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2020年7月14日 20:33
高田丑歩 様 この度は、素敵な書評、感想、及びご指摘、誠にありがとうございます。 ……今だからお話できますが、第20回『ヨゾラとひとつの空ゆけば』の書評で『書籍化されてもおかしくない』と大絶賛され、次の私は(前作からの落差で)こき下ろされるのではないか……と内心ビクビクしておりました。良かった……本当に良かった……。 出来上がった書評を一字一句漏らすまいと食い入るように読み進めて……顔がニヤけてしまいました。これでこの先一カ月はこの書評を胸に創作活動に邁進できると思います。 ややテンション高めで返信が長くなるかも知れません。前もって謝っております。すみません。〇ターゲット、テーマ、主人公について うわー、ここまで真剣に分析されるとなんか恥ずかしいですね。 ただ一点、「自分が面白いと思った作品を書きたい!」一心だけなので深く考えていませんでした。……丑歩様のtwitterもたまに確認していて謎解きのように深掘りされていて逆に恐縮です。>地の文に頼りすぎている>キャラが人形のように動いてしまい 自分の脳内のイメージが読者様にも脳内でキチンと反映される、地の文を主体としたスマートな小説を目指していまして、表現に関してはかなり力を入れています。 ただ、力を入れすぎるあまり、キャラクターが死んでしまっていることに指摘されるまで気づきませんでした。……実際、書いている時は人形か駒のように動かしている面はあります。>作者様特有のオリジナリティを付け加える事が必要>「キャラクターが登場しない」 この点に関しては以前他の方からも指摘されたことがあり、気を付けていたつもりではありましたが……自分の色を付けるということも今後は意識していきたいと思います。>「掴み」がない 前作「サインは、スローカーブ」からの続き物ということもあり、本来説明すべき部分を全てすっ飛ばして、簡単な概略だけでいきなりダイジェストに入る……という感じにしてしまいました。 ここから初めて読む人からすれば「なんじゃこりゃ!!」と思うのも当然ですよね……完全に自分の怠慢です。>東雲サイドの話を挟めると良い この指摘は目から鱗でした。 岡野が主人公の物語ですので、敵対する東雲サイドについて描写する……という発想がありませんでした。 組み合わせが決まった時点で、大坂東雲の対外練習試合の映像をみんなに見せて大坂東雲にはどんな選手が居るのか、どれだけ強いのか……という場面を見せるべきだった、と今ふと思いました。>大阪東雲はそこがモチーフなのだろうか 大阪東雲のモチーフは、近年甲子園で春夏制覇の偉業を成し遂げ、プロ野球界にも多くのOBが存在する大阪桐蔭高校です。そういえば七尾に東雲高校があったなぁ……と地元民ながら今更思い出しました。 丑歩様のご指摘通り、登場する高校名は知っている人は「あそこかな?」と連想してもらいニヤリとしてもらうのが狙いです(東雲に関してはそれっぽい名前が思い浮かばなかったので全然関連しない名前になりました……)。>打線を逆算しつつプロット組むんでしょうか……尊敬すらする。 普段はあまり決め決めにプロットは組んでいませんが、今作に関しては泉野高・大阪東雲の両方の打席結果を全て紙に書き出しました。6回裏に新藤が逆転満塁ホームラン(お釣りなし)を打つ為にはどうするか、それまでノーヒットかつ一人のランナーも出てないから2アウトにした上で4人出塁させればいい……という感じです。9回表に木村が最後のバッターになる為にはどうすべきか、という点も同様ですが、こちらはヒットを何本も打たれているので調整するのがなかなか難しかったです。>なにこれエッモ!! ありがとうございます!! 新藤が逆転満塁ホームランを打った後に岡野へどういう言葉を掛けるかは非常に悩みましたが、丑歩様にそう仰って頂けると作者冥利に尽きます。 ……こんな感じでしょうか。長々と書いてすみません。 沢山のご指摘、アドバイス、本当にありがとうございます。物語に没頭するあまり客観的に自分の作品を見られない中、こうした分析は凄くありがたいです。暫くはこの書評を糧に、挫けそうな時はこの書評を読んで元気をもらいたいと思います。 お忙しいと思いますが、くれぐれも体調に気を付けて書評を続けて下さい。 最後に……改めまして、素敵な書評を書いて頂き、ありがとうございました。陰ながら応援しています。 佐倉伸哉
作者からの返信
コメントありがとうございます!>次の私は(前作からの落差で)こき下ろされるのではないか……と内心ビクビクしておりました。書評でも書きましたが地の文は上手いし、ポテンシャルはかなり秘めている作品でした。PV数と作品の質が釣り合っていない事はWEBあるあるですので、自信を持って書き続けて欲しいです。>「自分が面白いと思った作品を書きたい!」一心だけなので深く考えていませんでした。独りよがりだと読者がついてきませんが、一番大事な信念だと思います。これをなくして見てもらう事だけを考えた作品は何の熱量もない誰でも書けるものになっちゃうと思うので。参考文献の帯に「物語がつまらないのではない、語り方が下手なのだ」とあるのですが私が結構好きな言葉でもあります。>地の文を主体としたスマートな小説を目指していまして、表現に関してはかなり力を入れています。これについてはもう会得されていますね。文章全体からインテリジェンスな印象を受けました。上手くキャラクターを仕込む事が出来れば鬼に金棒である事間違いなしです。>大阪桐蔭高校勉強不足で存じませんでした……。と言う事は私が調べた時にたまたま東雲があったのは面白い偶然ですね。>今作に関しては泉野高・大阪東雲の両方の打席結果を全て紙に書き出しました。やっぱり細かく計算してやってるんですね。プロットを組むだけでも疲れるのに、野球物はさらに頭をマシーンにしなければならないとは……。>挫けそうな時はこの書評を読んで元気をもらいたいと思います。>お忙しいと思いますが、くれぐれも体調に気を付けて書評を続けて下さい。こちらこそ励みになります!お互い執筆作業頑張って行きましょう。重ね重ね、ご参加いただきありがとうございました!
高田丑歩 様
この度は、素敵な書評、感想、及びご指摘、誠にありがとうございます。
……今だからお話できますが、第20回『ヨゾラとひとつの空ゆけば』の書評で『書籍化されてもおかしくない』と大絶賛され、次の私は(前作からの落差で)こき下ろされるのではないか……と内心ビクビクしておりました。良かった……本当に良かった……。
出来上がった書評を一字一句漏らすまいと食い入るように読み進めて……顔がニヤけてしまいました。これでこの先一カ月はこの書評を胸に創作活動に邁進できると思います。
ややテンション高めで返信が長くなるかも知れません。前もって謝っております。すみません。
〇ターゲット、テーマ、主人公について
うわー、ここまで真剣に分析されるとなんか恥ずかしいですね。
ただ一点、「自分が面白いと思った作品を書きたい!」一心だけなので深く考えていませんでした。……丑歩様のtwitterもたまに確認していて謎解きのように深掘りされていて逆に恐縮です。
>地の文に頼りすぎている
>キャラが人形のように動いてしまい
自分の脳内のイメージが読者様にも脳内でキチンと反映される、地の文を主体としたスマートな小説を目指していまして、表現に関してはかなり力を入れています。
ただ、力を入れすぎるあまり、キャラクターが死んでしまっていることに指摘されるまで気づきませんでした。……実際、書いている時は人形か駒のように動かしている面はあります。
>作者様特有のオリジナリティを付け加える事が必要
>「キャラクターが登場しない」
この点に関しては以前他の方からも指摘されたことがあり、気を付けていたつもりではありましたが……自分の色を付けるということも今後は意識していきたいと思います。
>「掴み」がない
前作「サインは、スローカーブ」からの続き物ということもあり、本来説明すべき部分を全てすっ飛ばして、簡単な概略だけでいきなりダイジェストに入る……という感じにしてしまいました。
ここから初めて読む人からすれば「なんじゃこりゃ!!」と思うのも当然ですよね……完全に自分の怠慢です。
>東雲サイドの話を挟めると良い
この指摘は目から鱗でした。
岡野が主人公の物語ですので、敵対する東雲サイドについて描写する……という発想がありませんでした。
組み合わせが決まった時点で、大坂東雲の対外練習試合の映像をみんなに見せて大坂東雲にはどんな選手が居るのか、どれだけ強いのか……という場面を見せるべきだった、と今ふと思いました。
>大阪東雲はそこがモチーフなのだろうか
大阪東雲のモチーフは、近年甲子園で春夏制覇の偉業を成し遂げ、プロ野球界にも多くのOBが存在する大阪桐蔭高校です。そういえば七尾に東雲高校があったなぁ……と地元民ながら今更思い出しました。
丑歩様のご指摘通り、登場する高校名は知っている人は「あそこかな?」と連想してもらいニヤリとしてもらうのが狙いです(東雲に関してはそれっぽい名前が思い浮かばなかったので全然関連しない名前になりました……)。
>打線を逆算しつつプロット組むんでしょうか……尊敬すらする。
普段はあまり決め決めにプロットは組んでいませんが、今作に関しては泉野高・大阪東雲の両方の打席結果を全て紙に書き出しました。6回裏に新藤が逆転満塁ホームラン(お釣りなし)を打つ為にはどうするか、それまでノーヒットかつ一人のランナーも出てないから2アウトにした上で4人出塁させればいい……という感じです。9回表に木村が最後のバッターになる為にはどうすべきか、という点も同様ですが、こちらはヒットを何本も打たれているので調整するのがなかなか難しかったです。
>なにこれエッモ!!
ありがとうございます!!
新藤が逆転満塁ホームランを打った後に岡野へどういう言葉を掛けるかは非常に悩みましたが、丑歩様にそう仰って頂けると作者冥利に尽きます。
……こんな感じでしょうか。長々と書いてすみません。
沢山のご指摘、アドバイス、本当にありがとうございます。物語に没頭するあまり客観的に自分の作品を見られない中、こうした分析は凄くありがたいです。暫くはこの書評を糧に、挫けそうな時はこの書評を読んで元気をもらいたいと思います。
お忙しいと思いますが、くれぐれも体調に気を付けて書評を続けて下さい。
最後に……改めまして、素敵な書評を書いて頂き、ありがとうございました。陰ながら応援しています。
佐倉伸哉
作者からの返信
コメントありがとうございます!
>次の私は(前作からの落差で)こき下ろされるのではないか……と内心ビクビクしておりました。
書評でも書きましたが地の文は上手いし、ポテンシャルはかなり秘めている作品でした。PV数と作品の質が釣り合っていない事はWEBあるあるですので、自信を持って書き続けて欲しいです。
>「自分が面白いと思った作品を書きたい!」一心だけなので深く考えていませんでした。
独りよがりだと読者がついてきませんが、一番大事な信念だと思います。これをなくして見てもらう事だけを考えた作品は何の熱量もない誰でも書けるものになっちゃうと思うので。
参考文献の帯に「物語がつまらないのではない、語り方が下手なのだ」とあるのですが私が結構好きな言葉でもあります。
>地の文を主体としたスマートな小説を目指していまして、表現に関してはかなり力を入れています。
これについてはもう会得されていますね。文章全体からインテリジェンスな印象を受けました。上手くキャラクターを仕込む事が出来れば鬼に金棒である事間違いなしです。
>大阪桐蔭高校
勉強不足で存じませんでした……。と言う事は私が調べた時にたまたま東雲があったのは面白い偶然ですね。
>今作に関しては泉野高・大阪東雲の両方の打席結果を全て紙に書き出しました。
やっぱり細かく計算してやってるんですね。プロットを組むだけでも疲れるのに、野球物はさらに頭をマシーンにしなければならないとは……。
>挫けそうな時はこの書評を読んで元気をもらいたいと思います。
>お忙しいと思いますが、くれぐれも体調に気を付けて書評を続けて下さい。
こちらこそ励みになります!
お互い執筆作業頑張って行きましょう。
重ね重ね、ご参加いただきありがとうございました!