第21話 ペガサス崩壊

 根小屋 城郭のうち、城主が生活するエリア。山城は不便な位置にあるので山麓で生活する。立て籠もって指揮を執るスペースを詰丸と呼ぶ。


 町場 町に家が建ち並んでる様子。

 

 市場町 農村地域の商業エリア

 月三回開催される市を三斎市、月六回だと六斎市。


 門前町 神社の前の町


 供御人 天皇の食物を意味、税の免除、営業権の独占、京都周辺だと商工業者がなる。火鉢供御人、氷室供御人、素麺供御人。


 油座、米座、米場座(室町時代、三条と七条にもうけられていた)


 紺灰座 京の北の玄関口である長坂周辺。

 魚座 武田氏の本拠地、甲斐府中にある。

 釜座

 青苧座 晒や縮緬の素材。公家の三条西家


 金融業

 土倉(質屋)

 酒屋(金融も兼任)

 替銭屋(問屋が兼業)港湾や宿駅などに存在。


 奉公構 旧主の許可なく新しい主君に仕えられない。 


 SATの山根隊員は鋸引の刑にあって死んだ。土中に首を埋められて首をギコギコ斬り落とされ、出血多量で死んだ。


 湯女 売春婦(江戸時代は公認)


 松本一はタイムスリップ先の戦国時代で経験したことをメモしていた。柴田勝家、池田恒興、丹羽長秀、そして羽柴秀吉の4人の重鎮が不在な為、明智光秀は着々と駒を進めていた。

 1582年8月11日に秀吉の弟、羽柴秀長は光秀の居城である坂本城を攻めた。

 坂本城は琵琶湖の南湖西側にあり、大津市の北郊に位置する。西側には比叡山の山脈があり、東側は琵琶湖に面していることから天然の要害を具えた地であった。比叡山は近江国と山城国にまたがっており、白鳥道と山中道の2つの道は両国を結ぶ道路が通じており、中世、近世において頻繁に利用され、比叡山の物資輸送のために港町として、坂本は交通の要所として繁栄していた。


 元亀2年(1571年)9月比叡山焼き討ちの後、宇佐山城の城主であった光秀に対して信長は滋賀郡の支配を命じ坂本城を築城させた。比叡山延暦寺の監視と琵琶湖の制海権の獲得が目的であったと思われている。「明智坂本に城をかまへ、山領を知行す、山上の木にまできり取」(『永禄以来年代記』)とある。山領というのは延暦寺のことで、比叡山焼き討ち後、1571年(元亀2年)中に築城が開始されたと思われている。また元亀3年(1572年)12月22日の吉田兼見の記述によると、「明智見廻の為、坂本に下向、杉原十帖、包丁刀一、持参了、城中天守作事以下悉く披見也、驚目了」(『兼見卿記』)とされていることから坂本城には天守があり、作事が行われ翌12月頃には天守がかなり進捗していたと思われている。


 その後、光秀は坂本城を拠点に近江国の平定を目指した。1572年(元亀3年)-1573年(天正元年)にかけて木戸城、田中城を落城させ、また湖面より囲船にて湖北の浅井勢に襲撃し打撃を与えた。その後、石山城、今堅田城も攻城し湖南はほぼ手中に収めた。その後坂本城は近江国における反信長に対する重要な軍事施設として使用された。黒井城の戦いでほぼ丹波国を手中に収めると、1580年(天正8年)亀山城の城主となったが、坂本城もそのまま城主となっていたようである。


 天正10年(1582年)6月2日、光秀は中国攻めには向かわず本能寺の信長軍を急襲し信長を自害させ、次いで二条城を攻城し信長の嫡男・信忠を自害させた(本能寺の変)。だが、同年6月13日山崎の戦いで敗れた光秀は一旦勝竜寺城に退き、その後坂本城を目指している途中、山城国の小栗栖周辺で百姓らに襲われ死去したと言われている。一方、安土城の城主となっていた明智秀満は山崎の戦いでの敗戦を13日の夜に知り、14日未明、安土城から坂本城に移ってきたが、羽柴秀吉方の堀秀政が城を囲む中、6月14日の夜、秀満は光秀の妻子を刺し殺し、自分の妻も刺殺し、自分は腹を切り、煙硝に火を放って自害した。


 その後、秀吉が丹羽長秀に再建を命じ城主となった。その後賤ヶ岳の戦いの軍事上の基地として使用され、後に杉原家次、そして浅野長政が城主となった。この時に城下町が形成されたと思われている。


 一は坂本城での戦を思い出していた。

 秀長は多くの家臣に恵まれていた。 

『三家老』の横浜一庵(5万石)、羽田正親(4万8千石)、小川下野守(3万5千石)をはじめとし、藤堂高虎、宇多頼忠(1万3千石)、桑山重晴、小堀正次(新介、5千石)、吉川平介(平助、7千石)、杉若無心、多賀秀種、本多俊政(大和高取1万5千石)、黒田利則、黒田直之、木下昌利、紀州の国人である玉置直和や湯川光春、賤ヶ岳の戦いで一番槍となった桜井家一(佐吉、3千石)などがいた。また、中井正清、小堀政一(遠州)など、築城、造園に長じた人物を多数登用した。正清、政一らは秀長の死後、それぞれ徳川家康に召抱えられて栄達し、近世の建築に寄与した。

 しかし、この戦で宇多頼忠と桑山重晴が命を落とした。


 一方、五藤に憑依していた赤羽はゲーム会社『ペガサス』を襲撃した。

 赤羽は不死身ではあったが、1つ問題点があった。それは殺さないと冥界に戻ってしまうことだった。

 1ヶ月に15人殺害というノルマを達成しないといけなかった。

 赤羽にはゲームクリエイターになるって夢があり、『ペガサス』の採用試験を受けたが脆くも敗れ去った。標的にするにはもってこいだ。


 東樹は今年の4月に『ペガサス』に入ったばかりだ。神奈川県・日吉に住んでいた樹はすんなりと入社することが出来た。

 8月18日の午後4時、突如現れたテロリストグループによりビルが占拠されてしまう。 

 人質に取られたディレクターの宇佐美栄作を救出すべく突入したSAT隊も殲滅させられてしまう。

 テログループの首謀者である五藤は東京湾沖にある猿島の実験施設から殺人ウイルスの病原菌を奪い、ビル内にばら撒くという恐るべきバイオテロ計画を予告し、かつて制作したゲームのデータの引き渡しを要求する。

 息子の樹を助けるべく神奈川県警の東修は、警察に寝返っていたテロリスト、勝浦京介の手引きを得て単身ビル内に潜入するが、テログループが用意したコロナ菌に樹が感染してしまう。


 修は樹を救うべくバイオテロ計画の阻止とウイルスの抗血清の入手に向かい、彼を助けるべく追ってきた、対テロ部隊の蔵馬敬三と合流、寸前のところで殺人ウイルスの拡散を阻止することに成功する。

 一方の五藤はハッキング役の小曽根桜を使い、ゲームクリエイターの清水涼香のPCを通して新作ゲーム『デスシティー』の制作データを手に入れる。

 コロナが蔓延し、ロックダウンした東京にモンスターが出現!主人公の世羅総司が大活躍する。五藤は震え上がった。

「俺の作品をパクりやがった!」

『デスシティー』は五藤(赤羽)がエントリー作品として送った『N街ハザード』に酷似していた。

 

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