第10回 ビーストウォリアー  /  ネガティブ 様 前編

※イベント内容にもあるようにこれは「分析→評価」の結果であり、決して作品を否定している訳ではないのでご了承ください。


ビーストウォリアー  /  ネガティブ 様

https://kakuyomu.jp/works/1177354054885067799


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1、物語の総論


 ターゲットは

「子供向け~十代の特撮ヒーロー物が好きな人。またはおじさんが主役の話が好きな人」

と判断します。


 超王道のヒーローものですが、少年漫画の「ワンパンマン」や「僕のヒーローアカデミア」より更に年齢層が低いストーリー設定です。

 おじさんが主役と言っても、いぶし銀なキャラが云々と言う訳ではありません。物語ではおじさんと言う表記ですが、見ている感じでは主人公三十代って感じです(いや、おじさんか……)



・簡単な要約

「人から迫害を受けている主人公が、少年と心を支え合いながら世界を守る話」


 まだ完結していないので、このような感じで要約させていただきました。



・テーマは「居場所」や「正義」だと思います。

 主人公や光、はたまた敵ですら自分の居場所を探しています。そもそも異世界からの侵略と言うのも、彼らが安寧の地、つまり居場所を求めてやって来たからかもしれません。

 「正義」はヒーロー物らしく、各々が自分の矜持を持って葛藤に挑んでいます。特に二章は「正義の反対は正義。悪ではない」と言ったニュアンスが強いです。



・良い意味で暑苦しい、漢らしい作品ですね。スパロボで言うとレイズナーではなくダンクーガって感じです(わかりにくい)。

 おっさんの主人公とそれに憧れる少年と言う、安易に女性を出さない辺りもなんとなく美学を感じられます(と言うか光の母しか出てこない)。

 一見おかしい設定も「そう言う物だからだ」と押し切られそうな勢いなのですが、そこは無粋と思いながらも指摘させていただきました。これは映像作品ではなく小説なので……。



・基本的には悪人だったやつが正義のヒーローに、と言う王道な話ですね。

 元々は悪だった過去が現在を苛み、さらに半獣と言う負い目で孤独、守りたいはずの一般人からの拒絶……と言う、主人公への試練は強すぎず弱すぎず文句なしでした。

 辛すぎる試練は主人公の心を壊してしまうので、ヒーロー物でのやりすぎは推奨しません(そう言う作品もよくあるけど)。



・いささか戦闘シーンが子供向け過ぎる気がします。一応命の取り合いにも拘わらずシリアスさがないのでちょっと退屈です。

 技名を叫ぶのは……こういう作品の場合浪漫なので何とも言えませんが、正直な所安っぽさが出てしまうのは否めません。

 この作品の良さは戦闘と言うよりも主人公の心の葛藤にあるので、出来れば戦闘シーンはサクっと終わらせた方が良いかもしれません。


 余談ですがそう言う意味でただの特撮物では芸がなく他と差別化できないので、大人向けの特撮小説のような路線で行くのもアリだと思いました(ウルトラマンとかゼットマンがシリアス化した漫画みたいに)。


 とはいいつつ、たまにビックリするぐらい心に響く言葉なんかが語られたりします。ある意味ダークホースと言うか……この作品はある日ガラっと名作に代わる様なポテンシャルを秘めている気がします。



・題材も、ストーリーも、なぞって行くと中々面白いです。ただしそれを台無しにしてしまっている要因が二つあります。


一つは、

 全編通して「かなり説明的な部分が多い」事です。しかも同じ説明を違うキャラで繰り返される為、非常にテンポが悪い。

 例えば主人公が回想的に自分の過去を語った後、さらに次のシーンで敵が同じような説明をして煽って来るなどです(各論で詳しくやります)。

 キャラの心理描写なども全部地の文や会話で説明してしまうので、情緒も何もなくなってしまう。これは心理描写を武器とする小説として、あまりよくない気がします。


 これを解決する方法はたった一つです。

 

 恐らく作者様は「これで伝わってるかな?大丈夫かな?」と言う不安から説明が多くなるのだと思います。

 それは杞憂です、それなりの描写があるだけで結構伝わります。断言出来ます。日本人の識字率の高さと空気を読む文化を信じて下さい。

 逆に、少ない描写でキャラの心理を読み取らせる事や、たった数行で頭の中に素敵な背景を想像させられる事が小説の醍醐味だと思います(これは主観)

 物語は「語るな、魅せろ」が美しいとされます(文献より)

(とは言え最低限な描写は必要ですし、情報を読者に投げっぱなしにするのも無責任でよくないと考えます。丁度いい具合を見極めるのは書き続けるしかないかもしれません)



 二つ目は、設定をきちんと練っていない事です。

 これについては結構あります。


・例えば主人公、常人の150倍の身体能力はヤバすぎです。完全に「僕が考えた最強のヒーロー」状態です(子供向けであればよいのかもしれませんが……)。

 題材からしても作者様は特撮系が好きなのだと思いますが、常識的に150倍と言う設定はチートライダーのようなイカレっぷりがあります。

 確かにそう考えると違和感は薄まるのですが、これは小説なので多少の整合性は考えた方が無難と思います。文字だとどうしても稚拙な感じ、安っぽい感じが前面に出てしまう(完全にコメディにするならアリな気もします)。

 例えば成人男性なので平均的握力が50kgだとして、主人公は握力約7.5トンです。冷静に考えてください、握力だけで7.5トンですよ?


 もっと凄いのはそんな奴らに侵略を受けていて未だに持ちこたえている日本です。ヒーローは一人しかいないのでほぼ自国の力のみです。そう考えると整合性に欠ける気がします。

 なので、やはりその辺は一応考慮した方がいいかもしれません。むしろわざわざ何倍とか書くと設定が面倒になるので、書かない方が無難です。

 〇〇倍と言うのが伏線になるならよいのですが、とりあえず作品的には「強い」事がわかればいいはずなので要らない気がします。



・少しだけ主人公が過去を語るシーンがありますが、どうしても疑問が残ります。

 異世界からきた獣人と人間で子が成せる理由が薄い。嫌われ者同士の子供言う事は単純な解として母は無理やり犯されたと言う線が浮かぶので、その場合母は犯された後に殺されるはず(子を孕む時間がない)。

 仮に愛情が合って子供が出来たとして、その子供を捨てる事の矛盾……など(後にその設定が出てくるのであれば聞き流して下さい)。

 これは同じ半獣のタイガーにも言えます。

 彼の場合は地球育ちなので余計に混乱します。そもそもずっと人型ならバレないはずなのに何故バレているのか。何故獣化出来る修業の方法を知っているのか……。

 更に言うとゴウキはどうやって部屋を借り、アルバイトが出来たのか(ホームレスのはずなので両方とも無理のはず)

 

・更に無粋な指摘が続きます……。

 国がとっくに緊急事態宣言をしていると思うので、自衛隊、もしくは国連から軍隊が各地に派遣されているはずです。戦闘員に対して銃は多少効いていたみたいですし軍隊も出動するはずです(軍隊は雑魚を、主人公は獣人を倒す、みたいな感じ)。

 避難誘導の警察もわんさか出てくるはずなので、その描写はあった方がリアル感が出て良いと思います。

 


・主人公が途中一般人に認知されているシーンがありましたが、遅すぎる気がします。このご時世、これだけ各地で戦って居ればネットやメディアで話題にならない訳がないので、多分一回戦っただけでSNSなどで拡散されて一気に有名人……と言う流れになる気がします。

 一応身バレしたら不味いと言う理由はあるので、戦った後は野次馬が押し寄せる前にすぐ逃げる、みたいな描写はあった方がいいかもしれません。

 そしてこの設定は便利です。孤独なヒーロー、ゴウキがくじけそうな時、光にオススメされていたユーチューブチャンネルをネットを見て、自分を応援してくれる大勢の声を知る……等の使い方が出来ます。こっちの方が今風で受け入れられやすいかもしれません。

 やっぱりラストなんかは自らではなく、最終的に主人公を認めてくれた人々の悲痛な「助けて!ブレイブレオ!」に駆け付けるのが最高に格好いいじゃないですか。その伏線にもできます。



・獣人達は「理不尽」としての装置なので厳密には説明は必要ないのですが、一応「人間を殺す理由」を持っておいた方が良いと思われました。

 侵略に邪魔だから、だけだとありきたりでつまらない気がします。特撮系はその辺に触れていないが故に、あえてそこを緻密に練ったり意外な理由を付ければ他と差別化できる気がします。


 ……など、細かい所をつつくとキリがありません。

 ちょっと厳しい言い方になってしまいますが、作品のジャンルや勢いに任せるのは甘えと言う事になりますので、世界観はきっちり詰めた方が無難かと思われます。



●物語の構成


・特撮物を下地にしているからか、基本的な構成はかなりしっかりしています。この回はこれを書こう、と言うのもはっきりしているので、読者が迷いにくく「何がしたい話なんだろう」とはなりにくく、非常に良いです。

 そして設定上一番の強みは「人から獣人を守る」と言う物語の道筋が最初から描かれている事です(ワンピースなら「海賊王になる」みたいな)。

 主人公が巻き込まれて始まる系はそれをいかに早く出すかがカギになるのですが、その辺を最初にやってしまっているのは良い点だと考えます。

 

・さらに作者様は「主人公は上手く行かないもの」と言うのが地で理解していらっしゃるようで、その展開が巧みです。

 主人公は獣人を倒すものの体は重症、人の為に一生懸命やっても疫病神とさえ言われる、心身ともにボロボロ、でも頼る味方はいない孤独なヒーロー、そんな中休む暇もなく敵は攻めてくる……と言う、主人公に相応しい演出が出来ている。

 そして何より作者様の読者の飽きさせないように書く!って思いが伝わってきます。


 ……ただし、引き出しが少ないかもしれません。二章も形は違えどほぼ同じような場面が続きます(光が人質になったり、タイガーアベンジャーのように敵か味方かわからないやつが乱入したり)。

 さすがに同じような展開が続くと飽きてしまうので、物語を違う形で進行させることを意識した方が良いかもしれません。



・物語にはシーン(出来事や葛藤)とシークエル(その事へのジレンマや決断)があるのですが、これはお見事でした!

 例えば戦闘(シーン)の後にちゃんとその事に付いて主人公なりの悩みが派生し、それいついて悩んだり決断する(シークエル)。これをシーンが起こる度にきちんと行っているので、面白く読む事が出来ました。

 

 

・一章はしっかり三部構成になっていました。序破急ですね。

序。心の支えになる光との関係と、それを阻む世間の壁。

破。光が攫われ、心身ともにボロボロ。助けに行きたくも、敵は休まず攻めてくる。

急。まさかの光が獣人に。謎の助けを経て何とか窮地を脱する。


 最後のタイガーの助けは伏線がなかったので正直微妙ですが、それ以外はほぼ完璧ですね。

 せめて二、三話辺りでチラっとタイガーの存在を仄めかしておくと、忘れた事に出てくるので納得のいく展開になると思います。


 二章はまだ終わっていませんが、流れ的に恐らく半分くらいかと思われます。

 ……ここで、一章は物凄く良かったのに二章はなんと破綻しています。原因はタイガーアベンジャーの行動原理がかなり曖昧なせいです。

 恐らくはプロットに沿って無理やりキャラを動かしたせいか、かなり意味不明な理論でタイガーは動き回ります。その事で整合性は破綻していました。ストーリー自体は面白いので、そこを書き直した方が良いと思われます。


 ちなみに最新話の二章は結構面白い所で終わっていますね。

 そして居場所を確立して、安定しつつあった主人公には新たに「大切な物の命を奪っているだけ」と言う内面的な葛藤を心に刻むわけです。

 その内容はやはり王道と言うか、ベタなんですが……こうやって精神的な壁を更新して主人公を苦しめるのは中々難しいので、そつなくこなしているのは凄いです。



●メインの二人についてみて行きます。


・ゴウキ


 彼はまず半獣人と言う負い目があり、それが枷となって終始苦しめられます。ここで言う枷と言うのは逃れられない運命、みたいなものだと思ってください。

 それを踏まえ、キャラクターが物語の中で必要としている物を分析します。


 外的→侵略者を倒す

 内的→居場所を探す。真の強さとは?


 表面に見える形としては侵略者である獣人を倒す(人を守る)ことが目的であり、心の内では居場所を探している、真の強さとは何かを模索し続けている。

 これがゴウキと言うキャラの解剖図です。清々しいくらいに真っ直ぐなキャラクターですね。


 この目的を達成する為にキャラは動き、それを敵が阻止し、それを打開し、更に邪魔され……が続く事によってストーリーは進んでいきます。この作品も例外なくその流れで進んでいきますね。


 ゴウキが「強いもの」にこだわる背景は描かれていませんが、きっと「枷」のせいで自分に頼れるものが「力」のみだった事への裏返しかと思われます。

 居場所がなくずっと心を抱えたまま、自分の信念と力のみを頼って生きてきたのだから、それは納得が行きます。

 この深層心理を彼は自覚していませんが、だからこそ彼は誰かを守る道具でしかないと考えています。

 それ故、力を持たない「真の強さ」を持つ光に強く敬意を示す。第一話での、ゴウキの琴線に触れた訳です。


 そして物語が進む中で居場所を手に入れる事により、その思いは変化して行きます。芯の強さは誰かを守ろうとする事で、逃げない事だと。

 それは理解に至った訳ですが、次に待ち受ける壁はその誰かを守る力で誰かの大切な人が傷つく、「」と言うヒーローらしい王道の葛藤です。

 これについてはまだ物語が進展していないのでどう発展するか分かりませんが、作者様がどういう着地点にするかは推し量れません。ゴウキの戦いはまだまだこれからも続きます。


 余談ですが彼には孤高の戦士のイメージがつき纏うので、モデルとしてライオンを選んだのは分かりやすく、正解だと思いました。



・次に光です。


 外的→強くなりたい、主人公の力になりたい

 内的→いじめに負けない心を持ちたい。


 こんな感じでしょうか。彼もまた王道の少年漫画の主人公ですね。いじめられているのに歪んだ部分は一つもなく、とても真っ直ぐなキャラです。

 ゴウキと少し異なるのは「博愛」の心を持っている所でしょうか。真の強さを持つ彼は優しいんですね、誰に対しても。さながらヒロインのようです。


 と言うよりそう言う役割のキャラになっていて、殺伐とした獣人の世界の安定剤の役割をしています。彼がいなければこのお話は成り立たないでしょう。

 未来予知ではないですが、ヒーローである主人公が今後ぶちあたる「全員を救う事が出来ない」と言う悩みは、この光の「博愛」が解決してくれるような気がします。(作者様どうですか?当たってます?)


 ここでめちゃくちゃ面白いなと思うのはゴウキと光の関係です。なんと、ほぼ全部が一緒か対比になっています。

 おっさんと少年、人と半獣人、力を持つ者と持たない者、お互いがお互いの違う「強さ」を尊敬している事、互いが心の支えになっている事、互いが「いじめられている」事、互いが初めての友人である事。

 さらに互いにとって師匠であり、ある意味ライバルでもある……これでもかと言うくらい畳みかけてくる激熱な関係です。これだけ詰め込んで破綻していないのが凄い。




●敵について


 これには二種類あります。さっき言った外面と内面の敵です。外面は分かりやすく、侵攻してくる獣人ですね。

 内面の敵(障害)はゴウキ的には獣人ではなく、人間です。彼は居場所を手に入れた後も、人を救いたいと思う事に気付きます。ですがそれを拒絶する人が大勢います(光の母など)。

 物語は外面の目的を達成するその裏で内面の目的も進行して行く訳ですが、獣人を退けていく中でどうやって人に認められていくかが腕の見せ所ですね。これがラストにきちんと描ければ、低年齢向けとは言えかなり完成度の高い作品となるでしょう。


 光の場合はゴウキが悩んでいる事に手を貸すことが外面的な目的の達成となり、その事で自信を付ける事ができ、いじめに打ち勝って内面の目的も達成される、と言うような流れでしょうか。

 そうすると両方の成長が描けて気持ち良いですね。


 他にタイガーアベンジャーやライオン仮面が出てきますが、彼らの目的がちょっと謎なので役割を簡単に決める事が出来ませんでした。

 主人公に関わるキャラとして「援助者」や「賢者」、「贈与者」などが居ます。

 援助者はその名の通り、援助してくれる者。賢者は物々交換で色々と授けてくれる者(ジブリで言う湯婆婆など)。贈与者も名前の通り何かをくれる者です。

 援助者と贈与者の違いは、援助者はその者が「支援」と言う形で協力するのに対し、贈与者は道具を渡すだけと言う役割です(ジブリで言う、トトロが猫バスを渡す等)

 この作品に当てはめると、タイガーは援助者、ライオン仮面は賢者……って感じでしょうか。ライオン仮面にとっての利益がまだわからないので、何とも言えませんが。



●物語は主人公のいる日常から非日常に旅立つ事で始まります。

 この場合は正にゴウキが獣人の世界から人の世界に降り立ったことでしょう。光にとってはゴウキの力になる事で戦いの世界に関わって行く事ですね。


 最終的にはそのキャラは日常に戻って行き、物語は完結するので、ゴウキはもしかしたら異世界へ帰ってしまうのかもしれません。ですが、それも王道ですね(ウルトラマンなどは元の星に帰って行く……)

 一度離れた時の「離れても信頼し合っている」と言う台詞がその伏線かもしれません。ゴウキは異世界に帰り、光とは離れたが心の中に居場所と真の強さを携えて帰って行く。

 光としては別れを惜しみつつ、ゴウキと過ごした日々の中で強くなった自分を手に入れ日常に帰って行く訳です。そして、いじめに打ち勝つ!

 激熱だし泣ける話じゃないですか。

(余談ですが、これをラストにする場合、対比として冒頭の場面は光がいじめられている所から始まると良いですね)


 ちなみに非日常に出た時にはそのキャラに制約やタブーがつきものです。

 ゴウキであれば迫害、光は戦闘力が弱い、と言う事が制約になりますね。上手く利用できていると思いました。





総論は以上になります。



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長くなるので後編へ続きます!

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