時、成人が宙を指す
「お母さんいるよ、」
「え」
「もう一人のお母さん」
ばっとふりむくもそこには誰もいなかった
、、、な、なんとなく「不穏」
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